パーティーに裏切られた暗黒騎士はレベル1から錬金術師でやり直し!

秋風 司

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第一章 賢者の里

第一話 カンストパーティーに裏切られたんですが?

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 《ウルス》
 職業・賢者 
 レベル:999
 
 攻撃:524
 防御:6450
 魔力:89030
 魔防:30029
 俊敏:3900
  運:2450

 《ライカ》
 職業・ヒーラー 
 レベル:999

 攻撃:120
 防御:39800
 魔力:45300
 魔防:59030
 俊敏:2870
  運:3698

 《クライス》
 職業・アサシン
 レベル:999

 攻撃:45300
 防御:1298
 魔力:189
 魔防:2198
 俊敏:67820
  運:3650

 三人の仲間についていく男はそれぞれのステータスを見て首をかしげていた。
 
 「おーいどうしたんだ?」

 「いやさ、お前たち強すぎないか」

 「何言ってんだよこの中じゃお前が一番パーティーで最強じゃないか」

 男は自分のステータスに目を向ける。

 《アクセル》
 職業・暗黒騎士
 レベル:999

 攻撃:78900
 防御:63540
 魔力:28719
 魔防:72689
 俊敏:43902
  運:9650

 アクセルのパーティーは世界でもトップで国を渡り歩き何処にいても知らないものはいないと言われている。
 奇跡を起こせる魔法使い【賢者】ウルス。
 回復魔法の使い手【ヒーラー】ライカ。
 黒の装いに俊足【アサシン】クライス。
 そして総合値ナンバーワン剣術も魔法も完璧な【暗黒騎士】アクセル。

 ウルスの言葉にアクセルは頷いた。

 「確かにそうだが、ここまで来たのはお前達三人に助けられたからだ」
 
 「じゃあさ……」

 アクセルの言葉にウルスが曇らせた表情で振り向く。
 
 「お前のステータス俺たちに分けろよ」

 「おい、そのオーラ!ウルスお前……ライカもクライスも」

 アクセルを除いたウルス、ライカ、クライスは黒いオーラを身に纏わせ皆赤い目をしていた。
 この世界における黒いオーラは【堕天】を意味する。
 堕天とは闇に堕ち人と化物の間の存在として生きていくのが運命だ。
 
 「堕天したらどうなるのか知ってるのか?」

 「そんなことはわかってる、だが俺達はお前ほど強くも無いし才能も無い!このステータスだって偽りの物だ、みんなお前についていく為に必死になった……だけど俺達は」

 クライスの辛い表情に今までの思いが伝わってきた。
 
 「お前に誰も追いつくことができなかったんだ‼」

 「わかった、みんなの気持ちは全てわかった。だが一つだけ聞いてもいいか?」
 
 三人は頷く。

 「

 「あぁそうだよ!」

 と言った瞬間に三人は一斉に襲い掛かる。
 長年に渡り連れ添ったパーティーに裏切られたアクセルは涙を流し腰にある剣を構える。
 そして迫力のある怒号にも似た声でアクセルは魔法を唱える。

 《テレポーテーション》
 
 眩い光に包まれていくアクセルは何処かへと消えていった。
 堕天した三人は取り逃がしたと思い悔しそうに歯をギリギリと噛みしめている。


 ◇


 テレポーテーションの行き先を思い描いていなかったアクセルは知らない場所へと飛ばされた。
 
 「ここは」

 草木に囲まれた自然豊かな場所である。
 花が綺麗に並び人によって育てられているようだった。
 起きあがり後ろを見ると、蔦が巻き付いた古い木の家がある。
 人の気配がするため、今いる場所がどこなのか尋ねようと扉に近づく。
 近づいた瞬間に扉が突然開いた。

 「さて今日は何をするかー」

 扉に近づいたアクセルを飛ばす勢いで出てきたのは、長い赤髪に豊満な胸を持った綺麗な顔立ちの少女であった。
 倒れているアクセルに向かい、綺麗な橙色の目を輝かせ視線を合わせる。

 「大丈夫かい、腹痛か何かかな?」

 「違うわっお前に今飛ばされたんだよ!」

 「うんうん!すまないな少年よ」

 「少年って歳そんな変わんねえだろ、それよりだ出てきてくれたなら話が早いここは何処なんだ?」

 少女は考えるような身振り手振りで目を瞑り考えた。

 「うーん、ここは……私の家だが?」
 
 「はあ、違うそうじゃなくてだな」

 「君が聞きたいことは大体わかるけど、私はここで生まれ育っているからここがどこの国に属するかはわからないな」

 呆れた顔になったアクセルは少女の家を背にして一人でここがどこなのかを調べようとする。
 すると少女は、

 「おーい君何か困ってるんだろ、それならうちで少し休んでから行けばいいんじゃないか」

 「悪いが俺はな……」

 ぐうぅぅう~

 アクセルのお腹の音が自然豊かな森に響いた。
 少女は笑いアクセルの背中を押して無理矢理自分の家にあげた。
 パンを手渡し空腹のアクセルのお腹を満たした後、家の中を見渡すとそこには鉄の塊や剣など変わった物が多く散乱している。

 「それじゃ自己紹介をしよう、私の名前はフィアナ。たった一人だけの錬金術師」

 「錬金術師!?」

 聞いたこともない職業ジョブにアクセルは思わず声を出して驚いた。
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