ご主人様になってください!

はるみさ

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ご主人様になってください!


 私は矢野桃華、二十五歳。大学を卒業して、普通に会社に就職。現在、社会人三年目で、少しずつ任される仕事も増え、仕事がようやく楽しくなって来たところだ。
 元々深く悩んだりしない性格で、何とかなる!と思い生きてきた私は、周りからは悩みがなさそうに見えるらしい。

 けれど、私にだって悩みはある。しかも、性に目覚めた高校生からずっと悩んできたのである。

 きっかけは、高校時代の部活動だった。
 私は当時演劇部に入っていた。演劇部と言っても、大道具や小道具を用意する裏方で、出演する側ではなかった。
 その時の劇は、犯人に攫われ、椅子に拘束されるシーンがあった。私たちは小道具担当として、椅子と手足を結ぶ紐や玩具の手錠を調達しようとしていた。攫われる役の子と一番近い体型の私が実験台として選ばれ、安全で痛くない結び方を確認した。
 結局そのシーンは顧問の先生からNGが出て、割愛されることになったが、その経験は私にとって大きな意味のあるものになった。

 実験台として結ばれている間、私は感じていたのだ。その作業が終わり、トイレへ駆け込むと、パンツがしっとりと濡れていた。そこで私は気付いた。もしかしたら、Mなのかもしれない、と。
 それから私は自分の性癖を漫画や小説を読んで、確認した。その結果、人よりMっ気が強いのだろうという結論に落ち着いた。

 そんな私が求める男性はSっ気のあるひとだったが、実際にSっぽい人は意外に少なく、お付き合いした人たちはみんな優しく抱いてくれた。気持ち良かったが、私はもっと激しく求められたり、軽く縛られたり、命令されたり、視られたりしたかった。けれど、そんな欲求を口にする勇気もなく、あっさりと破局を迎えていた。

 そして思った。
 彼氏だと彼女に対する遠慮があるから、私が思うようなSEXにならないのでは…。ならば、私が求めるのは彼氏ではなく、ご主人様なんだ!と。

 それから、私のご主人様探しは始まった。
ちょっと低めのセクシーな声、時々蔑むように見つめるキリッとした瞳、私の奥までいじめてくれそうな長い指…。しかし、そんな人はなかなか見つからない。

 唯一、うちの課長は良い指をしているが、性格がまるっきり駄目だ。なんて言っても、優しすぎるのだ。仏の安藤というニックネームが付くほど優しい。部下がミスをしても、それを怒るというよりかは諭して反省を促すタイプだ。
 ブラウンのしっかりしたフレームの眼鏡をかけた目元は優しいし、話し方も柔らかい。少し茶色がかったふわふわとしたくせっ毛も課長の優しい感じを際立たせている。
 とてもじゃないが、人のことを蔑むような目で見たり、セクシーな声で命令できたりするような人じゃない。指は理想的なのに、残念。


   ◆◇◆


 ある日、課会の後にたまには飲みに行こうという話になった。特に参加する気もなかったが、同期の玲に頼まれて参加することになった。女子の参加が一人で気まずいらしい。ついでに玲は同じ課の先輩である高嶺さんが好きだ。

 参加者は全部で十人ほどいたが、テーブルの関係で四人と六人に分かれることになった。玲があれこれと理由を付けて、私のテーブルは安藤課長と高嶺さんと玲と私の四人になった。玲は高嶺さんの横にしっかり陣取りしていた。私は課長の横だ。

 安藤課長は、一番立場が偉いのに、飲み物や食べ物に気を遣い、話を回していく。私も気にしているつもりだが、課長の気遣いには及ばない。やっぱり出来る人は違うなぁ…と思う。

 飲み会も終盤に近付いてきた時、酔った玲がとんでもないことを言い出した。

 「高嶺さんは、SとMだとどっちですかー?」

 「俺はSかなー。」

 男は大体Sって言うんだよ、みんな。
 内心そうツッコミながら、話を聞き流す。

 「そうなのー?
 私はMだから、高嶺さんとピッタリかも!」

 玲はそう言って、さりげなく高嶺さんの肩や腕に触る。がんばるなぁ…。

 「矢野さんはどっちなの?」

 ん…?

 横から声がして驚いた。まさかこんな話題に課長が参戦してくるとは思わなかったから、一瞬何を聞かれたのか分からなかった。

 「あ…えと、私は―」

 内心どう答えようかと迷っていると、またしても玲が余計なことを言い出した。

 「桃華はドMなんですよー!
 お仕置きとか好きなタイプ!!」

 最悪…!!酔っているとは言え、これは許せない。課長も高嶺さんもいい人だから変な噂が流れることはないと思うけど、明日はっきりと抗議してやる。とりあえずランチは絶対に奢ってもらう!

 「へぇ…そうなんだ。」

 課長が食いつく。本当にやめてほしい。

 「そ、そんなはずないじゃないですか!
 もう、玲ったら何を言ってるの?飲み過ぎだよー!」

 次の瞬間、必死に誤魔化そうとする私の耳に課長の唇が寄せられ、小声で囁かれる。

 「桃華、嘘をつくなんて駄目だろう?
 …お仕置きだ。」

 お腹の奥がキュンと疼く。

 え?
 …今の声って…本当に課長…??

 呆然とする私に課長は無邪気に話しかける。

 「矢野さんはこういうのが好きなの?
 ははっ…やりすぎちゃったかなぁ?
 怖かった?ごめんね?」

 課長はさっきの声のトーンが嘘のようにニコニコと笑っている。嘘でしょ?この人が?仏の安藤と呼ばれるようなこの人がSなはずないのに…。

 「ちょっと、桃華?大丈夫?顔赤いよ?
 課長何言ったんですかー?まさかセクハラ?!」

 「な、何でもないの!
 飲みすぎちゃったかなぁ、あははー。」

 正直その後はどう飲み会を過ごしたか分からない。でも、終盤だったし、変なことは言ってないと思う。

 ただやけに課長と目が合った気がした。

 私は飲み会からボーッとした頭で帰ってきて、ベッドに横になり、また課長の声を思い出していた。そうすると、やっぱりあそこが疼いてくる。どうしても我慢できなくて、陰核を自分で弄る。右耳に囁かれた課長の声を思い出し、あの長い指が私の陰核をクリクリと刺激するところを想像する。
 課長の声を思い出して、こんなことしてるなんて知れたらなんて言うかな…。

 『まったく…声だけでこんなに濡らすなんて。
 とんだ淫乱だな。』

 課長の言葉を想像して、イった。
 あの人がご主人様になってくれたら…

 私は決めた。絶対に課長をご主人様にすると。


   ◆◇◆


 あの飲み会から一週間後、私は残業をしていた。とは言っても、今日中にやらなくてはならない仕事とかではなく、課長と話すタイミングを作るためだ。課長は日中に外出してたので、今日の残作業で少し残業するだろうと見込んでのことだ。
 オフィスにはまだチラホラと人が残っているが、うちの課は私と課長の二人だけだ。

 「矢野さん、どう?終わりそう?」

 「はい、もう終わりそうです。
 課長はもう帰れそうですか?」

 「うん、ぼちぼちってとこかな。
 矢野さんの最寄駅って、うちの最寄駅の隣だったよね?一緒に途中まで帰る?」

 「あ、はい。お願いします。」

 やった!作戦通りだ。
 話の内容的に外では話しにくいので、家に来てもらって、ご主人様になってくれないかとお願いするつもりだった。あとは電車の中で相談があると言って、家まで来てもらえばいいだけだ!
 私は意気揚々と帰り支度を始めた。

 無事に一緒に電車に乗れた。車両は割と混んでいて、課長の胸が私の顔のあたりに来る。フワッと香った課長の匂いを確かめる。…なんか、すごくいい匂い…香水を付けてる訳じゃなさそうなのに。
 あ、うっとりしてる場合じゃなかった。課長に相談しないと。

 「課長、こんなところまで来ていうのも、何なんですが…ちょっと相談したいことがあって…」

 「ん、相談?いいよ、いいよ。どうしたの?」

 「あの…ここでは話しにくいことで…
 よ、良かったら、うちでお茶でも飲んでいきませんか?そこでお話出来たらと…」

 「え?矢野さん家にお邪魔していいの?」

 「は、はい!ぜひ…!」

 「じゃあ、お言葉に甘えようかな。…っと!」

 課長が話していると、また人が入ってきて、課長の身体がより私に押し付けられる。…ん?股の間に課長の膝が入ってる…?
 膝は動かされないが、電車の揺れと共に微かな刺激を私の入口に与えていく。

 「ん…っ」

 必死に我慢する。今、変態だとバレるわけにはいかない。せめて部屋に来てもらうまでは…!
 そう思うのに、腰が揺れて、蜜壺の入口を課長の膝に擦り付けるように動いてしまう。あ…あ…気持ちいい…

 しかし、次の瞬間、すっと膝が外される。

 「ごめん、混んでて嫌になっちゃうよね。」

 「い、いえ…大丈夫です…」

 それから間も無くすると、私の最寄駅に着く。
 駅から十分ほど歩くと私の家だ。

 「お邪魔しまーす。」

 課長が部屋に入った。

 「どうぞ、狭いところですが…」

 「ううん、矢野さんの香りがしていいね。」

 ん?

 …いや、課長がそんな変態発言するわけないか。
 私の願望が生み出した幻聴だ。

 「今、お茶出しますね。」

 「ありがとう。」

 私は紅茶を淹れた。お客さんが来た時にしか出さないちょっと高価なフレーバーティーだ。

 「で、相談って何かな?仕事のこと?」

 「えーっと、すごくプライベートなことで…。」

 「いいよ、何?」

 そこでわたしは思い至った。彼女がいたら、ご主人様になってもらえないと。ちゃんと確認しとかなきゃ。人から奪うつもりはないのだ。

 「先に確認したいんですけど、課長には彼女とかいますか?」

 「いないよ。」

 良かった…。これで堂々と依頼できる。

 「じゃ、じゃあ……

 私のご主人様になってもらえないでしょうか?!」

 部屋の中に沈黙が広がる。

 「…ご主人様?」

 課長が首を傾げる。

 「は、はい!
 私、実はMっ気がありまして、誰かに命令されたり、強引に抱かれたりしたいんです!でも、理想的なご主人様がなかなか見つからなくて、悩んでたんです。なのに、この前、課長が耳元でお仕置きだって囁いてくれて、この人しかいない!って思ったんです。彼女にして欲しいなんて、贅沢なことは言いません!時々私を抱いたり、少し私に命令したり、叱ったりするだけでもいいんです!
 私のご主人様になってくれませんか?!」

 私は決心が鈍らないように早口で全てを伝えた。

 課長は、大きくため息を吐き、眉間の皺を揉んでいる。

 「彼氏になってほしいんじゃないの?」

 「そんな!恐れ多いです!」

 「矢野さんは僕に抱かれたいの?」

 「はい!出来ればちょっと強引にして下さると嬉しいです。
 あ、矢野さんじゃなくて、桃華と呼んでください!」

 「…今までもこんなことを人に頼んできたの?」

 「いいえ…理想的な方が見つからなくて、課長が初めてです。ついでに課長は理想的な指と声をお持ちです。」

 課長はまた黙ってしまった。

 「…駄目でしょうか…?」

 上目遣いで、課長を見つめる。

 「はぁ…
 そんなつもりじゃなかったんだけどなぁ。

 ま、いっか。身体から落とすか…」

 課長がため息を吐きながら、何かを呟いている。

 「すみません…やっぱり駄目―」

 「いいよ。桃華のご主人様になってあげる。」

 私は顔をパッと上げた。

 「本当ですか?!」

 「うん。じゃ、早速始めようか。

 とりあえず…俺のことは賢人けんとさんって下の名前で呼んで?」

 「ご主人様とか…賢人様とかではなく?」

 「うん、今後のことを考えて、賢人さんで。」

 今後のことってなんだろうと思ったけど、ご主人様改め賢人さんがそうお望みなら従うまでだ。

 「はい。賢人さん!」

 「いいね…。

 あと、最初に確認しておきたいんだけど、桃華はどの程度のMなの?痛いのとかが好きなの?」

 「いえ、すごく痛いのとかはちょっと怖いです。気持ち良さそうって思うより、痛そうって思っちゃいます。少し痛いくらいなら興奮します。」

 賢人さんは顎に手を当て考えて、私に尋ねる。

 「ふーん。視られたりするのは?」

 「好き…です。勇気がなくて、あんまりやったことないですけど、想像すると濡れます…。」

 「どの程度の露出ならやったことあるの?」

 「え、全然ないです。わざと短めのスカート履いたりとか、長いスカート履いて下着履かないとか、その程度です。」

 賢人さんはハッと笑うと、妖しく眼を細めた。

 「本当に変態さんなんだね、桃華って。」

 …嬉しい。本当にご主人様みたい…!!
 私は感動していた。
 私は嬉しくなって、思わず賢人さんに言った。

 「はい!桃華は人に視られたくなっちゃう変態です!」

 賢人さんは、ニコッと笑った。

 「そっか。じゃあ、桃華。
 まずは下着姿になって?」

 「え?」

 賢人さんは少し低い声で、言った。

 「桃華は俺のなんだから、その状態を最初に確認しておくのは当たり前だろう?」

 「はい…賢人さん…。」

 賢人さんは、ベッドに腰掛ける。ネクタイを緩め、上から二つボタンを外す。

 私は賢人さんの前に立って、ゆっくりと服を脱いでいく。カーディガンを脱いで、自分の横にパサっと落とす。カーディガンの下はノースリーブだ。いきなりスカートを脱ぐのは抵抗があったので、ストッキングを脱ぐと、賢人さんが口を開く。

 「桃華は綺麗な脚をしてるんだね。」

 「あ、ありがとうございます。」

 「次はスカートを脱ごうか?」

 「はい…!」

 あぁ…最高。私が脱ぐところをじっとりあんなにいやらしい目で見てくれている。普段は優しげな目なのに、今は鋭い目つきで私を視姦してる…蜜壺からトプッと愛液が溢れ出すのを私は感じた。

 スカートを脱ぎ、ノースリーブを脱ぎ、残るはブラジャーとショーツだけだ。今日は万が一があるかもしれないと思って、少しだけセクシーなものを付けていた。総レースの乳首まで透けてしまうブラジャーに、それとお揃いの紐パンだ。

 「可愛いの、付けてるね。俺のために?」

 「は、はい…。もしかしたら賢人さんに触ってもらえるかもって期待して…。」

 「へぇ…」

 賢人さんはおもむろに立ち上がると、私の目の前までやってきて、言った。

 「じゃ、チェックしようね。」

 賢人さんは、その長い指で私の全身をゆっくりなぞっていく。背中、鎖骨、胸、お腹、脇腹、腰、お尻…ただ触っているだけなのに、身体がゾクゾクする。さっき乳首を掠った時なんて思わず身体が震えてしまった。

 「桃華は全身敏感なんだね。
 こんなに乳首を立たせて…」

 そういうと、クルクルと乳首の周りを刺激していく。

 「ふっ…はぁ…ぁ…。」

 なかなか乳首には触ってくれない。自分でブラジャーを外して、賢人さんの手に押し付けてしまいたくなる。私は我慢できずに口を開く。

 「ぁ…乳首―」

 「次は下をチェックしようね。」

 私の願望むなしく、賢人さんの指が胸から離れていく。
 期待して立ち上がった乳首が痛いくらいなのに…。

 賢人さんは私の腰を掴んで、ギュッと引き寄せた。

 「ぁん…っ」

 すでに視姦され、全身が敏感になってる私はそれすらも気持ちよくなってしまう。

 「はっ…感じすぎだ。」

 いつもと違う賢人さんの様子にゾクっとする。
 賢人さんの指がショーツの脇から差し入れられる。

 クチュっと音がする。賢人さんはフッと笑う。

 そのまま何も言わず、私の蜜口をくるくると刺激する。期待する私の蜜壺は涎を垂らすように愛液を溢れさせる。その愛液を指に纏わりつかせて、私の陰核に触れる。

 「もう勃ってる。」

 賢人さんは、私の陰核をギュッと押し潰す。

 「ひゃっ…あん!!」

 「少し乱暴なくらいが好きなんだろ?」

 そう言うと、賢人さんは指を激しく動かした。

 「あっ…はっ…ぁん!あぁ!」

 イっちゃう…!!
 そう思った時に突然指の動きが止まった。

 「…やぁん。なんでぇ…」

 迎えるはずだった絶頂を与えられず、思わず視界が滲む。

 「俺に許可なくイこうとするなんて、いけない子だ。」

 賢人さんはそう言って、指をショーツから抜き、私から離れて、自分の鞄の方へ行ってしまう。

 あ…帰っちゃう…!ど、どうしよう。
 寂しくなって、思わず涙が溢れる。
 あ、泣くなんて面倒だと思われるかも…
 私は慌てて俯く。

 「ご、ごめんなさい…。
 …や、止めないでください。
 賢人さん…。」

 賢人さんは鞄から何かを取り出すとこっちに向き直った。優しく微笑むと、私の頭にポンっと手を置いた。

 「泣くな。ちゃんとやってやるから。」

 私は嬉しくなって、顔を上げる。

 「ほんとですか?!」

 賢人さんは、綺麗な笑みを見せた。

 「あぁ、ちゃんとおねだりできたらな。」

 私はベッドに横になるように指示された。

 賢人さんは私に覆い被さってきて、目尻にキスを落とした。次は頬にキスを落とす。優しくて、少しくすぐったい。その後、賢人さんは私の瞳をじっと見つめて言った。

 「キスしてもいいか?」

 「はい。賢人さんのお好きなように…。」

 そう言うと、賢人さんは私にキスをくれた。最初は軽かったキスもどんどんと深くなる。賢人さんは私の口内を丁寧に舐め、舌を吸った。私を味わうようにゆっくりと舌を絡ませる。そのうち、どちらのものか分からない唾液が唇から溢れた。

 キスの最中にも賢人さんの手は私を翻弄した。
 いつの間にかブラジャーを外されていて、賢人さんは胸をゆっくりと揉み、時々悪戯に私の乳頭を刺激した。その度にあがる嬌声は賢人さんの口に吸い込まれる。もっと欲しくなって、押し付けるように胸をあげると、突然乳首をきゅっと摘まれ、私の身体は跳ねた。

 キスの合間にフッと笑うような声が聞こえて、恥ずかしくなると同時に蜜壺がまた潤うのを感じた。

 賢人さんは下に手を伸ばすと、紐を引っ張り、私からショーツを取り去った。そして、蜜壺に指を伸ばし、そっとその入り口に触れた。

 「大洪水だな。」

 そう言って、その長く綺麗な指を私の中に差し挿れた。指は私の良いところを探すように動く。そのうち、指が増え、私の膣道を広げていく。

 「はっ…ぁんっ!…あぁ…あん!!」

 もはや私の口からは嬌声しか出ない。
 気持ちいい…っ!!

 「そろそろいいか。」

 指が抜かれる。

 「…ぁ…っ。」

 中が寂しくなる。私の蜜口はヒクヒクして、賢人さんを欲しがっていた。

 賢人さんは唇を舐めながら、私を見て、ベルトを外した。そして、パンツの下から陰茎を取り出した。

 私はそれを見て、固まった。

 おっきい…。あんな大きいの見たことない。

 固まる私をよそに賢人さんはポケットからゴムを取り出し、それを装着する。

 「そんな見るな。…ちょっと痛いのが好きな桃華にはぴったりな大きさだろ?」

 「えっと…」

 今までにない大きさだ。大丈夫だろうか。
 でも、私の蜜壺は疼いて、今か今かと挿入を待っている。…えぇい!女は度胸だ!なんとかなる!!

 「…挿れてくれますか?」

 「そんなもんか?
 もっと上手におねだりできるだろう?」

 おねだり…そっか。漫画とかでも、言わされてたな。私は言ったことないけど、憧れてたんだった。

 「あの…私のぐちゃぐちゃのあそこに、おっきな賢人さんのを挿れてください。」

 賢人さんは首を傾げる。

 「んー、もう少し頑張ろうか。桃華、自分で脚を持って、俺にちゃんとどこに挿れてほしいのか広げて見せろ。」

 じ、自分で広げる?!初回なのにレベルが高すぎる気がする。というか、なんか賢人さん慣れてる?
 少し気にはなったが、その命令に私の身体は間違いなく悦んでいたし、もう賢人さんのがほしくて堪らなかった。

 私は自分の脚を持って、蜜口を賢人さんに見せつけるように広げ、口を開いた。

 「桃華の…いやらしいぐちゃぐちゃの穴に…
 賢人さんのおっきな…のを、挿れてください。」

 賢人さんはニヤリと笑った。

 「まぁ、上出来か。」

 そう言って、その大きな陰茎を私の中に埋めていく。

 「ふっ…ぁ…っん!」

 賢人さんのは大きくて、最初こそきつかったが、十分に濡れた私の蜜壺は悦んで、ゆっくりとそれを飲み込んだ。最初はゆっくりと私の中を確かめるように動いていた賢人さんも徐々に腰のスピードを速めていく。

 「あっ…あっ…ぁあんっ!ふっ…あんっ!!」

 今まで届いたことのないようなところに当たる。
 身体に快感が満ちていく。
 もっと…もっと…欲しいっ。

 「ひゃ…っあん!!いいよぉ…っ!!
 こんっなの…ぉ、はじめてぇ…!」

 「あぁ…最高…だなっ!!」

 賢人さんは勢いよく私の最奥を突く。
 その瞬間、身体に電流が走ったような気がした。

 「あぁああんっっ!!」

 「…すごい締まるな。」

 賢人さんはそう呟くと、奥に何度も陰茎を突き付けた。

 「ぁ…あ…だめぇ…っ!!イっちゃう…!!」

 「あぁ、イくぞ。」

 奥をぐっと突かれて、私はイった。
 次の瞬間、賢人さんの陰茎がビクビクと震え、私の中で果てたようだった。


   ◆◇◆


 賢人さんは私の部屋にある小さなソファに座り、私はその前に正座していた。

 「本当に夢のような体験でした。
 ありがとうございました!!」

 私は深々と頭を下げる。
 賢人さんは困ったように笑う。

 「女の子がそう言うこと言う?」

 私は顔を上げて、賢人さんの瞳をじっと見つめた。

 「これからも正式にご主人様として、可愛がっていただけませんでしょうか?」

 賢人さんは顎に手を当てて、考えている。

 「うーん…」

 え?!もしかしてダメなの?!
 何か行為の最中にいけないことをしてしまったのだろうか?私は必死だった。

 「な、何か気に入りませんでしたか?!
 嫌なところがあるなら直します!
 なんでもやります!!
 だから、お願いです!
 賢人さんは私の理想のご主人様なんです!!」

 賢人さんは私を立たせて、ソファの隣に座らせた。

 「なんでもやる?」

 「はい!」

 賢人さんはニコっと笑った。

 「じゃあ、俺の彼女になって?」

 「…え?」



 こうして私は理想のご主人様
 …改め理想の彼氏を手に入れることとなったのだった。




 
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