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第七章
女子トークの夕べ
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砦で一夜を過ごすことになった私とエリアナたちは、それぞれに部屋を与えられた。
将とゾーイの男性陣と、私とエリアナ、アマンダの女性陣に別れ、それぞれの部屋で過ごすことになった。
さすがに皇女様のサラは皇帝と特別室に泊まるのだそうだ。
人間の国の砦に泊まるのは初めてだったけど、普通の客室みたいだ。
簡素なベッドが部屋の四隅に1つずつあって、その真ん中にテーブルとイスが4つ置かれていて、小さなリビングになっている。普段はきっと兵士たちが泊まるのだろう。
魔族の前線基地の部屋に泊まった時のことを思い出して、どうしても比べてしまう。向こうが豪華すぎなのだったと初めて気付いた。
部屋には少し小さめの出窓が付いていて、木製の扉を開けると砦の中庭が見えた。その開いた窓からかすかに音楽が聞こえてきた。
「あ…また聞こえる。これ、あんたんとこのクシテフォンよね?いい声よねえ…」
エリアナが出窓の台に腰かけて外を見ながら音楽に耳を傾けていた。
砦の外でクシテフォンが楽器を奏でながら歌っているのだろう。
前線にいることを忘れさせてくれるような、しっとりとしたバラードだ。
伴奏で弾いているのは確か、サロードという弦楽器だ。
ここへ来る旅の途中でも、彼は歌声を披露していた。
皇帝や皇女をはじめ、騎士たちも彼の歌声と演奏に魅了されていたようで、魔族でなければ宮廷楽師に指名するのに、と云っていた。
彼が奏でている楽器は、シトリーがクシテフォンのために作ってあげたものだ。既にシトリーのS級木製品製作スキルはSS級に進化していて、派生スキル<楽器製作>を獲得していた。私が記憶を失くしていた間にも、彼らは着実にスキルを磨いていたようだ。
「あの歌を聞いてると、魔族とか人間とか、どうでもよくなる気がしますね…」
アマンダがそう云ったので、私は嬉しくなった。
やっぱり歌とか芸術って文化は、国境とか差別とかを超えるものなんだ。
クッシーの歌声で世界ツアーとかできたらいいだろうなあ。
砦の質素な夕食の後、私たちの部屋へ、サラが訪れた。
サラは私に非礼を詫びたいということだった。
それは、魔族である聖魔騎士団の皆を砦の中へ入れなかったことへの謝罪だった。
「わらわは間違っていた。わらわの知識は全部人から教えられたものじゃ。それは教えた者が悪意を持って捻じ曲げれば、誤解が生じるということじゃ。確かに長く生きる者の知恵は必要じゃ。だが自分の目で確かめられるものならば、それが一番の真実であることを学んだのじゃ」
とても7、8歳の子供の言葉とは思えない。
もしかして見かけは子供、頭脳は大人?
イシュタムを呼び寄せるほどの思念を持つくらいだから、やっぱりこの子、只者じゃないと思う。
「わらわがこの国を継ぐことになったら、魔族排斥というのをやめようと思う」
「皇女様、すごいことを考えてらっしゃるのですね」
アマンダも感心していた。
「当然じゃ。それにわらわは魔王殿に借りがある。それを仇で返してしまったことを悔いておるのじゃ。それはお父様も同じはずなのにな。トワ、済まぬことした。もしまた魔王殿に会うことができたら直接詫びたいのじゃ」
「サラが謝ることじゃないわ。あの時はサラたちも裏切り者に狙われたわけだし」
「そういうわけにはいかぬ。臣下の犯した罪は上に立つ者の責任でもあるのじゃ」
「さ、さっすが皇女様…!」
いやもう、文句なく名君の予感だわ。
なんでこの国は女の王様認めてないわけ?もったいなー!
「だけど、そんなに皇帝になりたいものかな?あたしならめんどくさくて嫌だけどな」
エリアナはベッドの上で脚を組みながら云った。
「誰にも指図されず、権力を欲しいままに行使することができるんですもの。特に男性の方なら一度は夢見るものではないでしょうか」
「へえ?アマンダってば、男心がわかるのねえ?」
「と、と、いうような話をゾーイさんがしてくれたことがあるんです…」
「ふーん?そういやあんたとゾーイって進んでんの?」
「えっ?なな、何をおっしゃってるんです?」
アマンダはエリアナに攻め込まれてタジタジとなっていた。
この純情っぽい可愛い反応、エリアナの餌食になるわけだ。
「へえ~、アマンダさんってそうなんだ?お似合いじゃない?」
「トワさんまで…」
「進んでるとはどういう意味じゃ?」
皇女の質問にアマンダがしどろもどろに答えていたのをエリアナはニヤニヤして見ていた。
「サラには恋バナはまだ早いわね」
「好きな男の話なら、良く侍女がしておるぞ」
「皇女様の前でそんなことを?帝国の侍女ってすごいんですねえ…」
アマンダは呆れ顔になって云った。
「あたしはやっぱりジュスター様が理想なのよねえ。あのクールなとこがたまんないわ」
「エリアナって面食いなのね」
「…良く言われる。あんたはいいわよね。魔王とくっついたんでしょ?」
くっついた…のかな?
告白されたし、キスしたし…。
あれ?そういえば私…告白の返事ってしたっけ…?
たしか、一緒にいて、とは云った気がするけど、エンゲージするかどうかはちゃんと返事してない気が…。
「魔王殿はハンサムじゃ」
サラはさりげなく云った。
それに異を唱えたのはエリアナだった。
「えー?あれが?皇女様、ああいうのが趣味?確かに威厳はあるし、さすが魔王だなーって感じだけど、あれじゃマフィアの幹部よ。目つきもいかにも悪魔って感じだし、かなり怖いじゃない!」
「そんなことはないぞ。あんなに優しそうなのに怖いとは、そなたはどういう目をしておるのじゃ?」
「そ、そうよ!魔王は超絶美形よ!」
「あー…私には野獣みたいなワイルドな方に見えましたけど…あっ!」
エリアナたちの言い草に、私もちょっとムカついたんだけど、アマンダがあることに気付いた。そしてほぼ同時に私も気付いた。
そう、魔王の姿は、見る人によって変わるんだった。
「そうでした…!魔王は見る人によって違って見えるっていう特殊な人なんですよ」
「え?そうなの?」
「そうなのか…?なんとも不思議なこともあるものじゃ」
「…ってことは、もしかしてあんたにはめっちゃイケメンに見えてたりするの?今、超絶美形って」
エリアナが私を振り返って云った。
「あ、あはは…そう…かも?」
図星をさされて私は笑って誤魔化した。
そういえば私には初対面の時から、魔王は理想の男性に見えてた。
もしかしてゲームの影響もあるのかな?魔王といえば超絶美形てのは当たり前だしなあ。
あ、あとラスボス戦では二段階変身とかもするんだよね。美形なのは最初だけで、最後はすんごい魔物に変身するんだよ。もしかして魔王も本当の姿に変身したりして?
…。
いや、さすがにゲームじゃないんだからそりゃないわよね。
夜も更けてきたので、サラは自分の部屋に戻った。
いつの間にかクシテフォンの歌も聞こえなくなっていた。
その後もなんとなく女子トークは続いた。
「ね、変なこと聞くけどいい?」
エリアナは私に視線を送ってきた。
「ん?何?」
「人間と魔族ってさ、生きる時間が違うじゃない?それがわかってて、付き合うってどんな気持ち?」
「そうね…。私も実はそれ、ずっと悩んでたんだ」
「ああ、ごめん、別に嫌味を言ってるわけじゃないのよ。私なんてさ、ジュスター様に憧れてはいるけど、もし付き合うとかとなると、やっぱそれ考えて尻込みしちゃうと思うの。そこんとこ、あんたはどうやって解決したのかなって」
「魔王は不老不死だっていいますよね…。やっぱり年齢のことは気になりますし、一緒にいたいけど、辛い気持ちにはなりますよね」
エリアナもアマンダも、自分のことのように考えてくれてるんだな。
こっちの世界にきて、こんな風に女子だけでお泊りするなんて初めてだったから、なんだか楽しいな。
その時、エリアナがハッと気付いたように云った。
「そういえばあんた運命ナントカってスキル持ってるんでしょ?それで運命を変えたりもできるんなら自分の寿命伸ばせたりもするんじゃない?」
「<運命操作>ね」
「そうそう、それ!その話ってマジなの?」
エリアナの目にはほんの少し、怯えたような期待したような様々な感情が見え隠れした。
「そんなのハッタリよ。運命を勝手に変えることなんて、人間ができるわけないでしょ?」
「そ、そうよね~!いくらなんでもそんなことできるわけないわよね?神様じゃないんだから」
「で、でも私ちょっぴり信じてました…だってトワさん、ちょっと神秘的だなって思ってましたし…」
彼女たちは露骨にホッとした表情になった。
私は嘘をついた。
だって勝手に運命を変えられるなんて話、怖すぎるもの。無意識に使ったとしても、運命がいい方向にばかり変わるとは限らないしね。それにどうもこのスキル、ドッキリ率が高い気がするし…。
私ならきっと、そんなスキルを持つ人が身近にいたら、極力関わらないようにするか、ご機嫌を損ねないように気を遣うかも。
…そんなの絶対、嫌だもん。
「で、どうなのよ?」
「うん…彼はね、私だけがおばあさんになってもずっと傍にいてくれるって…言ってくれたわ」
「ヒューッ!あの魔王、言うじゃない」
「ステキですね…!ギャップ萌えです!」
「だからギャップじゃないって…」
「ああっ、すいません!つい、あの野獣が…なーんて思ってしまって」
その後も私と魔王との関係についていろいろ聞かれたり、アマンダをからかったり、エリアナが将をディスったり、聖魔騎士団では誰が良いとか女子トークに花が咲いた。
そうしてようやくエリアナとアマンダは明日に備えて寝ると云ってベッドに入った。
私はなんとなく寝付けなくて、開いた出窓に腰を下ろして星空を眺めていた。
魔王は今頃どうしてるんだろう。
エリアナたちと話をしたせいか、なんだかすっごく会いたい。
今度会ったら、ちゃんと返事をしようと思った。
将とゾーイの男性陣と、私とエリアナ、アマンダの女性陣に別れ、それぞれの部屋で過ごすことになった。
さすがに皇女様のサラは皇帝と特別室に泊まるのだそうだ。
人間の国の砦に泊まるのは初めてだったけど、普通の客室みたいだ。
簡素なベッドが部屋の四隅に1つずつあって、その真ん中にテーブルとイスが4つ置かれていて、小さなリビングになっている。普段はきっと兵士たちが泊まるのだろう。
魔族の前線基地の部屋に泊まった時のことを思い出して、どうしても比べてしまう。向こうが豪華すぎなのだったと初めて気付いた。
部屋には少し小さめの出窓が付いていて、木製の扉を開けると砦の中庭が見えた。その開いた窓からかすかに音楽が聞こえてきた。
「あ…また聞こえる。これ、あんたんとこのクシテフォンよね?いい声よねえ…」
エリアナが出窓の台に腰かけて外を見ながら音楽に耳を傾けていた。
砦の外でクシテフォンが楽器を奏でながら歌っているのだろう。
前線にいることを忘れさせてくれるような、しっとりとしたバラードだ。
伴奏で弾いているのは確か、サロードという弦楽器だ。
ここへ来る旅の途中でも、彼は歌声を披露していた。
皇帝や皇女をはじめ、騎士たちも彼の歌声と演奏に魅了されていたようで、魔族でなければ宮廷楽師に指名するのに、と云っていた。
彼が奏でている楽器は、シトリーがクシテフォンのために作ってあげたものだ。既にシトリーのS級木製品製作スキルはSS級に進化していて、派生スキル<楽器製作>を獲得していた。私が記憶を失くしていた間にも、彼らは着実にスキルを磨いていたようだ。
「あの歌を聞いてると、魔族とか人間とか、どうでもよくなる気がしますね…」
アマンダがそう云ったので、私は嬉しくなった。
やっぱり歌とか芸術って文化は、国境とか差別とかを超えるものなんだ。
クッシーの歌声で世界ツアーとかできたらいいだろうなあ。
砦の質素な夕食の後、私たちの部屋へ、サラが訪れた。
サラは私に非礼を詫びたいということだった。
それは、魔族である聖魔騎士団の皆を砦の中へ入れなかったことへの謝罪だった。
「わらわは間違っていた。わらわの知識は全部人から教えられたものじゃ。それは教えた者が悪意を持って捻じ曲げれば、誤解が生じるということじゃ。確かに長く生きる者の知恵は必要じゃ。だが自分の目で確かめられるものならば、それが一番の真実であることを学んだのじゃ」
とても7、8歳の子供の言葉とは思えない。
もしかして見かけは子供、頭脳は大人?
イシュタムを呼び寄せるほどの思念を持つくらいだから、やっぱりこの子、只者じゃないと思う。
「わらわがこの国を継ぐことになったら、魔族排斥というのをやめようと思う」
「皇女様、すごいことを考えてらっしゃるのですね」
アマンダも感心していた。
「当然じゃ。それにわらわは魔王殿に借りがある。それを仇で返してしまったことを悔いておるのじゃ。それはお父様も同じはずなのにな。トワ、済まぬことした。もしまた魔王殿に会うことができたら直接詫びたいのじゃ」
「サラが謝ることじゃないわ。あの時はサラたちも裏切り者に狙われたわけだし」
「そういうわけにはいかぬ。臣下の犯した罪は上に立つ者の責任でもあるのじゃ」
「さ、さっすが皇女様…!」
いやもう、文句なく名君の予感だわ。
なんでこの国は女の王様認めてないわけ?もったいなー!
「だけど、そんなに皇帝になりたいものかな?あたしならめんどくさくて嫌だけどな」
エリアナはベッドの上で脚を組みながら云った。
「誰にも指図されず、権力を欲しいままに行使することができるんですもの。特に男性の方なら一度は夢見るものではないでしょうか」
「へえ?アマンダってば、男心がわかるのねえ?」
「と、と、いうような話をゾーイさんがしてくれたことがあるんです…」
「ふーん?そういやあんたとゾーイって進んでんの?」
「えっ?なな、何をおっしゃってるんです?」
アマンダはエリアナに攻め込まれてタジタジとなっていた。
この純情っぽい可愛い反応、エリアナの餌食になるわけだ。
「へえ~、アマンダさんってそうなんだ?お似合いじゃない?」
「トワさんまで…」
「進んでるとはどういう意味じゃ?」
皇女の質問にアマンダがしどろもどろに答えていたのをエリアナはニヤニヤして見ていた。
「サラには恋バナはまだ早いわね」
「好きな男の話なら、良く侍女がしておるぞ」
「皇女様の前でそんなことを?帝国の侍女ってすごいんですねえ…」
アマンダは呆れ顔になって云った。
「あたしはやっぱりジュスター様が理想なのよねえ。あのクールなとこがたまんないわ」
「エリアナって面食いなのね」
「…良く言われる。あんたはいいわよね。魔王とくっついたんでしょ?」
くっついた…のかな?
告白されたし、キスしたし…。
あれ?そういえば私…告白の返事ってしたっけ…?
たしか、一緒にいて、とは云った気がするけど、エンゲージするかどうかはちゃんと返事してない気が…。
「魔王殿はハンサムじゃ」
サラはさりげなく云った。
それに異を唱えたのはエリアナだった。
「えー?あれが?皇女様、ああいうのが趣味?確かに威厳はあるし、さすが魔王だなーって感じだけど、あれじゃマフィアの幹部よ。目つきもいかにも悪魔って感じだし、かなり怖いじゃない!」
「そんなことはないぞ。あんなに優しそうなのに怖いとは、そなたはどういう目をしておるのじゃ?」
「そ、そうよ!魔王は超絶美形よ!」
「あー…私には野獣みたいなワイルドな方に見えましたけど…あっ!」
エリアナたちの言い草に、私もちょっとムカついたんだけど、アマンダがあることに気付いた。そしてほぼ同時に私も気付いた。
そう、魔王の姿は、見る人によって変わるんだった。
「そうでした…!魔王は見る人によって違って見えるっていう特殊な人なんですよ」
「え?そうなの?」
「そうなのか…?なんとも不思議なこともあるものじゃ」
「…ってことは、もしかしてあんたにはめっちゃイケメンに見えてたりするの?今、超絶美形って」
エリアナが私を振り返って云った。
「あ、あはは…そう…かも?」
図星をさされて私は笑って誤魔化した。
そういえば私には初対面の時から、魔王は理想の男性に見えてた。
もしかしてゲームの影響もあるのかな?魔王といえば超絶美形てのは当たり前だしなあ。
あ、あとラスボス戦では二段階変身とかもするんだよね。美形なのは最初だけで、最後はすんごい魔物に変身するんだよ。もしかして魔王も本当の姿に変身したりして?
…。
いや、さすがにゲームじゃないんだからそりゃないわよね。
夜も更けてきたので、サラは自分の部屋に戻った。
いつの間にかクシテフォンの歌も聞こえなくなっていた。
その後もなんとなく女子トークは続いた。
「ね、変なこと聞くけどいい?」
エリアナは私に視線を送ってきた。
「ん?何?」
「人間と魔族ってさ、生きる時間が違うじゃない?それがわかってて、付き合うってどんな気持ち?」
「そうね…。私も実はそれ、ずっと悩んでたんだ」
「ああ、ごめん、別に嫌味を言ってるわけじゃないのよ。私なんてさ、ジュスター様に憧れてはいるけど、もし付き合うとかとなると、やっぱそれ考えて尻込みしちゃうと思うの。そこんとこ、あんたはどうやって解決したのかなって」
「魔王は不老不死だっていいますよね…。やっぱり年齢のことは気になりますし、一緒にいたいけど、辛い気持ちにはなりますよね」
エリアナもアマンダも、自分のことのように考えてくれてるんだな。
こっちの世界にきて、こんな風に女子だけでお泊りするなんて初めてだったから、なんだか楽しいな。
その時、エリアナがハッと気付いたように云った。
「そういえばあんた運命ナントカってスキル持ってるんでしょ?それで運命を変えたりもできるんなら自分の寿命伸ばせたりもするんじゃない?」
「<運命操作>ね」
「そうそう、それ!その話ってマジなの?」
エリアナの目にはほんの少し、怯えたような期待したような様々な感情が見え隠れした。
「そんなのハッタリよ。運命を勝手に変えることなんて、人間ができるわけないでしょ?」
「そ、そうよね~!いくらなんでもそんなことできるわけないわよね?神様じゃないんだから」
「で、でも私ちょっぴり信じてました…だってトワさん、ちょっと神秘的だなって思ってましたし…」
彼女たちは露骨にホッとした表情になった。
私は嘘をついた。
だって勝手に運命を変えられるなんて話、怖すぎるもの。無意識に使ったとしても、運命がいい方向にばかり変わるとは限らないしね。それにどうもこのスキル、ドッキリ率が高い気がするし…。
私ならきっと、そんなスキルを持つ人が身近にいたら、極力関わらないようにするか、ご機嫌を損ねないように気を遣うかも。
…そんなの絶対、嫌だもん。
「で、どうなのよ?」
「うん…彼はね、私だけがおばあさんになってもずっと傍にいてくれるって…言ってくれたわ」
「ヒューッ!あの魔王、言うじゃない」
「ステキですね…!ギャップ萌えです!」
「だからギャップじゃないって…」
「ああっ、すいません!つい、あの野獣が…なーんて思ってしまって」
その後も私と魔王との関係についていろいろ聞かれたり、アマンダをからかったり、エリアナが将をディスったり、聖魔騎士団では誰が良いとか女子トークに花が咲いた。
そうしてようやくエリアナとアマンダは明日に備えて寝ると云ってベッドに入った。
私はなんとなく寝付けなくて、開いた出窓に腰を下ろして星空を眺めていた。
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