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プロローグ「僕と君はよく似ている」
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ある日の夜、僕こと「白神博斗」はある山奥の桜の木の下で小説を読んでいた。
僕自体人が多いのは嫌いだし、かと言って家で読むのも風情がない。
この桜がたっている山は「黒霞山」と呼ばれる。そこではたまに、「忌み子」が落ちていると言われているため、人は一切寄り付かない。
だから僕はそれいいことにここで本を読んでいる。そよ風が気持ちいい。
「ねぇ、お兄ちゃんだーれ?」
僕が振り返ると、女の子が1人立っていた。
僕は少し驚いた。だって夜に7歳位の女の子がここにいるとは思わないだろ、普通。
「小説好きな高校生だ、君は何故ここにいる、帰った方がいいんじゃないか?」
「じゃあ『小説兄ちゃん』だ!」
「いや、そういう話じゃないから」
「私のことは『若菜』って呼んで」
「もういいや、それで」
いちいち言ってると、無限ループしそうだ
「で君は、一体何しに一」
「若菜!!若菜って呼んで」
「わかったよ、で若菜は何しに来たの?」
「だって、家にいても暇なんだもん」
家出かよ!ってツッコミは胸の中で言っておいて、どうしようかと悩んでいると、僕の小説をじっくり見てくる。どうやら気になるらしい。
「一冊、貸そうか?」
と聞くと「いいの!?」って言いながら、目をキラキラ輝かせている。
「僕の今読んでいるものじゃないけど」
「ありがとー!!丁度、絵本に飽きてたから。やっぱり小説兄ちゃんはすごいね!」
「読み終わったものだからね。いいよ」
このあと1時間くらい読書を2人でやってから僕が帰ろうとした時
「小説兄ちゃん、お約束したいことがあるの」
僕は何なのか聞いてみたところ小説を見ながら
「私、本は好きだし、この場所も好きになっちゃった」
「気が合うね。僕もここも本も好きだ。僕と君はよく似ているかもしれない」
「うん、だからね、私が兄ちゃんの小説を読み終わったら返すから、新しい小説を貸してね」
僕はその約束に微笑を浮かべながら「いいよ」と承諾した
この先も、僕はこの約束を守りながら平和に生きていく
...はず、だったのに、なんでこんなことになってしまったんだ?
この時の僕はわかるはずが、なかったんだ。まさか一通のメールと宅配できたダンボールが僕の日常を壊すだなんて
僕自体人が多いのは嫌いだし、かと言って家で読むのも風情がない。
この桜がたっている山は「黒霞山」と呼ばれる。そこではたまに、「忌み子」が落ちていると言われているため、人は一切寄り付かない。
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「ねぇ、お兄ちゃんだーれ?」
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僕は少し驚いた。だって夜に7歳位の女の子がここにいるとは思わないだろ、普通。
「小説好きな高校生だ、君は何故ここにいる、帰った方がいいんじゃないか?」
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「いや、そういう話じゃないから」
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「一冊、貸そうか?」
と聞くと「いいの!?」って言いながら、目をキラキラ輝かせている。
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「読み終わったものだからね。いいよ」
このあと1時間くらい読書を2人でやってから僕が帰ろうとした時
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「うん、だからね、私が兄ちゃんの小説を読み終わったら返すから、新しい小説を貸してね」
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