佐々木と吉田   もっこり世直しチン道中編

zurvan496

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  世も末だ

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「それで、その会社を俺が作る訳じゃ」
「・・・・作るんですか?」
「架空の話として、嘘んこの話としてね」
「はいはいウソんこの話としてね」

「で、俺は巨万の富を得るのね」
「ハハハハハッ得れますかね」
「もうそれはさぁ」
 笑いながら佐々木が言う。
「自分の妄想をアニメにして下さい、金なら幾らでも出しますって言う腐のつくおねえさんがいて、その妄想のアニメに女子中学生が馬鹿みたいに金を払って」
「ハハハハハッ大問題でしょう」

「それでね」
「はい、はい」
「俺は巨万の富を得て、タワーマンションの最上階に住むのね」
「はい」
「東京の夜景を一望出来る部屋に住んで」
「住んで」
「バスローブを着て」
「ハハハハッ、バスローブを着て」
「ワイングラスを持って」
「・・・・・下戸ですよね?酒全く呑めないですよね?」
「だから入ってるのは水だけどね」
「ワイングラスで飲まなくてもいいでしょう、」

「ついでに言うとさぁ」
「はい」
「俺さぁ、高い所、苦手とか怖いってことは無いんだけど、なんて言うか落ちつかないんだよね」
 ハハハハハッと吉田は笑う。
「観光地とかで高い所に行って、眺め綺麗だなとかは思うんだけど、高い所に住みたいとはあんま思わないんだよね」
「じゃぁ住まないでください」
「だから・・・・・・豪邸を建てて」
「腐のつく貴婦人御殿を建てて」
 そうそう、と佐々木が頷く。

「そこで俺はね」
「はい」
「ここまで上り詰めたと」
「はいはい」
「フリーターで引きこもりで、ニートだった俺が」
「ニートだった俺が」
「月収十五万の俺が」
「十五万のね・・・・・先輩の給料が十五万なのは、残業しないからですよ」
「うるさいわ、残業なんかするか」
「ええっ、何ギレ?」

「とにかく俺も、ここまで上り詰めたと」
「はい」
「でね、この俺を上り詰めさせてくれたモノ、俺に巨万の富を与えてくれたモノである腐のつく貴婦人チャンネルについて思いを馳せるのね」
「はいはい」
「そこで俺は呟く」
「呟く」
「世のも末だな」
「ハハハハハッ」

「いい歳した女の人が、男と男の合体の事ばっかり考えてて、それをアニメにして欲しいと、幾らでも金は出すから私の妄想をアニメてしてくれと言って来る」
「はい」
 笑いながら吉田は相槌を打つ。
「それを女子中高学生がだよ、十五かそこらの女の子が、男と男の合体が観たくて観たくて仕方なくて、親の財布からクレジットカードを盗んで大金を注ぎ込む」
「はい、注ぎ込む」
「・・・・・・・世も末だな」
「あんたがやっとんじゃ」

「だから俺はこのシステムを思い付いたけど・・・・・・やらない」
「やらない」
「巨万の富を得れるけど」
「得れるけど」
「やらない」

「妄想だけで、行動はしない」
「ハハハハハッ、分かりました・・・・・・・よく分かんねえけど、分かりました」
 
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