開湯!異世界温泉『ふじの湯』 もらったスキルは『温泉』だった??!

西八萩 鐸磨

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火魔法はと・・・。

「2540kg・・2.5tね。そりゃそうだわな」

でも相変わらず36度なんだ・・やっぱ人肌?

「で、土魔法も2540kgと、回復魔法が・・・部分欠損修復!?」

はあ・・・ついに現代医療を超えたか・・。

「これって、使っていいヤツかな?」

収納魔法は、とうとう町一個分ですか・・・だんだん驚かなくなってきた。

解析魔法は、上限200と・・そんなに解ったところでどうせいちゅうねん。

「ここまでは、前からあったやつだよな・・・ん?」

探知魔法?

掘削魔法?

「探知魔法はたまに異世界転生もので見るけど、掘削魔法ってなんだよ?ふつう土魔法じゃね?」

てか、探知魔法もなんか様子がおかしいぞ?

を探知できるって、温泉特化?・・ああ、スキル【温泉】だもんね・・」

・・って、納得している場合じゃないか。

「思ってたのと違う~!って叫んじゃいそうになるな」

とすると、掘削魔法はアレか・・温泉掘るやつ・・ええと・・・。

「ボーリング!」

前の世界では、よく現場に立ち会ったなあ・・。

「あれは東日本大震災の3年前だから、2008年か」

岩手・宮城内陸地震。

震災の印象が強烈すぎて、つい忘れがちになるけどウチら温泉旅館業界では結構なダメージを受けた災害だったんだよな。

有名な秘湯の温泉旅館が、土石流で流されたりとか。

裏山の崖から、めちゃくちゃデカイ岩が落ちてきて、建物に突っ込んで来たりとか。

そんな中で致命的なダメージが、温泉の湧出量が減っちゃったり、ひどい場合は温泉源が止まっちゃったやつ。

だって、温泉旅館って言うくらいだから『温泉』がメインだものな。

その肝心の『温泉』が出なくなっちゃって、あちこちの旅館が困っていた。

そういう時にやるのが、『ボーリング』だった。

ボーリングは、地面に向かって縦に穴を掘っていく作業のことを言う。

その穴をどんどん深く掘っていって、場合によっては1000m以上の深さまで掘ると温泉源に当たるのだ。

地球の場合、100m深くなるごとに、だいたい2~3度地中の温度が上昇する。

だから、近くに火山なんかの熱源が無くとも、1000mも掘ればそれだけで暖かいお湯が湧き出してくるので、じゅうぶん温泉として利用できたりする。

この掘削魔法にあるように、直径100mm前後の穴を地面に開けていくのが一般的なんだけど、温泉掘削の場合は掘り方にもよるが直径200mmくらいは必要になる。

「つまり、こっちも温泉特化の能力ということになるな」

でも、掘削魔法の長さ5.3kmはいいとして(これなら余裕を持って掘れるもんな)、探知魔法の範囲5.3kmはどうなんだ?

範囲って平面的に?

深さ方向はどうなんだ?

そもそも1000m掘れば温泉になるとしたら、5.3kmもいらないしな。

「ここは地球じゃないというか、異世界だから深く掘ったところで熱くならないのか?」

『温泉源』を探知できるという能力がアバウトな表現なんだよな。

「いや、むしろピンポイントなのか?」

やってみればいいのか・・・でも、MP消費1000て他の魔法に比べてえらく効率悪い魔法だな。

「サーチ!」

・・・何も出ないな。

「失敗?」

MPは・・・24400。

魔法は発動されているのか。

「ということは、このあたり周囲5.3kmの範囲には温泉源は存在しないということか。地中方向も含めて」

やっぱり、地球とはちょっと違うということなのだろうな。

それにしても可能性はあるわけで、もし温泉源が見つかったとしたら・・・。

俺は、イワンさんの提案を思い返した。







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