167 / 233
第六章/平凡な非日常
Episode160╱豊かな生活④
しおりを挟む
(230.)
一月六日、日曜日の夕方。
ついに翌日に登校日がやってくる日となっていた。
自室のなか、ひとり、登校しながら豊かな生活を経営する方法を考える。
豊かな生活メンバーは五人中四人が学生、しかも同じ高校だ。
碧以外は現在休んでいるが、碧だけは密売に出向いている。
ひとまず、学生ではない唯一の新規メンバーである、先日出会った三島に連絡することにした。
『もしもし! 連絡待ってましたよ! あの……郷田さんはどうなったんですか?』
開口一番、自分をいたぶっていた相手のことを訊いてきた。
声が震えていることから報復が怖いのだろう。
「大丈夫ですよ。上の大海組の方たちが、おそらく処分したと思いますので」
『それは……よかった~……。あ、すみません。例の件ですよね?』
三島は安堵したのか深く息を吐き出すと、本題に話を移した。
「そうです。私たちは皆学生なので平日にはそこまで活動できないんですよ。売人役に碧という仲間がいますけど、その子も学生で……なので平日に覚醒剤を売り渡す役を担ってもらいたいんです」
『わかりました! 元から草売っているんで新規顧客も呼び込めますよ!』
「トバシケータイは持っていますか?」
『はい! もちろんっす! 番号教えましょうか?』
「はい。お願いします」
碧のほうのトバシケータイにかかってきても、平日の昼間には碧には対応できない。だから、碧に三島のトバシケータイの番号を教えておいて、かかってきたら三島の番号を教えてそちらに繋げてもらうのだ。
というか、三島は車を持っている。つまり、碧とは違い広範囲に配達が可能なのだ。
碧が捕まる危険性を踏まえても、役割分担を変えてもいいかもしれない。
たとえば、注文が入ったら碧が覚醒剤を計り量を整え、菓子箱に細工する。それを注文された分三島に渡してもらう中継役なんてどうだろう?
とりあえず、考えるのはあとだ。
今は三島のトバシケータイの番号を聞き、メモ帳に記入した。
『ネタはどうやって受け渡しします? 立体駐車場内ででも待っていましょうか?』
「いえ、我が家の住所を教えるので来てくだされば渡します」
今ある覚醒剤90g分すべて三島に渡してしまってもいいだろうか?
一応、直観的に信頼に値する人間だとは思っている。
しかも、私の異能力的に直観は大抵当たるのだ。最近、戦闘以外にも勘が働くようになってきている気がする。
まだまだ成長するのだろうか……この異能力は……。
『わかりました! えっと……姉御って呼べばいいですか? それとも名前の方がいいっすかね?』
「名前でお願いします。豊花って名前ですから、好きに呼んでくれていいですよ」
『では、豊花さんでお願いします! 今から向かいますから住所を教えてください!』
私は自宅の住所を三島に教えた。
車のナビがあるから楽に来れるだろう。
というか、年上……裕希姉と同年代くらいの人間から敬語を使われるのは、やはりムズムズするなぁ。状況的に仕方なかったとはいえ、三島の性格に依るところもあるのだろう。
『じゃあ今から向かいますんで! どうかお願いしまっす!』
それを最後に通話が切れた。
ほぼ赤の他人に住所を教えてしまったけど、大丈夫だったろうか?
通話が切れると同時に、碧から連絡が入った。
「もしもし、きょうの売り上げは?」
『6g分売ったから18万円かな? きょうは営業終了するけど、そういえば売り上げ金ってどうするの?』
「沙鳥が言うにはーーああ沙鳥って上部団体、愛のある我が家のボスね? 沙鳥的には今回の分の覚醒剤を売り上げた金で、沙鳥から覚醒剤を買う。その差額が私たちの給料になるから」
つまり、現在の覚醒剤を例えば100gすべて1gの値段で売れば300万円になる。そのお金で沙鳥から覚醒剤100gを120万円で購入し、残りの180万円が我々の給料になるといった計算だ。
200gの場合200万とさらに安くしてくれるらしいので、多量に購入したほうがあとあといいだろう。
ちなみに、犯罪者討伐の報酬は依頼者から提示された金額の一部が私たちの懐に入る。
でも、こう考えてみると覚醒剤のほうが利益が上がる気がする。
「とりあえずそのお金は大事に保管しといて。次に覚醒剤が切れて購入した際、差額を分配するから」
『りょーかい! じゃあまた、明日学校で』
「うん、また学校で」
端から見たら異常だろう。
同じ高校に在学している学生がーーしかも女子生徒四人が犯罪組織をつくって活動しているなんて……。
でも、だからこそ、逆に考えれば警察の目を欺きやすい。
まさか14~17歳の女子生徒らが犯罪に荷担しているなど容易に想像できないだろう。
と、インターホンのチャイムが鳴った。
三島が来たのだろう。
私は覚醒剤が詰められた袋、チャック付きビニル袋、注射器を現在自宅にある半分を持ち出し、玄関に向かった。
玄関を開けると、このまえと同じようにニット帽を被った少し優男風味な男性ーー三島が待っていた。
「このまえは救っていただいてありがとうございました!」
「いや、こっちも仕事だったから……はい、これ。例の奴です。なくなったら連絡ください。売り上げた金額は持ち逃げしないでくださいよ?」
「任せてください! 一週間で売り上げてみせますよ!」
三島に覚醒剤などをまとめて入れた袋を手渡した。
「愛のある我が家産だから品質は最高だと宣伝してくれて大丈夫ですよ」
「愛のある我が家……? 愛のある我が家! え、え? あの有名な組織と繋がりがあるんですか!?」
三島は愛のある我が家の名を聴いた途端、声を跳ね上げた。
元半グレのメンバーだから、知っていてもおかしくないけど……有名だったのか。
「繋がりがあるというか、私は愛のある我が家の一員ですよ。で、下部団体として豊かな生活のリーダーを一任されているんです」
「愛のある我が家のメンバーだったんすか!? それならあの郷田さんを容易く倒しちゃったのも納得できます。いや~、どんな極悪犯罪者でも愛のある我が家に目をつけられたら最後だって言われていますからね!」
そんなふうに噂されているのか。
だいたい澄が起因だろう。
「あれーー三島じゃん! なんでうちにいるの?」
と、背後から裕希姉が現れるなり、三島を見て驚愕を露にした。
「あ、裕希さん! ども、豊花さんの部下になるんです!」
「え、裕希姉の知り合いなの?」
まさかの繋がりであった。
「同じ大学の生徒だったやつだよん。もうやめちったけど。大麻自慢してくるクズ野郎が居るって言ったじゃん?」裕希姉は三島を指差す。「ソイツのこと」
「クズ野郎だなんてそんな酷いっすよ。大麻は天然由来で癌の治療にも役立つ素晴らしい植物なんすよ?」
「いやいや違法薬物が安全なわけないでしょーが」
あれれ?
裕希姉と三島が仲違いしそうになっているぞ?
「と、とりあえず三島はソレ持ち帰って仕事をしてくれない?」
あ、やべ。三島ってつい呼び捨てにしてしまった。
「すみません、さん付け忘れてました」
「いえ! ぜひ三島と呼び捨てにしてください! 愛のある我が家の方の部下になれるなんて光栄ですよ! いや~、これからの未来は明るいな~!」
「あんたの未来は警察署か精神病棟か墓場でしょーが。ゆったーもこんなやつと付き合い持つなよなー?」
「いや……悪いひとではないんだよ。多分」
たしかに大麻を売買しているのは悪と言えるだろう。
しかし、それを言うなら覚醒剤を密売している私たちも同列だ。
むしろ、より被害が大きい覚醒剤を扱っているこちらのほうがより悪扱いされるだろう。
法律の刑罰の量刑の差を見ても、それがわかる。
「では、俺はこれ持ち帰って分別して売る準備しますね! 普段草吸ってる奴にも営業電話かけてみます!」
「うん。それじゃ、またソレ売り終えたら連絡してね」
「うすっ!」
そう返事をすると、三島は玄関を開けて外へと帰っていった。
なんだか三島相手だと年上だというのに敬語を忘れがちになるなぁ……。
まあ、三島本人がそういう扱いを望んでいるのだから構わないだろう。
三島にも給料は平等に分配しなくてはならないから取り分は減るが、それにしたって学生にしては大金が入ってくるようになる。
既に500万円以上所持している私は、最近、自分の金銭感覚が狂ってきているような気がする。
さすがに家族にも報告できないし、使い道がなかなか見つからない。
金のためでなければ何のために働きつづけているのか疑問が湧いてくるが、愛のある我が家を勝手にやめるのは、過去の契約からできないだろう。
豊かな生活の組織活動の流れが着々と完成していくのを実感した。
これからどうなるかは、私たちの頑張り次第だろう。
一月六日、日曜日の夕方。
ついに翌日に登校日がやってくる日となっていた。
自室のなか、ひとり、登校しながら豊かな生活を経営する方法を考える。
豊かな生活メンバーは五人中四人が学生、しかも同じ高校だ。
碧以外は現在休んでいるが、碧だけは密売に出向いている。
ひとまず、学生ではない唯一の新規メンバーである、先日出会った三島に連絡することにした。
『もしもし! 連絡待ってましたよ! あの……郷田さんはどうなったんですか?』
開口一番、自分をいたぶっていた相手のことを訊いてきた。
声が震えていることから報復が怖いのだろう。
「大丈夫ですよ。上の大海組の方たちが、おそらく処分したと思いますので」
『それは……よかった~……。あ、すみません。例の件ですよね?』
三島は安堵したのか深く息を吐き出すと、本題に話を移した。
「そうです。私たちは皆学生なので平日にはそこまで活動できないんですよ。売人役に碧という仲間がいますけど、その子も学生で……なので平日に覚醒剤を売り渡す役を担ってもらいたいんです」
『わかりました! 元から草売っているんで新規顧客も呼び込めますよ!』
「トバシケータイは持っていますか?」
『はい! もちろんっす! 番号教えましょうか?』
「はい。お願いします」
碧のほうのトバシケータイにかかってきても、平日の昼間には碧には対応できない。だから、碧に三島のトバシケータイの番号を教えておいて、かかってきたら三島の番号を教えてそちらに繋げてもらうのだ。
というか、三島は車を持っている。つまり、碧とは違い広範囲に配達が可能なのだ。
碧が捕まる危険性を踏まえても、役割分担を変えてもいいかもしれない。
たとえば、注文が入ったら碧が覚醒剤を計り量を整え、菓子箱に細工する。それを注文された分三島に渡してもらう中継役なんてどうだろう?
とりあえず、考えるのはあとだ。
今は三島のトバシケータイの番号を聞き、メモ帳に記入した。
『ネタはどうやって受け渡しします? 立体駐車場内ででも待っていましょうか?』
「いえ、我が家の住所を教えるので来てくだされば渡します」
今ある覚醒剤90g分すべて三島に渡してしまってもいいだろうか?
一応、直観的に信頼に値する人間だとは思っている。
しかも、私の異能力的に直観は大抵当たるのだ。最近、戦闘以外にも勘が働くようになってきている気がする。
まだまだ成長するのだろうか……この異能力は……。
『わかりました! えっと……姉御って呼べばいいですか? それとも名前の方がいいっすかね?』
「名前でお願いします。豊花って名前ですから、好きに呼んでくれていいですよ」
『では、豊花さんでお願いします! 今から向かいますから住所を教えてください!』
私は自宅の住所を三島に教えた。
車のナビがあるから楽に来れるだろう。
というか、年上……裕希姉と同年代くらいの人間から敬語を使われるのは、やはりムズムズするなぁ。状況的に仕方なかったとはいえ、三島の性格に依るところもあるのだろう。
『じゃあ今から向かいますんで! どうかお願いしまっす!』
それを最後に通話が切れた。
ほぼ赤の他人に住所を教えてしまったけど、大丈夫だったろうか?
通話が切れると同時に、碧から連絡が入った。
「もしもし、きょうの売り上げは?」
『6g分売ったから18万円かな? きょうは営業終了するけど、そういえば売り上げ金ってどうするの?』
「沙鳥が言うにはーーああ沙鳥って上部団体、愛のある我が家のボスね? 沙鳥的には今回の分の覚醒剤を売り上げた金で、沙鳥から覚醒剤を買う。その差額が私たちの給料になるから」
つまり、現在の覚醒剤を例えば100gすべて1gの値段で売れば300万円になる。そのお金で沙鳥から覚醒剤100gを120万円で購入し、残りの180万円が我々の給料になるといった計算だ。
200gの場合200万とさらに安くしてくれるらしいので、多量に購入したほうがあとあといいだろう。
ちなみに、犯罪者討伐の報酬は依頼者から提示された金額の一部が私たちの懐に入る。
でも、こう考えてみると覚醒剤のほうが利益が上がる気がする。
「とりあえずそのお金は大事に保管しといて。次に覚醒剤が切れて購入した際、差額を分配するから」
『りょーかい! じゃあまた、明日学校で』
「うん、また学校で」
端から見たら異常だろう。
同じ高校に在学している学生がーーしかも女子生徒四人が犯罪組織をつくって活動しているなんて……。
でも、だからこそ、逆に考えれば警察の目を欺きやすい。
まさか14~17歳の女子生徒らが犯罪に荷担しているなど容易に想像できないだろう。
と、インターホンのチャイムが鳴った。
三島が来たのだろう。
私は覚醒剤が詰められた袋、チャック付きビニル袋、注射器を現在自宅にある半分を持ち出し、玄関に向かった。
玄関を開けると、このまえと同じようにニット帽を被った少し優男風味な男性ーー三島が待っていた。
「このまえは救っていただいてありがとうございました!」
「いや、こっちも仕事だったから……はい、これ。例の奴です。なくなったら連絡ください。売り上げた金額は持ち逃げしないでくださいよ?」
「任せてください! 一週間で売り上げてみせますよ!」
三島に覚醒剤などをまとめて入れた袋を手渡した。
「愛のある我が家産だから品質は最高だと宣伝してくれて大丈夫ですよ」
「愛のある我が家……? 愛のある我が家! え、え? あの有名な組織と繋がりがあるんですか!?」
三島は愛のある我が家の名を聴いた途端、声を跳ね上げた。
元半グレのメンバーだから、知っていてもおかしくないけど……有名だったのか。
「繋がりがあるというか、私は愛のある我が家の一員ですよ。で、下部団体として豊かな生活のリーダーを一任されているんです」
「愛のある我が家のメンバーだったんすか!? それならあの郷田さんを容易く倒しちゃったのも納得できます。いや~、どんな極悪犯罪者でも愛のある我が家に目をつけられたら最後だって言われていますからね!」
そんなふうに噂されているのか。
だいたい澄が起因だろう。
「あれーー三島じゃん! なんでうちにいるの?」
と、背後から裕希姉が現れるなり、三島を見て驚愕を露にした。
「あ、裕希さん! ども、豊花さんの部下になるんです!」
「え、裕希姉の知り合いなの?」
まさかの繋がりであった。
「同じ大学の生徒だったやつだよん。もうやめちったけど。大麻自慢してくるクズ野郎が居るって言ったじゃん?」裕希姉は三島を指差す。「ソイツのこと」
「クズ野郎だなんてそんな酷いっすよ。大麻は天然由来で癌の治療にも役立つ素晴らしい植物なんすよ?」
「いやいや違法薬物が安全なわけないでしょーが」
あれれ?
裕希姉と三島が仲違いしそうになっているぞ?
「と、とりあえず三島はソレ持ち帰って仕事をしてくれない?」
あ、やべ。三島ってつい呼び捨てにしてしまった。
「すみません、さん付け忘れてました」
「いえ! ぜひ三島と呼び捨てにしてください! 愛のある我が家の方の部下になれるなんて光栄ですよ! いや~、これからの未来は明るいな~!」
「あんたの未来は警察署か精神病棟か墓場でしょーが。ゆったーもこんなやつと付き合い持つなよなー?」
「いや……悪いひとではないんだよ。多分」
たしかに大麻を売買しているのは悪と言えるだろう。
しかし、それを言うなら覚醒剤を密売している私たちも同列だ。
むしろ、より被害が大きい覚醒剤を扱っているこちらのほうがより悪扱いされるだろう。
法律の刑罰の量刑の差を見ても、それがわかる。
「では、俺はこれ持ち帰って分別して売る準備しますね! 普段草吸ってる奴にも営業電話かけてみます!」
「うん。それじゃ、またソレ売り終えたら連絡してね」
「うすっ!」
そう返事をすると、三島は玄関を開けて外へと帰っていった。
なんだか三島相手だと年上だというのに敬語を忘れがちになるなぁ……。
まあ、三島本人がそういう扱いを望んでいるのだから構わないだろう。
三島にも給料は平等に分配しなくてはならないから取り分は減るが、それにしたって学生にしては大金が入ってくるようになる。
既に500万円以上所持している私は、最近、自分の金銭感覚が狂ってきているような気がする。
さすがに家族にも報告できないし、使い道がなかなか見つからない。
金のためでなければ何のために働きつづけているのか疑問が湧いてくるが、愛のある我が家を勝手にやめるのは、過去の契約からできないだろう。
豊かな生活の組織活動の流れが着々と完成していくのを実感した。
これからどうなるかは、私たちの頑張り次第だろう。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
WIN5で六億円馬券当てちゃった俺がいろいろ巻き込まれた結果現代社会で無双する!
TB
ファンタジー
小栗東〈おぐりあずま〉 二十九歳 趣味競馬 派遣社員。
その日、負け組な感じの人生を歩んできた俺に神が舞い降りた。
競馬のWIN5を的中させその配当は的中者一名だけの六億円だったのだ。
俺は仕事を辞め、豪華客船での世界一周旅行に旅立った。
その航海中に太平洋上で嵐に巻き込まれ豪華客船は沈没してしまう。
意識を失った俺がつぎに気付いたのは穏やかな海上。
相変わらずの豪華客船の中だった。
しかし、そこは地球では無かった。
魔法の存在する世界、そしてギャンブルが支配をする世界だった。
船の乗客二千名、クルー二百名とともにこの異世界の大陸国家カージノで様々な出来事はあったが、無事に地球に戻る事が出来た。
ただし……人口一億人を超えるカージノ大陸と地球には生存しない魔獣たちも一緒に太平洋のど真ん中へ……
果たして、地球と東の運命はどうなるの?
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる