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二つのドラゴンボール
狙撃される話
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「あのさぁ」
「はい」
「ちょっと脱線するんだけどさぁ」
「ハハハハッ、好きにしてください」
「漫勉って番組、NHKでやってんだけどさぁ」
「漫画読まないのに、よくそういうの観ますよね」
「俺、ああいうの好きなの」
「知ってます」
「で、出てる人というか取り上げてる漫画、殆ど知らないんだけどさぁ」
「はい」
「その数少ない知ってる人で、さいとうたかお先生出てたのね」
「あっ、はいはい・・・・・結構前ですね」
「ああっ結構前」
佐々木が頷く。
「それでさぁ、さいとうたかお先生がさぁ、鬼平犯科帳かな、時代劇のをなんか描いてたのね」
「はい、ありますねそう言うの、劇画漫画」
「そうそうそう、劇画漫画」
「描きながらさぁ、最近、目しか描いてないって言われている、失礼な話だな、みたいなこと言ってたのね」
「はい」
「でもさぁ、先生亡くなったじゃん」
「はい、亡くなりましたね」
「ゴルゴ続いてんじゃん」
「先輩・・・・・・」
吉田が強い口調で告げる。
「狙撃されろ」
「狙撃される?」
「そんなこと口にしたら、狙撃されます」
「じゃぁもう一つ」
「もう一つね・・・狙撃されるって言ってんだろう」
「その鬼平犯科帳の表紙を描いてたのね」
「はい」
「それがさぁ、その長谷川平蔵がさぁ」
「鬼平が」
「その顔がどう見てもゴルゴなのね」
「ハハハハハッ」
「ちょんまげしてるゴルゴにしか見えないのね」
「先輩・・・・・」
「うん?」
「本当に狙撃されろ」
「はい」
「ちょっと脱線するんだけどさぁ」
「ハハハハッ、好きにしてください」
「漫勉って番組、NHKでやってんだけどさぁ」
「漫画読まないのに、よくそういうの観ますよね」
「俺、ああいうの好きなの」
「知ってます」
「で、出てる人というか取り上げてる漫画、殆ど知らないんだけどさぁ」
「はい」
「その数少ない知ってる人で、さいとうたかお先生出てたのね」
「あっ、はいはい・・・・・結構前ですね」
「ああっ結構前」
佐々木が頷く。
「それでさぁ、さいとうたかお先生がさぁ、鬼平犯科帳かな、時代劇のをなんか描いてたのね」
「はい、ありますねそう言うの、劇画漫画」
「そうそうそう、劇画漫画」
「描きながらさぁ、最近、目しか描いてないって言われている、失礼な話だな、みたいなこと言ってたのね」
「はい」
「でもさぁ、先生亡くなったじゃん」
「はい、亡くなりましたね」
「ゴルゴ続いてんじゃん」
「先輩・・・・・・」
吉田が強い口調で告げる。
「狙撃されろ」
「狙撃される?」
「そんなこと口にしたら、狙撃されます」
「じゃぁもう一つ」
「もう一つね・・・狙撃されるって言ってんだろう」
「その鬼平犯科帳の表紙を描いてたのね」
「はい」
「それがさぁ、その長谷川平蔵がさぁ」
「鬼平が」
「その顔がどう見てもゴルゴなのね」
「ハハハハハッ」
「ちょんまげしてるゴルゴにしか見えないのね」
「先輩・・・・・」
「うん?」
「本当に狙撃されろ」
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