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第3章 友情と家族の絆
第1話 女性の地位
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翌日学園の支度を手伝うメイドのメリーに、プリムローズは昨晩の結果を簡単に話した。
約束だから、沈黙の間の話は絶対にしない。
「メリー、留学先はヘイズに決まりました。
ところでメリーって、ヘイズ語は話せるの?」
プリムローズの髪を編み込みしていた、メリーの手元が突然とまる。
「えーっ!お、お嬢様。
ヘイズは、危ないところですよ!大旦那様や大奥様は了承をしたのですか?!」
お嬢様はたまに、自分の良いように思い込む癖があることに気づいて質問してみた。
「当たり前よ。
それにヘイズには、お祖父様のお知り合い方が面倒みてくれるそうよ。
安心していいわ!」
メリーは腑に落ちない表情をして、編み込みを続けてプリムローズに返した。
「ヘイズ語は話せますよ。
お嬢様も領地にいらした時に、ならず者に教えて貰いましたでしょう?
私もお側におりましたので、自然に覚えましたわ」
メリーの言葉に、プリムローズはハッとした。
そう言えばならず者はヘイズ語を話していたし、最初の家庭教師のウィル親方も話されていたわ。
今思えば、お祖父様はヘイズの出身の者を雇っていたのかしら?!
祖父に伺うか悩んだが、プリムローズはやめておいた。
知らない方が良いかもしれないわ。
幼いながらも、自制心を持ち合わせていた。
学園に早めに登校をして、担任の先生に留学先を話す事にした。
先生は忙しく、授業の準備をしている様子。
「先生、クラレンスです。
おはようございます」
「あ、おはようございます。
こんな早くにどうしましたか?
クラレンス公爵令嬢」
先生はまだ来ていない、隣の先生の席に座るよう仰ってくれた。
「ありがとうございます。
先生、留学先はヘイズにします。
家族の了承を貰いましたので、書類を頂きたく参りました」
私の話しを理解すると、目を見開く担任の先生。
「へ、ヘイズですか?!
彼処はどんな国がご存知ですか?!」
「ええ、海賊と軍がいがみ合っているとか。
入るのも出るのも地獄の孤島?
そんな噂を耳にしてますよ」
彼女が平然と笑顔で言ってのけるのを、驚きと心配の声色で再度確認する。
「分かっていて、そんな危険な場所に行くのですか?
確かに学問は、我が国より進んでますが…」
先生が心から心配してくれているのが分かる。
何故なら、顔には苦悶の表情が現れていたからである。
「先生!祖父の知り合いがヘイズにいます。
頼りになる方だそうですわ。
私は広い世界を知りたいです。
その知識は私だけではなく、未来の女性たちに役立てたいのです」
そう私が話すと、先生は明るい顔になった。
「貴女なら、それが出来るかもしれません。
まだまだ女性の地位は低い。
この世には男女しか居ないのに、この学園の先生も僅かしかいない。
クラレンス嬢が大人になる時は、もっと増えていると良いですね。
書類は用意して、ご自宅に郵送します。
この事は、ギリギリまで話さない方がいいです。
意味はわかりますね 」
先生は優しい目をして、プリムローズを見てくれた。
「はい!先生は素晴らしい人格者ですわ。
もし私の様な方がいましたら、また助けてあげて下さいませ」
私は先生にちょっと照れ気味の笑顔で、頼み事をしたのだった。
担任はうまく片付けた。
プリムローズはホッとして、授業を受けて昼休みになった。
高等部でも、ランチ同様に席も1番いい場所であった。
そして誰も座らない、あの王子ルシアン殿下でもだ。
それにより誰が学園で1番の権力者か、如実にわかってしまった。
王子自身も、それには納得しているのである。
マリーがプリムローズのスペシャルランチを静かに置く。
3人はどんよりと暗く、いつもの明るさは影を潜めた。
「マリー様、ありがとう。
ねぇー、皆様は昨日の留学の話で落ち込んでるの?
お祖父様に昨夜相談したら、良いと言ってくれたわ。
知り合いがヘイズにいるから頼れって、ヘイズで腕試ししなさいって言ってくれたの。
この留学先は、内緒にしてね。
知られちゃうと五月蝿い方もいるから、黙っていてね!
では、いただきまーす!」
美味しそうに無邪気に食べるプリムローズを、呆然と眺める3人娘。
この方、またしてもサラッと言いましたわよ。
腕試しって何?
相手は海賊よ。
何をどう言って返せば良いのか、ひとまずはこの言葉を出すのであった。
『いただきます。』と、3人は声を合わせるのである。
プリムローズは友を観察する。
どうもサラッと作戦は不発だった。
お祖父様にお願いして、沈黙の間の話をしていいかを伺ってみるしかない。
初めて王都でそれも勇気をだして、私に話しかけてくれた友人たちに嘘を付くのは辛すぎる。
沈んで食べている姿を見て、彼女は決心していた。
約束だから、沈黙の間の話は絶対にしない。
「メリー、留学先はヘイズに決まりました。
ところでメリーって、ヘイズ語は話せるの?」
プリムローズの髪を編み込みしていた、メリーの手元が突然とまる。
「えーっ!お、お嬢様。
ヘイズは、危ないところですよ!大旦那様や大奥様は了承をしたのですか?!」
お嬢様はたまに、自分の良いように思い込む癖があることに気づいて質問してみた。
「当たり前よ。
それにヘイズには、お祖父様のお知り合い方が面倒みてくれるそうよ。
安心していいわ!」
メリーは腑に落ちない表情をして、編み込みを続けてプリムローズに返した。
「ヘイズ語は話せますよ。
お嬢様も領地にいらした時に、ならず者に教えて貰いましたでしょう?
私もお側におりましたので、自然に覚えましたわ」
メリーの言葉に、プリムローズはハッとした。
そう言えばならず者はヘイズ語を話していたし、最初の家庭教師のウィル親方も話されていたわ。
今思えば、お祖父様はヘイズの出身の者を雇っていたのかしら?!
祖父に伺うか悩んだが、プリムローズはやめておいた。
知らない方が良いかもしれないわ。
幼いながらも、自制心を持ち合わせていた。
学園に早めに登校をして、担任の先生に留学先を話す事にした。
先生は忙しく、授業の準備をしている様子。
「先生、クラレンスです。
おはようございます」
「あ、おはようございます。
こんな早くにどうしましたか?
クラレンス公爵令嬢」
先生はまだ来ていない、隣の先生の席に座るよう仰ってくれた。
「ありがとうございます。
先生、留学先はヘイズにします。
家族の了承を貰いましたので、書類を頂きたく参りました」
私の話しを理解すると、目を見開く担任の先生。
「へ、ヘイズですか?!
彼処はどんな国がご存知ですか?!」
「ええ、海賊と軍がいがみ合っているとか。
入るのも出るのも地獄の孤島?
そんな噂を耳にしてますよ」
彼女が平然と笑顔で言ってのけるのを、驚きと心配の声色で再度確認する。
「分かっていて、そんな危険な場所に行くのですか?
確かに学問は、我が国より進んでますが…」
先生が心から心配してくれているのが分かる。
何故なら、顔には苦悶の表情が現れていたからである。
「先生!祖父の知り合いがヘイズにいます。
頼りになる方だそうですわ。
私は広い世界を知りたいです。
その知識は私だけではなく、未来の女性たちに役立てたいのです」
そう私が話すと、先生は明るい顔になった。
「貴女なら、それが出来るかもしれません。
まだまだ女性の地位は低い。
この世には男女しか居ないのに、この学園の先生も僅かしかいない。
クラレンス嬢が大人になる時は、もっと増えていると良いですね。
書類は用意して、ご自宅に郵送します。
この事は、ギリギリまで話さない方がいいです。
意味はわかりますね 」
先生は優しい目をして、プリムローズを見てくれた。
「はい!先生は素晴らしい人格者ですわ。
もし私の様な方がいましたら、また助けてあげて下さいませ」
私は先生にちょっと照れ気味の笑顔で、頼み事をしたのだった。
担任はうまく片付けた。
プリムローズはホッとして、授業を受けて昼休みになった。
高等部でも、ランチ同様に席も1番いい場所であった。
そして誰も座らない、あの王子ルシアン殿下でもだ。
それにより誰が学園で1番の権力者か、如実にわかってしまった。
王子自身も、それには納得しているのである。
マリーがプリムローズのスペシャルランチを静かに置く。
3人はどんよりと暗く、いつもの明るさは影を潜めた。
「マリー様、ありがとう。
ねぇー、皆様は昨日の留学の話で落ち込んでるの?
お祖父様に昨夜相談したら、良いと言ってくれたわ。
知り合いがヘイズにいるから頼れって、ヘイズで腕試ししなさいって言ってくれたの。
この留学先は、内緒にしてね。
知られちゃうと五月蝿い方もいるから、黙っていてね!
では、いただきまーす!」
美味しそうに無邪気に食べるプリムローズを、呆然と眺める3人娘。
この方、またしてもサラッと言いましたわよ。
腕試しって何?
相手は海賊よ。
何をどう言って返せば良いのか、ひとまずはこの言葉を出すのであった。
『いただきます。』と、3人は声を合わせるのである。
プリムローズは友を観察する。
どうもサラッと作戦は不発だった。
お祖父様にお願いして、沈黙の間の話をしていいかを伺ってみるしかない。
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