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第一章 祓魔師への道
悪魔との対峙
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爽やかな風が香る。
植物を撃退したサジャ達は崖の上から異形の生き物と人影を見つけた。遠目にもわかる禍々しい存在感。青い身体に蝙蝠の様な翼を持つ明らかに異形の生き物がそこにいた。
反対側には、3人の人影。
祓魔師が着ているローブに相方の戦士。ひとり見慣れない青年もいるがミランダ達だろうか。彼女らは悪魔と戦っていた。
青い長髪の青年が剣を振り、とても素早く何度も敵に剣撃を与える。その剣撃を受け、怪物はギエッと音を発し一瞬よろめく。
紫の髪のショートカットの女性が叫ぶ。
「あと、一息よ!グスタフ!一撃を与えて!私は詠唱に入るわ!」
「おう!任せとけ!」
そう言いグスタフは戦斧に全身を預けて回転する。勢いに任せて異形の生き物に大ダメージを与えた。
「よし!ミランダ!今だ!!」
「『汝、悪しき心を持った悪魔』祓いたまえ……。『ハラムラ』」
ミランダがそう唱えると、天から光が降り注ぎ悪魔に注がれる。その光を浴びて異形の生き物、すなわち悪魔は消滅する。
こうしてミランダ達は日々悪魔と向き合って、日々の生活に平穏を取り戻すのだ。
「よし!討伐完了」
ミランダは目を細めて微笑んだ。いつもクールな表情の彼女が見せる得意げな表情。討伐した事を誇らしく思っているのだろう。
グスタフも目を細めて
「余裕だったな!」
っと悪態をつくも悪くは思っていない様だ。
青髪の青年も、微笑み剣を鞘に戻していた。
崖の上にいるサジャ達は下に降りれる場所を探していた。ミランダ達の活躍を見て、ショーンは呟く。
「どうやらミランダ達が撃退したようだね」
「はい!祓魔師のミランダさん素敵でした。」
サジャがショーンの言葉に反応し、ヒカリも反応する。
「いやー!それにしてもあの青髪の兄ちゃんすごいな。初めて見る顔だけどすごく強いよ!いいものが見れた。」
同じ剣士として思うことがあったのだろう。ヒカリは少し興奮しながら目を輝かせている。
「そうだね。あの剣技のことも合流したら聞いてみよう。さ、梯子をみつけたよ。これでミランダ達と合流出来る。」
ショーンはそう言うと自ら見つけた梯子を下っていく。サジャ達もそれに続く。
「さ、戻る準備をしようか」
ミランダが声をかけて帰宅準備に取り掛かかろうとした瞬間……。
嫌な気配がした……
何故かはわからないが
心臓の鼓動が速くなる
無意識に緊張しているのだ
感じたことのない恐怖に
ふと自分だけかと思い周りを見る
仲間もどうやら緊張しているようだ
いったい何が______
嫌な気配の方向に目を向ける
そこには黒い霧が立ち込め
何故だかその霧にはまるで意思があるかのように
ゆっくりと霧の中から何かが近づいてくる気配
その霧を注視すると
心臓の鼓動がさらに耳に響くほど速くなる
見てはいけないと本能が警鐘を鳴らす
ほんの一瞬の事なはずなのに
その一瞬がとても長く感じた
何かがくる!!
崖下に降りたショーンは遠くから叫んだ。
「ミランダ!」
いったい何が起こったというのか?
震える身体を抱える中、ショーンの声が聞こえた______。
黒い霧の中からギラつく赤い瞳がゆっくりと瞬きこちらを見ていた。
その場にいるもの全員が息を呑んだ。
無意識に緊張するのだ。
サジャも空気の重さに押しつぶされそうになり、身動きが取れなくなった。それなのに、心の奥が妙に騒ぎ出す。
これは恐怖?___否、恐怖ではない。けれど確かに、彼女はその“何か”の姿を、この目で確かめたくなっていた。
植物を撃退したサジャ達は崖の上から異形の生き物と人影を見つけた。遠目にもわかる禍々しい存在感。青い身体に蝙蝠の様な翼を持つ明らかに異形の生き物がそこにいた。
反対側には、3人の人影。
祓魔師が着ているローブに相方の戦士。ひとり見慣れない青年もいるがミランダ達だろうか。彼女らは悪魔と戦っていた。
青い長髪の青年が剣を振り、とても素早く何度も敵に剣撃を与える。その剣撃を受け、怪物はギエッと音を発し一瞬よろめく。
紫の髪のショートカットの女性が叫ぶ。
「あと、一息よ!グスタフ!一撃を与えて!私は詠唱に入るわ!」
「おう!任せとけ!」
そう言いグスタフは戦斧に全身を預けて回転する。勢いに任せて異形の生き物に大ダメージを与えた。
「よし!ミランダ!今だ!!」
「『汝、悪しき心を持った悪魔』祓いたまえ……。『ハラムラ』」
ミランダがそう唱えると、天から光が降り注ぎ悪魔に注がれる。その光を浴びて異形の生き物、すなわち悪魔は消滅する。
こうしてミランダ達は日々悪魔と向き合って、日々の生活に平穏を取り戻すのだ。
「よし!討伐完了」
ミランダは目を細めて微笑んだ。いつもクールな表情の彼女が見せる得意げな表情。討伐した事を誇らしく思っているのだろう。
グスタフも目を細めて
「余裕だったな!」
っと悪態をつくも悪くは思っていない様だ。
青髪の青年も、微笑み剣を鞘に戻していた。
崖の上にいるサジャ達は下に降りれる場所を探していた。ミランダ達の活躍を見て、ショーンは呟く。
「どうやらミランダ達が撃退したようだね」
「はい!祓魔師のミランダさん素敵でした。」
サジャがショーンの言葉に反応し、ヒカリも反応する。
「いやー!それにしてもあの青髪の兄ちゃんすごいな。初めて見る顔だけどすごく強いよ!いいものが見れた。」
同じ剣士として思うことがあったのだろう。ヒカリは少し興奮しながら目を輝かせている。
「そうだね。あの剣技のことも合流したら聞いてみよう。さ、梯子をみつけたよ。これでミランダ達と合流出来る。」
ショーンはそう言うと自ら見つけた梯子を下っていく。サジャ達もそれに続く。
「さ、戻る準備をしようか」
ミランダが声をかけて帰宅準備に取り掛かかろうとした瞬間……。
嫌な気配がした……
何故かはわからないが
心臓の鼓動が速くなる
無意識に緊張しているのだ
感じたことのない恐怖に
ふと自分だけかと思い周りを見る
仲間もどうやら緊張しているようだ
いったい何が______
嫌な気配の方向に目を向ける
そこには黒い霧が立ち込め
何故だかその霧にはまるで意思があるかのように
ゆっくりと霧の中から何かが近づいてくる気配
その霧を注視すると
心臓の鼓動がさらに耳に響くほど速くなる
見てはいけないと本能が警鐘を鳴らす
ほんの一瞬の事なはずなのに
その一瞬がとても長く感じた
何かがくる!!
崖下に降りたショーンは遠くから叫んだ。
「ミランダ!」
いったい何が起こったというのか?
震える身体を抱える中、ショーンの声が聞こえた______。
黒い霧の中からギラつく赤い瞳がゆっくりと瞬きこちらを見ていた。
その場にいるもの全員が息を呑んだ。
無意識に緊張するのだ。
サジャも空気の重さに押しつぶされそうになり、身動きが取れなくなった。それなのに、心の奥が妙に騒ぎ出す。
これは恐怖?___否、恐怖ではない。けれど確かに、彼女はその“何か”の姿を、この目で確かめたくなっていた。
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