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三章
話し合い
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その日の夜、また食堂に集まり話をすることになった。もちろん、議題はこの旅館で起きた殺人について。
前の俺は崎原さんに怯えるていたが、今日は違う。
手がかりを見つけたらもう怖いものはない!
とか思っていた自分を今はすごく殴りたい気持ちでいっぱいだ。
手がかりを見せた後、崎原さんに言われた一言は、
「それで?これが見つかったから何なんですか?
犯人は分かったんですか?分からないのにそんな自慢げに手掛かりとか言ったんですか?」
・・・だった。
確かにそうなんだけどさ、もうちょっと言い方ってものがあるじゃないかと俺は落胆していた。
もっと何か文句を言いたかったようだが、滝村さんに睨まれてヒッと言って縮こまっていた。
滝村さん、恐るべし
話し合いが終わった後、部屋で瞑想をしていた。俺は崎原さんの言い分は正しいと分かっていた。手がかりが見つかったところで犯人がわからなければ意味がない。
閉じていた目を開き、頬をバチンと強く叩いて気合いを入れた。
そして、パソコンを取り出し分かっていることについてまとめた。
・神崎さんは刺殺された
・使われた凶器は見つかっていない
・スマホに殺されるまでの会話が録画されていた。
だが、声しか入っておらず画面は真っ暗。
こうしてまとめてみると、3つしか分かっていないことにため息をつきながら明日こそは犯人にできるだけ近づけるようにしないとなと思いながら腕を組んだ。
そういえば、なぜ犯人は刺殺にしたんだろうか。
前は毒殺だったのだから同じように毒殺にしたりするのではないか?
犯行の手順を変えているのだろうか?何故?
犯人の思考が全く分からず、俺は頭を抱えた。
今考えても何も分からないため、俺は一度考えるのをやめてパソコンを閉じ、とりあえず眠ることにした。
明日こそは犯人を見つけて捕まえなければ、と眠りにつこうとした。
その時だった。
「崎原様?崎原様!?」
中居さんの声だった、扉を叩いているのかドンドン!という音も聞こえる。
俺は眠るのを一旦止め、部屋の電気をつけ部屋から出て中居さんに声をかけた。
「どうかしました?」
「崎原様がどれだけお声をお掛けしても全く反応がないんです!」
顔を真っ青にしながら中居さんは俺に叫んだ。
「寝ているだけではないんですか?」
俺は中居さんに近寄りながら言った。
俺の言葉に中居さんは首を横に振って
「いえ、崎原様はこの時間まだ起きてらっしゃるはずです。今日はゆず茶を持ってくるよう言われましたから」
その言葉を聞いて、そうであって欲しくはないがその可能性を考え、中居さんに女将さんに言ってスペアキーを持ってくるように言った。
中居さんは俺の言葉に頷き、急いでかけて行った。
俺は、その間も声をかけ続けた。
数分経ってから、女将さんが来てスペアキーで部屋を開けてくれた。
俺は部屋に入って崎原さんを探した。
そこには、トイレで息絶えている崎原さんがいた。
前の俺は崎原さんに怯えるていたが、今日は違う。
手がかりを見つけたらもう怖いものはない!
とか思っていた自分を今はすごく殴りたい気持ちでいっぱいだ。
手がかりを見せた後、崎原さんに言われた一言は、
「それで?これが見つかったから何なんですか?
犯人は分かったんですか?分からないのにそんな自慢げに手掛かりとか言ったんですか?」
・・・だった。
確かにそうなんだけどさ、もうちょっと言い方ってものがあるじゃないかと俺は落胆していた。
もっと何か文句を言いたかったようだが、滝村さんに睨まれてヒッと言って縮こまっていた。
滝村さん、恐るべし
話し合いが終わった後、部屋で瞑想をしていた。俺は崎原さんの言い分は正しいと分かっていた。手がかりが見つかったところで犯人がわからなければ意味がない。
閉じていた目を開き、頬をバチンと強く叩いて気合いを入れた。
そして、パソコンを取り出し分かっていることについてまとめた。
・神崎さんは刺殺された
・使われた凶器は見つかっていない
・スマホに殺されるまでの会話が録画されていた。
だが、声しか入っておらず画面は真っ暗。
こうしてまとめてみると、3つしか分かっていないことにため息をつきながら明日こそは犯人にできるだけ近づけるようにしないとなと思いながら腕を組んだ。
そういえば、なぜ犯人は刺殺にしたんだろうか。
前は毒殺だったのだから同じように毒殺にしたりするのではないか?
犯行の手順を変えているのだろうか?何故?
犯人の思考が全く分からず、俺は頭を抱えた。
今考えても何も分からないため、俺は一度考えるのをやめてパソコンを閉じ、とりあえず眠ることにした。
明日こそは犯人を見つけて捕まえなければ、と眠りにつこうとした。
その時だった。
「崎原様?崎原様!?」
中居さんの声だった、扉を叩いているのかドンドン!という音も聞こえる。
俺は眠るのを一旦止め、部屋の電気をつけ部屋から出て中居さんに声をかけた。
「どうかしました?」
「崎原様がどれだけお声をお掛けしても全く反応がないんです!」
顔を真っ青にしながら中居さんは俺に叫んだ。
「寝ているだけではないんですか?」
俺は中居さんに近寄りながら言った。
俺の言葉に中居さんは首を横に振って
「いえ、崎原様はこの時間まだ起きてらっしゃるはずです。今日はゆず茶を持ってくるよう言われましたから」
その言葉を聞いて、そうであって欲しくはないがその可能性を考え、中居さんに女将さんに言ってスペアキーを持ってくるように言った。
中居さんは俺の言葉に頷き、急いでかけて行った。
俺は、その間も声をかけ続けた。
数分経ってから、女将さんが来てスペアキーで部屋を開けてくれた。
俺は部屋に入って崎原さんを探した。
そこには、トイレで息絶えている崎原さんがいた。
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