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第五章/異能力者
Episode118╱異能力者の塔①
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(167.)
私、瑠衣、瑠璃、ありす、瑠奈ーーそして碧(あお)の六人で下校することになってしまった。
「瑠奈、どうするつもりだよ、一般人巻き込んで」
「べつにいいじゃん、騒動に首突っ込ませなければいいだけだし」
瑠奈は能天気にそんな返事をする。
「瑠奈様って何歳なんですか? タメですか?」
碧はまさしく能天気そうに瑠奈に質問する。
てか、様ってなんだ、様って。
「そう見える?」
「いや……失礼ながら年下に見えます」
「残念。むしろ遠ざかっちゃった。実年齢は秘密ね?」
碧……瑠奈はアラサーだよ。と言いたくなるが、ギリギリ口を紡ぐ。
わざわざ教えてあげる必要もないだろう。
むしろ26~27歳だよ! なんて教えても納得してくれず、逆に質問責めにあうのが想像に難くない。
「でも、碧さん? さんは付けないでいいか、タメだし。碧は瑠奈のどこに惹かれたの?」瑠璃は疑問を口にする。「正直、こいつかわいい女の子見かけたらすぐに声をかけるナンパ女だし、なん股もかけるクズよ?」
「るりりんはキツいな~」
「るりりん……」
なんだそのあだ名。
「一目見て、“あ、このひとだ”って思っちゃいました。俗に言う一目惚れって奴ですね」
「うれしいこと言ってくれるね碧ちゃ~ん」
瑠奈と碧でイチャイチャ空間を醸し出している。
朝方謎の襲撃があったというのに、緊張感の欠片もない。
「実は言うと、昔から不思議な力を持つひとに憧れていたんです。でも豊花さんは美少女になるだけですし」違うけどね?「瑠衣さんは下級生なうえよくわからない。そんななか、空を飛んで煙草を切って、まるで魔法使いみたい!」
「まるでもなにも魔法使いみたいなものなんだけどね」
わいわいガヤガヤと帰宅する。
きょうも襲撃はなさそうだ。
というか、ここ何日も表だって襲撃はしてこない。
今朝のは驚いたけど、攻撃目標ってわけじゃなかったみたいだし。
……勧誘? 的な誘いだった。
たとえどんな甘言を説かれたって、いまの私には守るべき対象がある。
それを裏切ることはできない。
帰宅路の隅の電気屋の外にテレビが並べられている。
そのテレビをチラリと見ると、気になる文言が載っていた。
「異能力者の塔……?」
「んー、なになに?」
ありすも私に同調してテレビに目を向ける。
『異能力者を収容する施設みたいなものですよ。海上に塔を立て、そこで異能力者には暮らしてもらうというものです。中には設備などが各種揃っていますし、娯楽施設などもあります。非犯罪者の異能力者も安心して暮らせていけるように配慮しており』
「な、なによそれ……」
瑠璃がガーンとショックを受けたようにテレビにかぶりつく。
碧は心配そうにそれを眺める。
『準備はどの程度まで進められているのですか?』
『極秘に進めていましたが、既に“塔”は完成間近です。完成していると言ってもいいでしょう。あとは細々な物に運びいれるだけで完成するでしょう。既に複数人送っていますからね』
『耐久性に問題は?』
『問題ありません。頑強につくられていますし、いざというときのために特殊な異能力者を用意しております。地下二階から地上五十階になる大型タワー。広さも十分あります。ここに異能力者たちを集めて、異能力者が暮らしやすい世界を』
「なにが異能力者が暮らしやすい世界よ! こんなの、こんなの臭いものに蓋をしてるだけじゃない!」
瑠璃がちからいっぱい膝を殴る。
ーー臭いものに蓋。
そう。異能力の世界はこれも防ぐために活動しているのだ。
だいたい、真面目な異能力者は素直に収容されるだろうが、不真面目なーー例えば特殊指定異能力犯罪組織の異能力者が、素直に収容されるとはとても思えない。
異能力者保護団体の必要性も変わってくるだろう。
塔の安全性を保つために異能力者を使うとも言っていた。
それってつまり、奴隷のような役割の異能力者も生まれることの証左だ。
「瑠衣のお姉さん、落ち着きなよ。今すぐ施工されるわけじゃないんだから」
「あんたはいいでしょうよ! 異能力者じゃないんだから。異能力者である瑠衣や豊花はどうなるのよ!」
「あ、あと、瑠奈様も……」
「わたしは精霊操術師だから当てはまらないよん」
まあ、碧が知らなくて当然だが……。
それにしたって、まるでこれじゃ異能力者になること自体が犯罪扱いだ。
そして刑務所は異能力者の塔。
異能力者の塔内部で犯罪を起こしたら、また別の区画に移らされるのだろうか?
『質問、よろしいですか?』
『どうぞ』
『まずひとつ。異能力者の塔で犯罪が起きた場合は誰が対処するんです? 言ってみれば犯罪者の集まりですよ』
「このっ!」
瑠璃が今にもテレビを殴り飛ばそうとしている。
妹を思ってのことだろうが、抑えてほしい。そこは私も気になっていた点だから。
『犯罪者区画を用意しております。対異能力犯罪者用に異能力者専門の警備隊のような存在を階層ごとに設置しましょう。そこで取り締まるのです。異能力者の中からも自治体のようなグループもつくりましょう』
『なるほど……なんとも夢物語な話ですが、計画は進んでいるのでしょうか?』
『ええ。既に五十階からなる“異能力者の塔”は海上に建設済みです。水面下で建築していましたからね。これに関しては異能力者保護団体も上層部しか知り得ないことです』
『ほほう……秘密裏につくっていたということですか。異能力者は納得してくれるんでしょうか?』
まさか、そんなものが建築されていたなんて……。
いつからなんだ?
私が異能力者になるずっとまえから?
そんな場所、誰だって行きたくはないだろう。
いくら外と同じような店や娯楽施設、宿泊施設があったとしても、そこは仮初めの世界。自然とはいえない閉じられた世界だ。
こいつらは、神様気取りかなんかなのか?
『納得してくれるんでしょうか? ではない。納得させるんですよ。無理矢理にでもね。現にベータ版のテストのように数十人の異能力者は先行して送ってテストしています。概ね好評でしたよ。そりゃそうです。腹が減ればレストランもあるし、スーパーもある。自室は用意されているし、娯楽施設でゲームセンターも楽しめる。自然を感じたければ屋上フロアに行けば潮風が堪能できるし植林もある。素晴らしいところですよ。一般職員もたくさんいますが、帰りたくないとほざいています。ふっふっふ』
「なんなのよ……それ……」
瑠璃が地面に崩れ落ちる。
「私、行かないよ、ぜったい」
「うわー、なんだか私は募集かかりそう」
瑠衣は否定しありすは頭をかかえる。
それはそうだろう。警備に異能力犯罪者専用の警備隊ーー要するに異能力犯罪死刑執行代理人のことだろうーーを立てると言っているのだから……。
「ん? 電話だ……」
画面を見ると、嵐山沙鳥の文字。
気になりながらも通話に出る。
「はい、もしもし」
『豊花さん。水無月の居場所がわかりました』
「どこですか?」
『水無月は……異能力者の塔内部にいます。異能力者を暴走させて塔計画を頓挫させるおつもりです』
「え……」
水無月の異能力は、たしか、精神の強制暴走。つまり、異能力者の異能力を強制的に進化させ異能力霊体侵食率をFにすることだ。
私みたいに性格がほとんど変わらない人間もいる。だけど、なかには変わる人もいるかもしれない。
「そ、それで……」
『今回の作戦では、豊花さん、あなたが異能力者の塔に潜伏して、水無月を見つけ、暗殺してください。終わったらどうにかして豊花さんを回収します』
「ちょっと待ってください! どうして私なんですか!?」
意味がわからない!
『あなたの異能力に直感があるでしょう。それがあれば容易にターゲットを発見できます。他も考えてみましたが、瑠奈さんは余計な争いを生むでしょうし、一番向いてそうな私は戦力外、ゆきさんには探索能力がない、結愛さんは席を外しており、舞香さんは転移の射程外、船で行くことしかできません。幸い豊花さんにはテストの第二波の募集がかけられています。どうか、よろしくお願いします』
「……そんなこと言われても……」
私が、異能力者の塔に……?
『このままだと異能力の世界に好き放題やられてしまうんです。豊花さん、お願いします』
「…………」
本当に、本当に異能力の世界が行おうとしていることは、悪なのか。
このまま異能力の世界が計画の邪魔をしたら、異能力者の塔計画は頓挫するだろう。
だが、もしも計画を守りきれば、異能力者の塔はまず間違いなく完成するだろう。
ーー臭いものに蓋ではないか。
その言葉が脳裏で反芻する。
「豊花さん?」
「……」
……………………私は。
私、瑠衣、瑠璃、ありす、瑠奈ーーそして碧(あお)の六人で下校することになってしまった。
「瑠奈、どうするつもりだよ、一般人巻き込んで」
「べつにいいじゃん、騒動に首突っ込ませなければいいだけだし」
瑠奈は能天気にそんな返事をする。
「瑠奈様って何歳なんですか? タメですか?」
碧はまさしく能天気そうに瑠奈に質問する。
てか、様ってなんだ、様って。
「そう見える?」
「いや……失礼ながら年下に見えます」
「残念。むしろ遠ざかっちゃった。実年齢は秘密ね?」
碧……瑠奈はアラサーだよ。と言いたくなるが、ギリギリ口を紡ぐ。
わざわざ教えてあげる必要もないだろう。
むしろ26~27歳だよ! なんて教えても納得してくれず、逆に質問責めにあうのが想像に難くない。
「でも、碧さん? さんは付けないでいいか、タメだし。碧は瑠奈のどこに惹かれたの?」瑠璃は疑問を口にする。「正直、こいつかわいい女の子見かけたらすぐに声をかけるナンパ女だし、なん股もかけるクズよ?」
「るりりんはキツいな~」
「るりりん……」
なんだそのあだ名。
「一目見て、“あ、このひとだ”って思っちゃいました。俗に言う一目惚れって奴ですね」
「うれしいこと言ってくれるね碧ちゃ~ん」
瑠奈と碧でイチャイチャ空間を醸し出している。
朝方謎の襲撃があったというのに、緊張感の欠片もない。
「実は言うと、昔から不思議な力を持つひとに憧れていたんです。でも豊花さんは美少女になるだけですし」違うけどね?「瑠衣さんは下級生なうえよくわからない。そんななか、空を飛んで煙草を切って、まるで魔法使いみたい!」
「まるでもなにも魔法使いみたいなものなんだけどね」
わいわいガヤガヤと帰宅する。
きょうも襲撃はなさそうだ。
というか、ここ何日も表だって襲撃はしてこない。
今朝のは驚いたけど、攻撃目標ってわけじゃなかったみたいだし。
……勧誘? 的な誘いだった。
たとえどんな甘言を説かれたって、いまの私には守るべき対象がある。
それを裏切ることはできない。
帰宅路の隅の電気屋の外にテレビが並べられている。
そのテレビをチラリと見ると、気になる文言が載っていた。
「異能力者の塔……?」
「んー、なになに?」
ありすも私に同調してテレビに目を向ける。
『異能力者を収容する施設みたいなものですよ。海上に塔を立て、そこで異能力者には暮らしてもらうというものです。中には設備などが各種揃っていますし、娯楽施設などもあります。非犯罪者の異能力者も安心して暮らせていけるように配慮しており』
「な、なによそれ……」
瑠璃がガーンとショックを受けたようにテレビにかぶりつく。
碧は心配そうにそれを眺める。
『準備はどの程度まで進められているのですか?』
『極秘に進めていましたが、既に“塔”は完成間近です。完成していると言ってもいいでしょう。あとは細々な物に運びいれるだけで完成するでしょう。既に複数人送っていますからね』
『耐久性に問題は?』
『問題ありません。頑強につくられていますし、いざというときのために特殊な異能力者を用意しております。地下二階から地上五十階になる大型タワー。広さも十分あります。ここに異能力者たちを集めて、異能力者が暮らしやすい世界を』
「なにが異能力者が暮らしやすい世界よ! こんなの、こんなの臭いものに蓋をしてるだけじゃない!」
瑠璃がちからいっぱい膝を殴る。
ーー臭いものに蓋。
そう。異能力の世界はこれも防ぐために活動しているのだ。
だいたい、真面目な異能力者は素直に収容されるだろうが、不真面目なーー例えば特殊指定異能力犯罪組織の異能力者が、素直に収容されるとはとても思えない。
異能力者保護団体の必要性も変わってくるだろう。
塔の安全性を保つために異能力者を使うとも言っていた。
それってつまり、奴隷のような役割の異能力者も生まれることの証左だ。
「瑠衣のお姉さん、落ち着きなよ。今すぐ施工されるわけじゃないんだから」
「あんたはいいでしょうよ! 異能力者じゃないんだから。異能力者である瑠衣や豊花はどうなるのよ!」
「あ、あと、瑠奈様も……」
「わたしは精霊操術師だから当てはまらないよん」
まあ、碧が知らなくて当然だが……。
それにしたって、まるでこれじゃ異能力者になること自体が犯罪扱いだ。
そして刑務所は異能力者の塔。
異能力者の塔内部で犯罪を起こしたら、また別の区画に移らされるのだろうか?
『質問、よろしいですか?』
『どうぞ』
『まずひとつ。異能力者の塔で犯罪が起きた場合は誰が対処するんです? 言ってみれば犯罪者の集まりですよ』
「このっ!」
瑠璃が今にもテレビを殴り飛ばそうとしている。
妹を思ってのことだろうが、抑えてほしい。そこは私も気になっていた点だから。
『犯罪者区画を用意しております。対異能力犯罪者用に異能力者専門の警備隊のような存在を階層ごとに設置しましょう。そこで取り締まるのです。異能力者の中からも自治体のようなグループもつくりましょう』
『なるほど……なんとも夢物語な話ですが、計画は進んでいるのでしょうか?』
『ええ。既に五十階からなる“異能力者の塔”は海上に建設済みです。水面下で建築していましたからね。これに関しては異能力者保護団体も上層部しか知り得ないことです』
『ほほう……秘密裏につくっていたということですか。異能力者は納得してくれるんでしょうか?』
まさか、そんなものが建築されていたなんて……。
いつからなんだ?
私が異能力者になるずっとまえから?
そんな場所、誰だって行きたくはないだろう。
いくら外と同じような店や娯楽施設、宿泊施設があったとしても、そこは仮初めの世界。自然とはいえない閉じられた世界だ。
こいつらは、神様気取りかなんかなのか?
『納得してくれるんでしょうか? ではない。納得させるんですよ。無理矢理にでもね。現にベータ版のテストのように数十人の異能力者は先行して送ってテストしています。概ね好評でしたよ。そりゃそうです。腹が減ればレストランもあるし、スーパーもある。自室は用意されているし、娯楽施設でゲームセンターも楽しめる。自然を感じたければ屋上フロアに行けば潮風が堪能できるし植林もある。素晴らしいところですよ。一般職員もたくさんいますが、帰りたくないとほざいています。ふっふっふ』
「なんなのよ……それ……」
瑠璃が地面に崩れ落ちる。
「私、行かないよ、ぜったい」
「うわー、なんだか私は募集かかりそう」
瑠衣は否定しありすは頭をかかえる。
それはそうだろう。警備に異能力犯罪者専用の警備隊ーー要するに異能力犯罪死刑執行代理人のことだろうーーを立てると言っているのだから……。
「ん? 電話だ……」
画面を見ると、嵐山沙鳥の文字。
気になりながらも通話に出る。
「はい、もしもし」
『豊花さん。水無月の居場所がわかりました』
「どこですか?」
『水無月は……異能力者の塔内部にいます。異能力者を暴走させて塔計画を頓挫させるおつもりです』
「え……」
水無月の異能力は、たしか、精神の強制暴走。つまり、異能力者の異能力を強制的に進化させ異能力霊体侵食率をFにすることだ。
私みたいに性格がほとんど変わらない人間もいる。だけど、なかには変わる人もいるかもしれない。
「そ、それで……」
『今回の作戦では、豊花さん、あなたが異能力者の塔に潜伏して、水無月を見つけ、暗殺してください。終わったらどうにかして豊花さんを回収します』
「ちょっと待ってください! どうして私なんですか!?」
意味がわからない!
『あなたの異能力に直感があるでしょう。それがあれば容易にターゲットを発見できます。他も考えてみましたが、瑠奈さんは余計な争いを生むでしょうし、一番向いてそうな私は戦力外、ゆきさんには探索能力がない、結愛さんは席を外しており、舞香さんは転移の射程外、船で行くことしかできません。幸い豊花さんにはテストの第二波の募集がかけられています。どうか、よろしくお願いします』
「……そんなこと言われても……」
私が、異能力者の塔に……?
『このままだと異能力の世界に好き放題やられてしまうんです。豊花さん、お願いします』
「…………」
本当に、本当に異能力の世界が行おうとしていることは、悪なのか。
このまま異能力の世界が計画の邪魔をしたら、異能力者の塔計画は頓挫するだろう。
だが、もしも計画を守りきれば、異能力者の塔はまず間違いなく完成するだろう。
ーー臭いものに蓋ではないか。
その言葉が脳裏で反芻する。
「豊花さん?」
「……」
……………………私は。
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