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第百十七話 クレマンとディオン(後編)
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剣を抜いて駆ける。
俺は左へ、ディオンは右の少し奥へ向かう。
剣を下げたまま走る。
まもなく闇獣の警戒範囲に入るだろう。
一定の距離に近づいた途端、左の林の中からブゴォォオオと猪の鳴き声がした。
その鳴き声と共に、こちらへ向けて走ってくる音がする。
バキバキと草木をなぎ倒す音をたてながら。
そうして、最初の1頭が見えた。
体全体から闇のオーラを立ち上らせ、並大抵の剣では傷をつける事が出来なさそうな立派な毛皮、そして口の両端と、額から伸びる立派な牙と角。
そう間を置かずにさらにもう1頭が姿を現した。
最初に出てきた1頭よりも若干小さい。
それでも通常の猪よりは大きい。
普通の獣である猪は体高が約60cm、体長が1m弱であるが、この闇獣になった猪は、体高が約1m、体長が1m50cm程もある。
中々に大物なようだ。
しかし闇獣の残念な点は総じて肉が食用にならない事だろう。
肉自体に毒が染み込んでいて、食用にならないのだ。
食べれば確実に死んでしまうので、闇獣の肉は捨てるのが一般的である。
とはいえ、ここは街道な上に街に近いので土に埋めるなどの処理が必要になるだろう。
山奥などであればその場に放置してもしばらくすれば消えるので問題はないのだが、それでも人が来る可能性があるならばやはりきちんと処理をする事が推奨されている。
そんな事を考えつつも剣を水平にして前方に向けるとそのまま最初の1頭の胸元に深く突き刺した。
そして素早く引き抜き、次の少し小さい方に向かう。
最初の1頭はそのまま走り続け木にぶつかるとそのままグラリと倒れた。
心臓を一突きにしたので一瞬だっただろう。
次の小さい方は頭を下げて突進してきたので心臓を狙いにくい。
毛皮は高く売れるのであまり傷をつけたくないのだが、面倒なので首を切り落とす事にする。
頭を低くして突進してくる猪に向かって走りながら、ぶつかる少し前で横に避ける。
猪は急に止まれないのでそのまま走り抜ける。
そこでタイミングよく首に剣を振り下ろした。
さしたる抵抗もなく猪の首を剣が通過していった。
そのまま猪は首を失い地面に激突して転がっていった。
そんな猪の様子を見てから一息つくと俺はディオンの方を見た。
目を向けたちょうどその時、ディオンと大型の闇獣が出会った。
これはまた……随分と大きい熊だ。
熊の口元は真っ赤に染まっている。
なるほど、どうやら確かに猪は3頭いたのだろう。
なぜこんな所に闇獣が出たのかと思えば、あの熊の闇獣に追われていたからか。
熊が立ち上がり吼えた。
ゴアァァアアと腹に響いてくるような声だ。
通常の熊なら大きくても2mくらいだが、あの熊は3m以上ある。
ディオンは熊の心臓を狙っていたようだったが、どうもあまりにも大きすぎて狙いにくいようだ。
水平にして前に向けていた剣を下ろし、熊から少し距離をとった。
首を狙うにしても熊が前足を地面につけないと狙えないだろう。
しかし熊の闇獣は立ち上がったままジロリとディオンを睨み付けている。
支援に入るのは簡単だが、今は危険だ。
今はディオンと熊の間で緊張状態が起こっているので、そこに俺が参戦すると変に爆発してしまう。
下手したらディオンが攻撃を受けてしまうので、今は見守るのみである。
動き始めたら支援に入るとしよう。
あれだけでかい熊だ、出来れば傷を最小限にしたい。
ディオンも同じ事を考えているはずだ。
俺達は傷ついても死ぬ事などないのだから。
だから、熊はただただ、金になる相手なのだ。
もちろん、どこで誰が見てるか知れないので傷などつかないように立ち回るつもりではあるが。
そこまで考えつつ眺めていたらじれったくなったのか、熊が行動を起こした。
とんでもない熊だった。
まさかディオンを吹き飛ばすとは。
ディオンは吹き飛ばされる瞬間に剣で防御していたので防具にも服にも傷はないが、あのでかさの熊の前足に吹き飛ばされたので木にぶつかってその木をなぎ倒し、さらに奥の木にぶつかって止まった。
普通の人間だったら死んでるか良くて骨折は免れないだろう。
熊は立ち上がった状態から体を傾けて地面に前足をつけると見せかけて素早く前足を振りディオンを殴り飛ばしたのだ。
一応ディオンが距離をとっていたのと、熊が不安定な体制からの攻撃だったので全力の攻撃ではなかったが、それであの攻撃力となると、これはかなりのものだ。
ディオンが体についた汚れを叩き落としながら、こちらにやってくる。
そんなディオンに俺は声をかけた。
「中々だな、あの熊」
「ああ、予想以上だった。少し舐めていたな」
「そうだな、俺も舐めていたかもしれん。すまんな、ディオン」
「何を言う。今のは俺が油断していただけだ、お前はちゃんと猪を仕留めているじゃないか」
「ああ、でも、ケガをしないからと慢心していたのは事実だ。ここからは二人でやろう。あいつは強いが、出来るだけ毛皮に傷をつけたくないしな」
「はは。そういうとこはお前らしいな、クレマン。よし、気合を入れなおして、心臓を狙おう。熊は顔付きの方が高く売れるからな」
後はアイコンタクトで俺が囮になって、ディオンが心臓を突く事になった。
先に俺が走り出す。ディオンは熊の視界から離れるように動き出した。
熊に近づいた俺は熊を挑発するように鼻先に剣をチラつかせて後ろへ走り抜ける。
熊は予想通りに大きな吼え声をあげてこちらへと体を向けて立ち上がる。
強いし多少頭は回るが、所詮獣だ。うまくいった。
熊をすり抜けた俺が反転して足を止める。
熊の意識を引き付けるように剣をゆらゆらさせながら熊の前で横ステップを繰り返す。
ステップを繰り返すのは足音を立てる為だ。
これでディオンの忍び足には気づかないだろう。
あと少し。まもなくディオンの剣が熊の背に届く。
俺がニヤリと口元を歪めた。
その瞬間、立ち上がっていた熊の胸から血に塗れた剣が斜め上を向いて生えてきた。
そして、剣が引き抜かれると、大量の血液が胸から流れ出た。
熊は驚愕といえる顔をしてそのまま前のめりに倒れていった。
ズゥゥゥンという音を立て熊は倒れてその命を終えた。
俺は剣を腰の鞘に収め、ディオンを見て頷いた。
ディオンも剣を軽く振って血を飛ばし鞘へ収め、俺を見て頷いた。
その後は二人で闇獣の解体作業だ。
皮を剥ぎ、肉や内臓は闇へ放り込む。
闇で吸収する分には毒肉であっても関係ないのだ。
もちろん討伐証明部位もきちんと回収している。
猪2匹は額から生えている角、熊は後ろ足の踵に1本だけ生えている立派な爪だ。
どちらも体の大きさに比例して成長するのでこれだけで大きさがわかる。
猪2匹の解体が終わった俺はディオンに声をかけた。
「ディオン、こっちは終わったが、そっちはどうだ?」
「ああ、今終わった。そういえばこいつが食ってた死骸も一応調べておかないとな」
「そうだな。それは俺がやっておこう。ディオンは毛皮を纏めて馬に載せておいてくれるか?」
「了解した」
そうして俺は熊が猪を食っていたであろう場所の確認へ行った。
現場へ着くと、食い散らかされた猪の死骸があった。
これはもう毛皮はダメになっているので額の角だけ回収して残りは闇へ放り込んだ。
俺達は馬に乗り込み、街へ向けてのんびりと移動を開始した。
街に着くまでの間、死なないからと慢心していた自分達の反省をしつつ、もしかしたらこの功績でもってAランクになれる可能性があるなと話していた。
街へ戻りハンターギルドで報告をした所、やはり大型の闇獣がいた事にギルド内は騒然としていた。
討伐証明部位を提示し、中型も大型も通常よりも大きいサイズばかりだった事にさらに驚かれた。
しかし、今回の功績を加味されて、昇格試験なしで俺達はAランクへと推薦される事になった。
今日はギルドマスターがいないので後日ギルドマスターと話しをして認められたらAランクになれる。
俺達の一応の目標はAランクまでなのでここからはランク上げではなく効率よく金銭を稼げればと思っている。
マスターからは無理しなくていいし、適度に遊んだりもしてくれと言われているが、普通にハンターの仕事が楽しいので問題ない。
週に1回の自分達で決めた休みの日には屋敷にいる子供達に護身用に短剣の扱いや、体術を教えているのでそれも結構面白いのだ。
少しずつ上達していく子供達を見るのはとても嬉しくなる。
さて、今日の稼ぎは依頼料の金貨80枚、そして傷の少ない猪の毛皮2枚で大きいので金貨40枚、顔つきの熊の毛皮が1枚でこれは高くて金貨で100枚。
上々の稼ぎだ、合計で金貨220枚。
200枚は闇に放り込み、残り20枚をディオンと分け合う。
明日は休みだから、あいつらに何かお土産を持って行こう。
そんな話しをディオンとしつつ俺達は飯を食いに街へと繰り出した。
俺は左へ、ディオンは右の少し奥へ向かう。
剣を下げたまま走る。
まもなく闇獣の警戒範囲に入るだろう。
一定の距離に近づいた途端、左の林の中からブゴォォオオと猪の鳴き声がした。
その鳴き声と共に、こちらへ向けて走ってくる音がする。
バキバキと草木をなぎ倒す音をたてながら。
そうして、最初の1頭が見えた。
体全体から闇のオーラを立ち上らせ、並大抵の剣では傷をつける事が出来なさそうな立派な毛皮、そして口の両端と、額から伸びる立派な牙と角。
そう間を置かずにさらにもう1頭が姿を現した。
最初に出てきた1頭よりも若干小さい。
それでも通常の猪よりは大きい。
普通の獣である猪は体高が約60cm、体長が1m弱であるが、この闇獣になった猪は、体高が約1m、体長が1m50cm程もある。
中々に大物なようだ。
しかし闇獣の残念な点は総じて肉が食用にならない事だろう。
肉自体に毒が染み込んでいて、食用にならないのだ。
食べれば確実に死んでしまうので、闇獣の肉は捨てるのが一般的である。
とはいえ、ここは街道な上に街に近いので土に埋めるなどの処理が必要になるだろう。
山奥などであればその場に放置してもしばらくすれば消えるので問題はないのだが、それでも人が来る可能性があるならばやはりきちんと処理をする事が推奨されている。
そんな事を考えつつも剣を水平にして前方に向けるとそのまま最初の1頭の胸元に深く突き刺した。
そして素早く引き抜き、次の少し小さい方に向かう。
最初の1頭はそのまま走り続け木にぶつかるとそのままグラリと倒れた。
心臓を一突きにしたので一瞬だっただろう。
次の小さい方は頭を下げて突進してきたので心臓を狙いにくい。
毛皮は高く売れるのであまり傷をつけたくないのだが、面倒なので首を切り落とす事にする。
頭を低くして突進してくる猪に向かって走りながら、ぶつかる少し前で横に避ける。
猪は急に止まれないのでそのまま走り抜ける。
そこでタイミングよく首に剣を振り下ろした。
さしたる抵抗もなく猪の首を剣が通過していった。
そのまま猪は首を失い地面に激突して転がっていった。
そんな猪の様子を見てから一息つくと俺はディオンの方を見た。
目を向けたちょうどその時、ディオンと大型の闇獣が出会った。
これはまた……随分と大きい熊だ。
熊の口元は真っ赤に染まっている。
なるほど、どうやら確かに猪は3頭いたのだろう。
なぜこんな所に闇獣が出たのかと思えば、あの熊の闇獣に追われていたからか。
熊が立ち上がり吼えた。
ゴアァァアアと腹に響いてくるような声だ。
通常の熊なら大きくても2mくらいだが、あの熊は3m以上ある。
ディオンは熊の心臓を狙っていたようだったが、どうもあまりにも大きすぎて狙いにくいようだ。
水平にして前に向けていた剣を下ろし、熊から少し距離をとった。
首を狙うにしても熊が前足を地面につけないと狙えないだろう。
しかし熊の闇獣は立ち上がったままジロリとディオンを睨み付けている。
支援に入るのは簡単だが、今は危険だ。
今はディオンと熊の間で緊張状態が起こっているので、そこに俺が参戦すると変に爆発してしまう。
下手したらディオンが攻撃を受けてしまうので、今は見守るのみである。
動き始めたら支援に入るとしよう。
あれだけでかい熊だ、出来れば傷を最小限にしたい。
ディオンも同じ事を考えているはずだ。
俺達は傷ついても死ぬ事などないのだから。
だから、熊はただただ、金になる相手なのだ。
もちろん、どこで誰が見てるか知れないので傷などつかないように立ち回るつもりではあるが。
そこまで考えつつ眺めていたらじれったくなったのか、熊が行動を起こした。
とんでもない熊だった。
まさかディオンを吹き飛ばすとは。
ディオンは吹き飛ばされる瞬間に剣で防御していたので防具にも服にも傷はないが、あのでかさの熊の前足に吹き飛ばされたので木にぶつかってその木をなぎ倒し、さらに奥の木にぶつかって止まった。
普通の人間だったら死んでるか良くて骨折は免れないだろう。
熊は立ち上がった状態から体を傾けて地面に前足をつけると見せかけて素早く前足を振りディオンを殴り飛ばしたのだ。
一応ディオンが距離をとっていたのと、熊が不安定な体制からの攻撃だったので全力の攻撃ではなかったが、それであの攻撃力となると、これはかなりのものだ。
ディオンが体についた汚れを叩き落としながら、こちらにやってくる。
そんなディオンに俺は声をかけた。
「中々だな、あの熊」
「ああ、予想以上だった。少し舐めていたな」
「そうだな、俺も舐めていたかもしれん。すまんな、ディオン」
「何を言う。今のは俺が油断していただけだ、お前はちゃんと猪を仕留めているじゃないか」
「ああ、でも、ケガをしないからと慢心していたのは事実だ。ここからは二人でやろう。あいつは強いが、出来るだけ毛皮に傷をつけたくないしな」
「はは。そういうとこはお前らしいな、クレマン。よし、気合を入れなおして、心臓を狙おう。熊は顔付きの方が高く売れるからな」
後はアイコンタクトで俺が囮になって、ディオンが心臓を突く事になった。
先に俺が走り出す。ディオンは熊の視界から離れるように動き出した。
熊に近づいた俺は熊を挑発するように鼻先に剣をチラつかせて後ろへ走り抜ける。
熊は予想通りに大きな吼え声をあげてこちらへと体を向けて立ち上がる。
強いし多少頭は回るが、所詮獣だ。うまくいった。
熊をすり抜けた俺が反転して足を止める。
熊の意識を引き付けるように剣をゆらゆらさせながら熊の前で横ステップを繰り返す。
ステップを繰り返すのは足音を立てる為だ。
これでディオンの忍び足には気づかないだろう。
あと少し。まもなくディオンの剣が熊の背に届く。
俺がニヤリと口元を歪めた。
その瞬間、立ち上がっていた熊の胸から血に塗れた剣が斜め上を向いて生えてきた。
そして、剣が引き抜かれると、大量の血液が胸から流れ出た。
熊は驚愕といえる顔をしてそのまま前のめりに倒れていった。
ズゥゥゥンという音を立て熊は倒れてその命を終えた。
俺は剣を腰の鞘に収め、ディオンを見て頷いた。
ディオンも剣を軽く振って血を飛ばし鞘へ収め、俺を見て頷いた。
その後は二人で闇獣の解体作業だ。
皮を剥ぎ、肉や内臓は闇へ放り込む。
闇で吸収する分には毒肉であっても関係ないのだ。
もちろん討伐証明部位もきちんと回収している。
猪2匹は額から生えている角、熊は後ろ足の踵に1本だけ生えている立派な爪だ。
どちらも体の大きさに比例して成長するのでこれだけで大きさがわかる。
猪2匹の解体が終わった俺はディオンに声をかけた。
「ディオン、こっちは終わったが、そっちはどうだ?」
「ああ、今終わった。そういえばこいつが食ってた死骸も一応調べておかないとな」
「そうだな。それは俺がやっておこう。ディオンは毛皮を纏めて馬に載せておいてくれるか?」
「了解した」
そうして俺は熊が猪を食っていたであろう場所の確認へ行った。
現場へ着くと、食い散らかされた猪の死骸があった。
これはもう毛皮はダメになっているので額の角だけ回収して残りは闇へ放り込んだ。
俺達は馬に乗り込み、街へ向けてのんびりと移動を開始した。
街に着くまでの間、死なないからと慢心していた自分達の反省をしつつ、もしかしたらこの功績でもってAランクになれる可能性があるなと話していた。
街へ戻りハンターギルドで報告をした所、やはり大型の闇獣がいた事にギルド内は騒然としていた。
討伐証明部位を提示し、中型も大型も通常よりも大きいサイズばかりだった事にさらに驚かれた。
しかし、今回の功績を加味されて、昇格試験なしで俺達はAランクへと推薦される事になった。
今日はギルドマスターがいないので後日ギルドマスターと話しをして認められたらAランクになれる。
俺達の一応の目標はAランクまでなのでここからはランク上げではなく効率よく金銭を稼げればと思っている。
マスターからは無理しなくていいし、適度に遊んだりもしてくれと言われているが、普通にハンターの仕事が楽しいので問題ない。
週に1回の自分達で決めた休みの日には屋敷にいる子供達に護身用に短剣の扱いや、体術を教えているのでそれも結構面白いのだ。
少しずつ上達していく子供達を見るのはとても嬉しくなる。
さて、今日の稼ぎは依頼料の金貨80枚、そして傷の少ない猪の毛皮2枚で大きいので金貨40枚、顔つきの熊の毛皮が1枚でこれは高くて金貨で100枚。
上々の稼ぎだ、合計で金貨220枚。
200枚は闇に放り込み、残り20枚をディオンと分け合う。
明日は休みだから、あいつらに何かお土産を持って行こう。
そんな話しをディオンとしつつ俺達は飯を食いに街へと繰り出した。
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