この世界に僕らの居場所を

涙流

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地獄の始まり

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これは、私が案内人になる前の話…

今思うと、彼にはすごく悪いことをしたと思う。
なぜ、そう思うかって…
それはね…同じ立場になったからだよ。
そう言われてわかる人なんていないと思うから、今から私の案内人になる前の話をしよう。



四月...

誰もが仲良しの子と同じクラスになりたいクラス替え。
もちろん私も仲良しの子となれたらいいなと思っていた…

だが...現実はそう甘くなかった
クラス表を見て絶望...

「え…仲良しの子が一人もいない」
そう、私のなったクラスは話しかけてくれたら、しゃべるくらいな子しかいなかった。
この、絶望的なクラスで一年間過ごさなくてはいけないのは、気が重い。
仲良しの子は、全員三組にあつまっていた。
「三組に行きたかった」
そう言い、先生を恨みつつ教室に行ってみると。
予想通りのクラスだった。
「うん、最悪」
私は、そうつぶやくと黒板に貼られた席の表の席に座った。
あ、そう言えば自己紹介まだだったね...
今回主人公をやる
雨音 涙流世 (あまおと なるせ)中学2年生です!
そんなこんなで、中学2年生…2組としての、地獄な生活が始まりました。


一週間たっても楽しいと言えるクラスでは、なかった。
居場所のないこのクラスに、どうやって居場所を作るのか…
片っ端から話しかける?いや、そんなことしても、色々無理がある。
だから私は、家から持ってきた小説をひたすら読んでいた。
そうすれば、周りの声も音も何も聞こえないから。
自分の居場所ができた気がした。
私は、いつしかこう思いはじめた。


「いっそのこと小説の物語に入れてしまったらいいのに…」

これがきっかけでこれから先私の生活は、がらりと変わる。





そのお話は、もう少し先のお話...
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