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BLOOD WAY
2、魔女の食事
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少し不条理を感じたが、鎧の男は懐の財布を漁る。路銀を確かめようと目線を外した瞬間にグルグルと一瞬景色が回る。視界と思考がはたりと状況を認識するまでの極数秒の間に、何もかもが変化していた。
袋小路に居たはずが屋内におり、向かい合って立っていたはずがベッドに押し倒されて先程の魔術師が身体の上に跨っている。鎧の男が狼狽えている間にパサリと外套が脱ぎ落とされる。薄いローブをも取り去り白い裸が浮き彫りになると、至るところに法具が巻かれているのが目に入った。身を動かすたびにシャラシャラと美しい装飾の鎖が鳴る。すぐ間近で揺れる金の髪の毛と宝石と、白過ぎる肌に目を奪われていると、体温と柔らかさと得も言われぬ快感に包まれて、鎧の男はあっという間に飲み込まれていった。この行為の意味を惑いながらも、煽られた本能の欲に抗えずに鎧の男は身を包んでいた重装備を外し床に下ろす。身体の上の白い生き物は降りる気もなく、鎧の男が裸になるのを待ち侘びて腰をくねらせていた。高級な香木を燻したような芳しく上品な香りがする。鎧の男はそんな事を思いながら、白い肌に顔を寄せた。細い腰を抱え込んで鎧の男が本格的に欲を打ち込み始めると、あれほど妖しく揺らめいていたはずの魔術師は感覚に従順になり艶かしく啼き始める。鎧の男の腰の動きに合わせて法具が踊り、魔術師は悦に染まって身悶えては抑えもせずに声を漏らす。暫く重なったままそうして快感を擦り合っていた。力が抜けてしまった魔術師と天地を入れ替わり、ベッドの上でも何度も揺さぶる。ガクガクと痙攣しながらついに魔術師は降参した。乱れて惚けた顔は益々は美しく、鎧の男は口付けがしたかった。魔術師は手を翳してそれを拒絶した。
袋小路に居たはずが屋内におり、向かい合って立っていたはずがベッドに押し倒されて先程の魔術師が身体の上に跨っている。鎧の男が狼狽えている間にパサリと外套が脱ぎ落とされる。薄いローブをも取り去り白い裸が浮き彫りになると、至るところに法具が巻かれているのが目に入った。身を動かすたびにシャラシャラと美しい装飾の鎖が鳴る。すぐ間近で揺れる金の髪の毛と宝石と、白過ぎる肌に目を奪われていると、体温と柔らかさと得も言われぬ快感に包まれて、鎧の男はあっという間に飲み込まれていった。この行為の意味を惑いながらも、煽られた本能の欲に抗えずに鎧の男は身を包んでいた重装備を外し床に下ろす。身体の上の白い生き物は降りる気もなく、鎧の男が裸になるのを待ち侘びて腰をくねらせていた。高級な香木を燻したような芳しく上品な香りがする。鎧の男はそんな事を思いながら、白い肌に顔を寄せた。細い腰を抱え込んで鎧の男が本格的に欲を打ち込み始めると、あれほど妖しく揺らめいていたはずの魔術師は感覚に従順になり艶かしく啼き始める。鎧の男の腰の動きに合わせて法具が踊り、魔術師は悦に染まって身悶えては抑えもせずに声を漏らす。暫く重なったままそうして快感を擦り合っていた。力が抜けてしまった魔術師と天地を入れ替わり、ベッドの上でも何度も揺さぶる。ガクガクと痙攣しながらついに魔術師は降参した。乱れて惚けた顔は益々は美しく、鎧の男は口付けがしたかった。魔術師は手を翳してそれを拒絶した。
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