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第五章/異能力者
Episode134╱簡略的な殲滅作戦
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一階のロビーに集まっているのは、あくまで舞香、沙鳥、瑠奈、ゆき、鏡子、香織、そして私という愛のある我が家で、いまここに現存する面々だけだった。
これで会議など、到底できない気がするんだけど……。
「澄さんやありすさん、香織さんの情報網からさぐったところ、現存する旧暦のメンバーはーー」
沙鳥は机の上に紙をばら蒔いた。
一枚一枚拾って読んでみると、なにやら黒丸や白丸が旧暦の横にマークされ、その真横には異能力の詳細が刻まれていた。
○睦月ーー指定した範囲の異能力者の異能力を一時的に使えなくする。
●如月ーー小さなボールを投げると宙で止まる。ボールが黒くなり辺りの物質を吸い付くし最後は落下しゴミと化す。
●弥生ーーモンスター出現。
●卯月ーー防御力強化付与。
●皐月ーー自身の転移。
●水無月ーー精神の強制暴走。
→(裏切り)→○水無月ーー河川百合
○文月ーー周囲に謎の事故を起こす。対象を指定する必要あり。
●葉月ーー重力操作
●長月ーー相手の能力をコピーする
○神無月ーー危機察知、内容把握(予想でしかない)
●霜月ーールクスルークスと唱えながら相手に指を指すと、対象と精神が入れ換えられる。制限時間は15分。
○師走ーー汗を浴びせた相手に苦痛を与える。
「で、一番厄介な神無月さんには仲間を連れていますね。こちらも個々の能力は対処できそうですが、集まると虫かのような煩わしさがあります」
【神無月チーム】
○暗闇 黒(神無月)
○月見里 緑ーー斬撃の切れ味だけ位相を転移させる。
○月見里 赤ーーピストルで強力な弾丸、指を日本二本並べると切れ味の鋭いナイフになる。
○栗落花ーー長距離の転移が可能。非常に脅威となる異能力者。
「ひとまず我々は、超長距離~長距離に現れた異能力の世界は澄さんや刀子さん、ルーナエアウラさんたちに任せましょう」
沙鳥は淡々と説明をつづける。
「師走は必ずわたしが犯す……それだけは譲れない」
苛立ち混じりに瑠奈は吐き捨てた。
「あのさ……」ありすがホームに忍び寄ってきた。「この水無月になった河川って、私の姉なんだよね……」
「まさか、姉さんだから潰せないと……仰りませんよね」
「……いいや逆だよ。どうしてそんな蛮行をしたのかとっちめたいんだ。理由が知りたいんだよ。たった一人の姉貴が、どうして敵に回ったのかを知りたいんだ」
「でしたら、居場所の特定は、鏡子さんと香織さんにおまかせします」
「え……私が……ですか……?」
「え、あ、え、え、あ、あ、私、でしょうか?」
鏡子も戸惑っているが、香織のは戸惑いを越えて困惑してしまっている。
「こうなってくると、睦月の異能力が一番厄介そうな気がする」
「そこは……瑠奈さんに任せるしかありません」
逆によくわからない異能力者もいる。
文月ーー対象を指定した周囲に謎の事故を起こす……?
使いどころが限られそうだ。
「神無月チームは最後で結構です。どこまで追い詰めても栗落花の異能力によって逃亡されてしまいますからね」
沙鳥は愛のある我が家面々を見比べた。
「瑠奈さん、あなたの第一目標は睦月で、二番目の目標相手には、因縁の少なからずある師走さんの相手をしていただきます」
「まあ、妥当かなー。本当なら師走さきに犯したいけどね」
沙鳥は今度は香織と鏡子、そして自らを指す。
「なんとしてでも相手の居場所を突き止めましょう」
「私はもちろん、あれでいいんだよね?」
ありすは愛のある我が家ではないのに、参加する気満々だ。
「ええ、今現在の水無月を。なるべくなら瑠奈さんと共同がいいでしょう」
最後に、と沙鳥はこちらに目を向けた。
「文月の動向に注意しつつ、これまで以上にメンバーが離れないように登校していてください。ただし、ただ登校するのではなく、なにか少しでも気になる直感が働いた場合は、その場で考えて行動してください」
でも、その場合、登校組から少なからずメンバーが減らされることになる。
「豊花さんがリーダーとして、瑠璃さん、瑠衣さん、ありすさんは水無月を探しつつですが共闘して、死力を尽くしていただけませんか?」
「え……また、私がリーダー……?」
纏まる気がまるでしない。
「ここの異能力者保護団体はアリーシャさんや森山、舞香やゆきたち他職員によって守られています。迂闊に攻めてはこれないでしょう」
「……」
ついに、全面戦争がはじまってしまうのだろうか?
異能力の世界の持論を未だに頭に残したままのこの状況で……?
でも、もうここまで肩入れしてきたのだ。
異能力者保護団体や異能力犯罪死刑執行代理人、特殊指定異能力犯罪組織愛のある我が家にーー。
今さら持論など曲げられない。
ただ、ただ自分の信念を貫き通すだけだ。
やってやる。
私にできることなら、なんだってやってやる!
一階のロビーに集まっているのは、あくまで舞香、沙鳥、瑠奈、ゆき、鏡子、香織、そして私という愛のある我が家で、いまここに現存する面々だけだった。
これで会議など、到底できない気がするんだけど……。
「澄さんやありすさん、香織さんの情報網からさぐったところ、現存する旧暦のメンバーはーー」
沙鳥は机の上に紙をばら蒔いた。
一枚一枚拾って読んでみると、なにやら黒丸や白丸が旧暦の横にマークされ、その真横には異能力の詳細が刻まれていた。
○睦月ーー指定した範囲の異能力者の異能力を一時的に使えなくする。
●如月ーー小さなボールを投げると宙で止まる。ボールが黒くなり辺りの物質を吸い付くし最後は落下しゴミと化す。
●弥生ーーモンスター出現。
●卯月ーー防御力強化付与。
●皐月ーー自身の転移。
●水無月ーー精神の強制暴走。
→(裏切り)→○水無月ーー河川百合
○文月ーー周囲に謎の事故を起こす。対象を指定する必要あり。
●葉月ーー重力操作
●長月ーー相手の能力をコピーする
○神無月ーー危機察知、内容把握(予想でしかない)
●霜月ーールクスルークスと唱えながら相手に指を指すと、対象と精神が入れ換えられる。制限時間は15分。
○師走ーー汗を浴びせた相手に苦痛を与える。
「で、一番厄介な神無月さんには仲間を連れていますね。こちらも個々の能力は対処できそうですが、集まると虫かのような煩わしさがあります」
【神無月チーム】
○暗闇 黒(神無月)
○月見里 緑ーー斬撃の切れ味だけ位相を転移させる。
○月見里 赤ーーピストルで強力な弾丸、指を日本二本並べると切れ味の鋭いナイフになる。
○栗落花ーー長距離の転移が可能。非常に脅威となる異能力者。
「ひとまず我々は、超長距離~長距離に現れた異能力の世界は澄さんや刀子さん、ルーナエアウラさんたちに任せましょう」
沙鳥は淡々と説明をつづける。
「師走は必ずわたしが犯す……それだけは譲れない」
苛立ち混じりに瑠奈は吐き捨てた。
「あのさ……」ありすがホームに忍び寄ってきた。「この水無月になった河川って、私の姉なんだよね……」
「まさか、姉さんだから潰せないと……仰りませんよね」
「……いいや逆だよ。どうしてそんな蛮行をしたのかとっちめたいんだ。理由が知りたいんだよ。たった一人の姉貴が、どうして敵に回ったのかを知りたいんだ」
「でしたら、居場所の特定は、鏡子さんと香織さんにおまかせします」
「え……私が……ですか……?」
「え、あ、え、え、あ、あ、私、でしょうか?」
鏡子も戸惑っているが、香織のは戸惑いを越えて困惑してしまっている。
「こうなってくると、睦月の異能力が一番厄介そうな気がする」
「そこは……瑠奈さんに任せるしかありません」
逆によくわからない異能力者もいる。
文月ーー対象を指定した周囲に謎の事故を起こす……?
使いどころが限られそうだ。
「神無月チームは最後で結構です。どこまで追い詰めても栗落花の異能力によって逃亡されてしまいますからね」
沙鳥は愛のある我が家面々を見比べた。
「瑠奈さん、あなたの第一目標は睦月で、二番目の目標相手には、因縁の少なからずある師走さんの相手をしていただきます」
「まあ、妥当かなー。本当なら師走さきに犯したいけどね」
沙鳥は今度は香織と鏡子、そして自らを指す。
「なんとしてでも相手の居場所を突き止めましょう」
「私はもちろん、あれでいいんだよね?」
ありすは愛のある我が家ではないのに、参加する気満々だ。
「ええ、今現在の水無月を。なるべくなら瑠奈さんと共同がいいでしょう」
最後に、と沙鳥はこちらに目を向けた。
「文月の動向に注意しつつ、これまで以上にメンバーが離れないように登校していてください。ただし、ただ登校するのではなく、なにか少しでも気になる直感が働いた場合は、その場で考えて行動してください」
でも、その場合、登校組から少なからずメンバーが減らされることになる。
「豊花さんがリーダーとして、瑠璃さん、瑠衣さん、ありすさんは水無月を探しつつですが共闘して、死力を尽くしていただけませんか?」
「え……また、私がリーダー……?」
纏まる気がまるでしない。
「ここの異能力者保護団体はアリーシャさんや森山、舞香やゆきたち他職員によって守られています。迂闊に攻めてはこれないでしょう」
「……」
ついに、全面戦争がはじまってしまうのだろうか?
異能力の世界の持論を未だに頭に残したままのこの状況で……?
でも、もうここまで肩入れしてきたのだ。
異能力者保護団体や異能力犯罪死刑執行代理人、特殊指定異能力犯罪組織愛のある我が家にーー。
今さら持論など曲げられない。
ただ、ただ自分の信念を貫き通すだけだ。
やってやる。
私にできることなら、なんだってやってやる!
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