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本題
スティリコと張世傑
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「ローマ人物語の最後の方に、要はローマ帝国の末期に、スティリコって英雄が現れるのね」
「はい」
「で、十八史略の最後に、南宋が滅ぶ時に、張世傑って言う英雄が出てくるのね」
佐々木が右手を左手を、それぞれ開く。
「この二人が、対照的で同じような感じなのね」
「ん?ん?対照的で同じようとは?」
「スティリコはゲルマン人と言うかガリア人と言うか、とにかく純粋なローマ人じゃなかったのね」
「はいはい」
「だけどローマで育って、皇帝に目をかけられたから、ローマ人としての誇りというか、矜持を持ってたのね」
「なるほど」
「ちなみに最期は、目をかけてくれてた皇帝の息子に疎まれて、処刑されるんだけど・・・・・」
「対して張世傑はモンゴルの領地に・・・・・まぁ元々は宋の領地だったんだけど、奪われた領地で生まれたのね」
佐々木が手を振る。
「でもモンゴル人の将軍に認められて、それなりの地位にいたんだけど、それを捨てて南宋に亡命して、モンゴルと戦うのね」
「へぇ・・・・・」
「で、この二人を見てると・・・・・・」
佐々木が両手を広げる。
「ローマって言うものと、中国というか漢民族って言うものを考えさせれるんだよね」
「なるほど」
「何を持って、ローマ人とするか漢民族とするか」
佐々木が手を振る。
「システムと個人のアイデンティティーってモノをさぁ」
「はい」
「それをどう捉えるかってことは、その個人の決断によるんだけど・・・・・」
佐々木は首を振る。
「ただその決断を促すというか、決めてるものは・・・・・決断を決めるとっておかしいけど」
「そうですね・・・・・まぁ言いたいことは分かります」
「その文明が持つ何か、ではあるんだよね」
「はいはいはい」
「さっきも言ったけど、どっちがいいとかはないよ」
「はい、はい」
「ローマは滅んでて、今、世界にローマ人はいない」
佐々木が右手を広げる。
「対して、漢民族は存在する」
佐々木は左手を広げる。
「だから中国の、漢民族の方が正しいかったんだとはならないからなね」
「そうですね」
「まぁ・・・・・」
佐々木は首を振る。
「現実の歴史に対して、正しいとか間違ってるって考え方が、そもそも間違ってるんだけどね」
「はいはいはい、そりゃまぁ、そうですね」
苦笑しながら吉田が頷く。
「はい」
「で、十八史略の最後に、南宋が滅ぶ時に、張世傑って言う英雄が出てくるのね」
佐々木が右手を左手を、それぞれ開く。
「この二人が、対照的で同じような感じなのね」
「ん?ん?対照的で同じようとは?」
「スティリコはゲルマン人と言うかガリア人と言うか、とにかく純粋なローマ人じゃなかったのね」
「はいはい」
「だけどローマで育って、皇帝に目をかけられたから、ローマ人としての誇りというか、矜持を持ってたのね」
「なるほど」
「ちなみに最期は、目をかけてくれてた皇帝の息子に疎まれて、処刑されるんだけど・・・・・」
「対して張世傑はモンゴルの領地に・・・・・まぁ元々は宋の領地だったんだけど、奪われた領地で生まれたのね」
佐々木が手を振る。
「でもモンゴル人の将軍に認められて、それなりの地位にいたんだけど、それを捨てて南宋に亡命して、モンゴルと戦うのね」
「へぇ・・・・・」
「で、この二人を見てると・・・・・・」
佐々木が両手を広げる。
「ローマって言うものと、中国というか漢民族って言うものを考えさせれるんだよね」
「なるほど」
「何を持って、ローマ人とするか漢民族とするか」
佐々木が手を振る。
「システムと個人のアイデンティティーってモノをさぁ」
「はい」
「それをどう捉えるかってことは、その個人の決断によるんだけど・・・・・」
佐々木は首を振る。
「ただその決断を促すというか、決めてるものは・・・・・決断を決めるとっておかしいけど」
「そうですね・・・・・まぁ言いたいことは分かります」
「その文明が持つ何か、ではあるんだよね」
「はいはいはい」
「さっきも言ったけど、どっちがいいとかはないよ」
「はい、はい」
「ローマは滅んでて、今、世界にローマ人はいない」
佐々木が右手を広げる。
「対して、漢民族は存在する」
佐々木は左手を広げる。
「だから中国の、漢民族の方が正しいかったんだとはならないからなね」
「そうですね」
「まぁ・・・・・」
佐々木は首を振る。
「現実の歴史に対して、正しいとか間違ってるって考え方が、そもそも間違ってるんだけどね」
「はいはいはい、そりゃまぁ、そうですね」
苦笑しながら吉田が頷く。
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