【後日談有り】わたしを孕ませてください! ー白の令嬢は、黒の当主の掌で愛に堕ちるー

さわらにたの

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 この王国に生まれたものは、必ず白か黒の力をもって生まれてくる。
 白魔術師か、黒魔術師。
 唯一の例外は、中立の立場で支配する絶対の力を持つ王だけ。
 それが、ラグーノ王国のことわりだった。
 
 白は太陽に守られ、癒しと光の術を行使する。
 黒は月に導かれ、攻撃と闇の術に長けている。
 白と黒は協力し互いに異なる点を補いあい、ラグーノ王国は魔術大国として発展を続けていた。
 しかし、それは昔。
 時が過ぎる中で白と黒は対立を深め、緊迫した空気が漂い始めていた。

 そんな中、「王命」によって発表された婚姻に国中がざわめいた。

 白の三大名門・ブランチェスカ家の令嬢、シア。
 黒の三大名門・ニグラード家の現当主、エルナド。

 長きにわたる白と黒の確執をおさめるために、現ラグーノ王・ヴィンスフェルトは二家に婚姻の王命と同時に密命を下した。

『白と黒の和、その象徴としての子を一年以内に成せ』と。
 
 王命は絶対。
 かくして白の令嬢と黒の当主。交わることのないはずのふたりの結婚生活と子作りが始まったのだった。
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