佐々木と吉田   アニメ声優に必要なのは、お約束のギャグ編

zurvan496

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  それぞれのアニメの楽しみ方

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「あのね、吉田」
 はい、と吉田は返事をする。
「お前の言ってる事は分かる」
「ああっ、はい、ありがとうございます」
「でもね」
 佐々木が腕を組む。

「言ってることは分かるけど、それは微妙に違うと思う」
「違いますか」
 吉田はニヤニヤする。

「なるほど確かにね」
 佐々木は腕組みを解き、手を振る。
「アニメの声の人がイベントをやって、そこでギャグをやって、それを観に行ったら、楽しいと思う人はいるだろう」
「はい」
「まぁ俺はそれほど、山ちゃんにオッハーってやりたいと思わないけどね」
 ハハハハッと吉田が笑う。

「でもそれは、アニメの楽しみ方の一つだと思うのね」
「はいはい」
「それだけがアニメの楽しみ方で、よりアニメを楽しむっていうのは、アニメの声の人のファンになることだけじゃないと思うのね」
「はいはいはいはい」

「お前の言い方だどさぁ」
 佐々木が首を回す。
「最初はアニメを観るだけで、どんどんハマっていって、アニメ声優のラジオを聴いて、イベントに行ってって、って言うその道一つしかないみたいじゃん」
「アニメにハマるって事が?」
 そうそう、と佐々木が頷く。

「でもそうじゃなくて」
 佐々木は手を振り回す。
「色んなアニメの楽しみ方があって、その一つが声優のイベントに行くことだと思うのね」
「はいはいはい」
 吉田が頷く。

「言ってしまえばさぁ」
「はい」
「電車好きって言っても、乗り鉄と撮り鉄がいるじゃん」
 ハハハハハハハハッと吉田は笑う。



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