【完結】無意識 悪役公爵令嬢は成長途中でございます!幼女篇

愚者 (フール)

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第3章  学園生活

第3話 ランチのお誘い

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 よっこいしょうと。
お腹が空きましたことよー!

食堂は食べる人が多いし、中庭のベンチに行きましょう!

食べたら、そのまま刺繍ししゅうでもして過ごそう。

ゴソゴソ用意するプリムローズを、数人の女の子たちがソワソワ見ていた。

「あの~、モンペザ子爵の3女のフローラと申します。
プリムローズ様、私たち3人と昼をご一緒しても構いませんか?!」

栗毛の茶色の目をした子が、ビビりながら声をかけてきた。

周りはスゲーっと、勇気ある行動を眺めていた。

ジーっ見るプリムローズは、まさにアンティークドールのような美少女。
先ほどの苛烈かれつな態度を知り、少女たちは喉をゴックンと鳴らした。

嘘~!友達1号?!

あらっ、栗毛の髪にピンクのリボンで目がクリクリで可愛いじゃない!
連れもれてなさそう。

「私とランチしてくれますの?とても嬉しいですわー!
でも、お弁当を持参しましたの。
食堂のことを詳しく存じませんから、それでも宜しいかしら?!」

ニコリと笑うと、天使のように見える。
少女たちは、首をコクコクと縦に振った。

「勿論ですわぁ!!
食堂でお弁当を食べる方もいらっしゃいますよ。
是非ぜひとも、ご一緒して下さいませ!
ねぇ、皆さんー!!」

振り向いた先の少女たちは、赤い顔して返事をした。

ランチが入った手提げを持って、自分より背の高いお姉様たちの後ろをついていく。

プリムローズを人々は何故かけている。

今朝の事件が、伝染病のように中等部全体に知れ渡ったようだ。

気づいていないプリムローズは、初日にしては上出来だわと胸の中で呟いていた。

友人3人出来るかなぁと、ルンルン気分を顔には出さず歩いて行く。

3人はお待ち下さいと席を探すと、何故かそれを見た方々がこちらにと席を譲る。

その席は、庭を眺める特等席であった。

良いのかしらと首を傾げてその光景を見守るプリムローズを、周りにいる者たちは恐々こわごわ見ている。

「プリムローズ様、こちらにどうぞ!」

椅子まで引くと、おとなしく座る。
見ているものは可愛いと思うが、赤毛の問題児を叩きのめした少女に警戒する人々。

「えっーと…。
譲ってくれて有り難う!」

御礼を言うプリムローズに、周りもホッコリ。
噂は嘘じゃないと、コソコソ声が聞こえた。

「プリムローズ様、私たちはランチを買って参ります。
良かったら、お先に召し上がって下さいませね?!」

行っちゃった、戻って来るかなぁと弱気なプリムローズ。
ランチの準備をちょこまかする姿は、庇護ひごよくがわく。
しっかりものの彼女は、綺麗に準備して待っていた。

「くそーっ!何で!
俺が先生に怒られるんだよ。
あの小娘が悪いんだぁ~!!」 

怒鳴り声が遠くから聞こえた。

「やめろよ!
あの方に聞こえたら、お前先が無いぞ!」

世話をやく友人の彼と、近づいてくるではないか。

ちょっとこっち来んなよ!

今は1人だし友情の彼とあっち行けよと念を送ったが、願いむなしく側にきた。

「あっち行こぜー!」と、赤毛をひっぱる彼。

いきなり赤毛は、プリムローズにランチの飲み水をかけた。

周りに悲鳴があがった。
その瞬間に、プリムローズは立ち上がった。

今度はお返しに、自分のお茶を赤毛に向けてかける。

「2度はないと言ったわよね、赤毛!
私のドレスに水をかけるとは!許せぬ!!」

プリムローズは持っていたハンカチで、ドレスをすぐに拭いた。

急いで少女たちが戻ると、トレーをテーブルに置く。

「まぁ~、プリムローズ様!
ドレスが濡れておりますわ。
お可哀想にー!!」

代わる代わるに、ドレスをふきふき。

「お前も濡れている。
席を取って拭かないと、風邪を引くぞ!」

黒髪の黒毛は上手に逃げようとしたが、赤毛は見知らぬ人の席にトレーを置いてプリムローズに言い放った。

「お前、初日のくせに先輩に逆らうのかよ!
くそガキー!!」と、叫ぶ。

周りの生徒たちは、先生を呼べと大騒ぎになってしまった。

「宜しい!剣で決めましょう!私が負ければ、学園を去ろう!貴様が負けたらどうする!?」

「俺は負けんが、もし負けたらこの学園を辞めてやる!」

売り言葉に買い言葉、学園生活をかけた戦いとなる。

「そこの者、介添かいぞえをせよ!」

ちょうど心配して先生に許可を貰ってやって来た、プリムローズの兄ブライアン。

「えーっ、私が?プリムローズ、大丈夫か?」

わない会話になっていた。

 
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