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北条高広、裏切る
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「な、な、な」
なんと申した、と言おうとしたが、輝虎は言葉にならない。
「で、で、ですから」
真っ青な顔をして、同じように上手く喋れない山吉孫次郎豊守が、再び報告する。
「厩橋城代、北条丹後守どのが、北条に寝返りました」
「ま、ま、ま」
「まことにございます」
まことか?と尋ねる前に、豊守が答える。
彼奴、本当に寝返りおった。
輝虎は言葉を失う。
確かに城代の務めが不満で、高広は裏切ると脅しをかけて来た。
しかしそんなこと出来ないと思っていた輝虎は、なんのかんのと言いながら、代わりの者を送らないでいたのだ。
「だからと言って・・・・・」
本当に寝返るとは。
丹後め・・・・。
可愛がっていただけに、怒りも増す。
「如何致しましょう?」
「如何も何もあるか」
豊守の問いに、輝虎は怒りを爆発させる。
「すぐさま領地を召し上げ、妻子を串刺しにしろ」
「あっ、いえ、その・・・・・」
激昂する輝虎に、豊守は戸惑う。
「殿」
側に控える直江景綱が、静かに宥めてくる。
「落ち着いてください」
「落ちつてなどおられるか」
輝虎はクッと景綱を睨む。
「・・・・・・取り敢えず、息をゆっくり吸って下さい」
「何を・・・・」
「良いから、吸って下さい」
強い口調で景綱が言うので、仕方なく輝虎は息を吸う。
「ではゆっくり吐いて下さい」
はぁ、と輝虎は息を吐く。
少し落ち着く。
「まずは孫次郎を厩橋に送り、翻意を促しましょう」
景綱が豊守の方を見る。豊守も頷く。
「・・・・・分かった」
仕方なしに、輝虎は同意する。
なんと申した、と言おうとしたが、輝虎は言葉にならない。
「で、で、ですから」
真っ青な顔をして、同じように上手く喋れない山吉孫次郎豊守が、再び報告する。
「厩橋城代、北条丹後守どのが、北条に寝返りました」
「ま、ま、ま」
「まことにございます」
まことか?と尋ねる前に、豊守が答える。
彼奴、本当に寝返りおった。
輝虎は言葉を失う。
確かに城代の務めが不満で、高広は裏切ると脅しをかけて来た。
しかしそんなこと出来ないと思っていた輝虎は、なんのかんのと言いながら、代わりの者を送らないでいたのだ。
「だからと言って・・・・・」
本当に寝返るとは。
丹後め・・・・。
可愛がっていただけに、怒りも増す。
「如何致しましょう?」
「如何も何もあるか」
豊守の問いに、輝虎は怒りを爆発させる。
「すぐさま領地を召し上げ、妻子を串刺しにしろ」
「あっ、いえ、その・・・・・」
激昂する輝虎に、豊守は戸惑う。
「殿」
側に控える直江景綱が、静かに宥めてくる。
「落ち着いてください」
「落ちつてなどおられるか」
輝虎はクッと景綱を睨む。
「・・・・・・取り敢えず、息をゆっくり吸って下さい」
「何を・・・・」
「良いから、吸って下さい」
強い口調で景綱が言うので、仕方なく輝虎は息を吸う。
「ではゆっくり吐いて下さい」
はぁ、と輝虎は息を吐く。
少し落ち着く。
「まずは孫次郎を厩橋に送り、翻意を促しましょう」
景綱が豊守の方を見る。豊守も頷く。
「・・・・・分かった」
仕方なしに、輝虎は同意する。
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