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第2章 愛と希望とそして秘密
第11話 マリーとサミュエルの見合い
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お茶会での婚約破棄は、王都の貴族たちに知れ渡った。
特にハントリー侯爵の打撃は著しく、お付き合いをする貴族が離れていき没落するのではという噂が流れている。
クラレンス公爵家には逆らうなは、国中の貴族の合言葉になるのであった。
プリムローズから、お茶会の詳細を伺っているマリー。
「ごめんなさい。
ついついサミュエル様を見ていて、マリー様のお顔が浮かんだの。
1度だけ会って下さい。
クラレンスの屋敷に来て下さい。お願い致します!」
ペコペコと頭を下げる、プリムローズ。
筆頭公爵のご令嬢が、必死に頼み込む姿が不憫に見えてきた。
「構いませんことよ、プリムローズ様。
皆様で楽しく、お茶を致しましょうね!」
マリーは微笑んで、プリムローズに気を使わせないようにする。
なんて、心の広い方なの~!!
リザは自分でなくて良かったと、心の底から思うのだ。
マリーとサミュエルの見合い。ではなく、お茶会は1週間後に決定した。
彼女は精一杯もてなす用意するため、カリスに特別にケーキを依頼する。
男性には甘さを控えた、チョコレートやブランデーの少し入ったバウンドケーキ。
女性には、クリームたっぷりイチゴや、アプリコットのタルトやアップルパイ等。
サンドイッチやクッキーも用意した。
約束の日になり、マリーは子爵家の馬車でクラレンス公爵の屋敷を訪れる。
サミュエルとマリーの運命の出会いが、直ぐそこに来ていた。
公爵の屋敷は、いつ来ても緊張すると人に言われている。
庭は王宮並みの広さを誇り、屋敷は品格と優美さが溢れて壁面には素晴らしい彫刻が施されていた。
クラレンス公爵、貴族の中でも1番の権威と血統と財力を持つ名家である。
マリーは1度だけ、プリムローズの誕生日に訪れただけであった。
あの時は友人たちがいたが、今日は自分1人だけで不安がつのる。
馬車の中で、屋敷に向かう道のりで思い出す。
そういえばプリムローズ様は、私たちの屋敷にはよく遊びに来るが、全然自宅には呼ばなかったわね。
前に住んでいた屋敷には呼んで下さったのに?
マリーは、その理由が玄関ホールに入って理解した。
美術館のような壺や絵画は、国宝級だろう。
彼女の顔は、自然に引きつってしまっていた。
そして、玄関で出迎える人達の人数。
な、何人いるの!
メイドと使用人は、自分の家とは比較にならない。
執事長トーマスとメイド長アンナが、満面の笑みでプリムローズの左右に控えている。
「マリー様、ようこそいらっしゃいました。
お待ちしておりましたわ!」
プリムローズが可愛らしくお出迎えしてくれた。
使用人たちが一斉に声を合わせた。
「マリー・ラトル子爵ご令嬢、ようこそおいで下さいました!」
彼女は、マリーの背中にそっと手を添える。
「サミュエル様と殿下は、先にお見えになっていますわ」
サラッと言った言葉に、本日の主役はビビってしまっていた。
「ええっ、殿下がどうしましょう!?
それに、メーター伯爵令息をお待たせして申し訳ありませんわ!」
扇を口元に当てながら、オロオロして動揺する。
「気にしないで、あの方々は時間前に来ましたのよ。
今は兄が接待してますので、構いませんわよ」
1階の玄関ホールから、裏の方へ長い廊下を歩いていると光が見えた。
その先に中庭があり、美しいバラが咲き乱れている。
質や数は素晴らしく、まるで宝石のようにキラキラ輝く。
秋バラのせいか香りも漂って、夢の中にいる気分。
マリーは、その場に佇み驚く。
季節は秋から冬に、こんなに美しく咲せる庭師の腕前に感心する。
そのテーブル席に、3人の若い男性たちが座っていた。
「私の大事な友人、マリー・ラトル子爵令嬢ですわ!」
紹介するマリーを見つつ、プリムローズは満面の笑み。
紹介後にサミュエルとマリーは、互いに見つめ合う。
彼女は黒髪をハーフアップにして、ドレスと同じ色のリボンを結んでいた。
少しウェーブがあり腰近くまでの長さがあり、瞳は薄い緑色。
ドレスは、明るめだが、落ち着いた品のある緑色。
一方のサミュエルは明るい薄茶の真っ直ぐな肩までの髪を深緑色の紐で結び、瞳は偶然にも緑色だがこちらは暗め。
「まぁ、偶然とはいえ!
髪を束ねるモノの色が緑色とは、瞳の色も明るさは違えど緑色!
お二人は、気が合いますね。
ホ、ホホホ…」
プリムローズの世話焼きおばさんの様な会話に、兄ブライアン以外は引きまくっている様子。
兄が空気を読み、静かに初めから居ないみたいに退席していく。
4人で会話してお茶を楽しんでいたところで、またプリムローズの世話焼きが炸裂。
「2人で庭でも散歩したら?
我が家のバラは、それはそれは美しいのです。
奥に行くと東屋があり、休憩できますのよ」
2人がよそよそしく、バラのアーチを歩いて行くのを殿下と見守っていると。
「君って年寄りっぽくって、子供らしくないよね。
私も歳の割には落ち着いていると皆が言うけど、君に比べたら全然だよ」
王子は突然、遠くなる2人を見ながら話し出した。
「ルシアン殿下、失礼ですわよ!
女性に年齢に関することは、控えた方が宜しいわ。
殿下もそろそろ良いお歳なのですから、女性にはお気を遣いなさいな!」
公爵令嬢の彼女は、年上の殿方に冷たく指摘する。
ルシアンは、その言葉にかなりショックを受けて黙り込んでしまう。
「そろそろ、2人の所へ行きませんか?」
椅子から立ち上がり、そんな彼をその場に置いて歩き出す。
「マリー様、サミュエル様。
お話が弾んでいるようですわね」
2人は顔を見合わせ赤くなるのを、初々しく思うのである。
この2人は、落ちたわと確信した。
私って才能あるのかしら、2組目。
完璧に王子の存在を忘れ、マリーとサミュエルの未来を考え妄想に浸っている彼女であった。
特にハントリー侯爵の打撃は著しく、お付き合いをする貴族が離れていき没落するのではという噂が流れている。
クラレンス公爵家には逆らうなは、国中の貴族の合言葉になるのであった。
プリムローズから、お茶会の詳細を伺っているマリー。
「ごめんなさい。
ついついサミュエル様を見ていて、マリー様のお顔が浮かんだの。
1度だけ会って下さい。
クラレンスの屋敷に来て下さい。お願い致します!」
ペコペコと頭を下げる、プリムローズ。
筆頭公爵のご令嬢が、必死に頼み込む姿が不憫に見えてきた。
「構いませんことよ、プリムローズ様。
皆様で楽しく、お茶を致しましょうね!」
マリーは微笑んで、プリムローズに気を使わせないようにする。
なんて、心の広い方なの~!!
リザは自分でなくて良かったと、心の底から思うのだ。
マリーとサミュエルの見合い。ではなく、お茶会は1週間後に決定した。
彼女は精一杯もてなす用意するため、カリスに特別にケーキを依頼する。
男性には甘さを控えた、チョコレートやブランデーの少し入ったバウンドケーキ。
女性には、クリームたっぷりイチゴや、アプリコットのタルトやアップルパイ等。
サンドイッチやクッキーも用意した。
約束の日になり、マリーは子爵家の馬車でクラレンス公爵の屋敷を訪れる。
サミュエルとマリーの運命の出会いが、直ぐそこに来ていた。
公爵の屋敷は、いつ来ても緊張すると人に言われている。
庭は王宮並みの広さを誇り、屋敷は品格と優美さが溢れて壁面には素晴らしい彫刻が施されていた。
クラレンス公爵、貴族の中でも1番の権威と血統と財力を持つ名家である。
マリーは1度だけ、プリムローズの誕生日に訪れただけであった。
あの時は友人たちがいたが、今日は自分1人だけで不安がつのる。
馬車の中で、屋敷に向かう道のりで思い出す。
そういえばプリムローズ様は、私たちの屋敷にはよく遊びに来るが、全然自宅には呼ばなかったわね。
前に住んでいた屋敷には呼んで下さったのに?
マリーは、その理由が玄関ホールに入って理解した。
美術館のような壺や絵画は、国宝級だろう。
彼女の顔は、自然に引きつってしまっていた。
そして、玄関で出迎える人達の人数。
な、何人いるの!
メイドと使用人は、自分の家とは比較にならない。
執事長トーマスとメイド長アンナが、満面の笑みでプリムローズの左右に控えている。
「マリー様、ようこそいらっしゃいました。
お待ちしておりましたわ!」
プリムローズが可愛らしくお出迎えしてくれた。
使用人たちが一斉に声を合わせた。
「マリー・ラトル子爵ご令嬢、ようこそおいで下さいました!」
彼女は、マリーの背中にそっと手を添える。
「サミュエル様と殿下は、先にお見えになっていますわ」
サラッと言った言葉に、本日の主役はビビってしまっていた。
「ええっ、殿下がどうしましょう!?
それに、メーター伯爵令息をお待たせして申し訳ありませんわ!」
扇を口元に当てながら、オロオロして動揺する。
「気にしないで、あの方々は時間前に来ましたのよ。
今は兄が接待してますので、構いませんわよ」
1階の玄関ホールから、裏の方へ長い廊下を歩いていると光が見えた。
その先に中庭があり、美しいバラが咲き乱れている。
質や数は素晴らしく、まるで宝石のようにキラキラ輝く。
秋バラのせいか香りも漂って、夢の中にいる気分。
マリーは、その場に佇み驚く。
季節は秋から冬に、こんなに美しく咲せる庭師の腕前に感心する。
そのテーブル席に、3人の若い男性たちが座っていた。
「私の大事な友人、マリー・ラトル子爵令嬢ですわ!」
紹介するマリーを見つつ、プリムローズは満面の笑み。
紹介後にサミュエルとマリーは、互いに見つめ合う。
彼女は黒髪をハーフアップにして、ドレスと同じ色のリボンを結んでいた。
少しウェーブがあり腰近くまでの長さがあり、瞳は薄い緑色。
ドレスは、明るめだが、落ち着いた品のある緑色。
一方のサミュエルは明るい薄茶の真っ直ぐな肩までの髪を深緑色の紐で結び、瞳は偶然にも緑色だがこちらは暗め。
「まぁ、偶然とはいえ!
髪を束ねるモノの色が緑色とは、瞳の色も明るさは違えど緑色!
お二人は、気が合いますね。
ホ、ホホホ…」
プリムローズの世話焼きおばさんの様な会話に、兄ブライアン以外は引きまくっている様子。
兄が空気を読み、静かに初めから居ないみたいに退席していく。
4人で会話してお茶を楽しんでいたところで、またプリムローズの世話焼きが炸裂。
「2人で庭でも散歩したら?
我が家のバラは、それはそれは美しいのです。
奥に行くと東屋があり、休憩できますのよ」
2人がよそよそしく、バラのアーチを歩いて行くのを殿下と見守っていると。
「君って年寄りっぽくって、子供らしくないよね。
私も歳の割には落ち着いていると皆が言うけど、君に比べたら全然だよ」
王子は突然、遠くなる2人を見ながら話し出した。
「ルシアン殿下、失礼ですわよ!
女性に年齢に関することは、控えた方が宜しいわ。
殿下もそろそろ良いお歳なのですから、女性にはお気を遣いなさいな!」
公爵令嬢の彼女は、年上の殿方に冷たく指摘する。
ルシアンは、その言葉にかなりショックを受けて黙り込んでしまう。
「そろそろ、2人の所へ行きませんか?」
椅子から立ち上がり、そんな彼をその場に置いて歩き出す。
「マリー様、サミュエル様。
お話が弾んでいるようですわね」
2人は顔を見合わせ赤くなるのを、初々しく思うのである。
この2人は、落ちたわと確信した。
私って才能あるのかしら、2組目。
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