魔法学校で最弱の僕が最強魔法少女の従者となりました

モーティー

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勝利の一瞬、そして涙の裏庭

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魔法学園ギョウダァの魔法武闘場。今日も一段と熱気が漂い、観客の視線が戦闘の渦中に注がれていた。

リシアは額に汗を浮かべながら、戦いの最中に気迫をみなぎらせ、叫んだ。

「大魔封印術!」

その瞬間、リシアの手から放たれた眩い光がグリンディアを包み込み、彼女の身体は瞬時に気体化された。リシアは素早く瓶を取り出し、気体と化したグリンディアを瓶の中に封じ込めた。


「はぁ…はぁ…この魔法は、相手を気体にして封じるの。さすがのあんたでも防げなかったみたいね…」

リシアは疲れた表情のまま、ほっと安堵の息をつく。そして小さな声で呟いた。

「やった…!やっと、グリンディアに勝てたよ…お婆ちゃん…」


その瞬間、彼女の足元に小型のグリンディアが駆け寄り、封じ込められた瓶の蓋を器用に開けて中にいる本体を解放した。

中から現れたグリンディアは、伸びをしながらにやりと笑う。

「ふーーーっ…姉ちゃん!いやぁ、すごかったよ!驚いた、驚いた!」

リシアは驚きのあまり目を見開いた。

「その小さいあんたは…一体何なのよ?」

グリンディアはいたずらっぽく笑って、肩をすくめる。

「これはワシの分身体じゃよ。姉ちゃんの魔法を受ける直前にとっさに作っておいたんじゃ♪」

リシアは唖然とし、言葉を失った。

「なんなのよ、その魔法!分身できるなんて、初めて聞いたわ!」

「え? 見せたことなかったけ?」

「初耳よ!!」

グリンディアは楽しそうに笑い、ポンと小さな分身体の頭を撫で分身体は消えた。

「いやぁ、危なかった!分身体を出していなかったら、負けていたかも!」



リシアは、信じられないという顔のまま、呆然と立ち尽くしていたが、ふいに肩を落とし、ぼそっとつぶやいた。

「…降参よ…」

「へっ?」

「今のが破られたらもう手はないわ。しかもこの魔法は一度使うとすぐには使えないの」

「ええーっ…そっか。でも姉ちゃん、ほんとにすごかった!ワシ、負けるかと思ったもの!すっごく楽しかったよ、ありがとうリシア姉ちゃん♪」


リシアは言葉もなく立ち上がり、ふらふらとその場を後にした。

グリンディアは、心配そうに声をかける。

「姉ちゃん?」




リシアは武闘場を出て、裏庭の片隅で大粒の涙を流し始めた。

「くっそー!なんでいつも、いつもグリンディアに勝てないのよ!うわーん!」

リシアは泣きじゃくりながら悔しさをぶつける。そして、心の中の本当の思いが漏れ出た。


「一番悔しいのは、私はグリンディアを終生のライバルだと思ってるのに、あいつは私をただの優しいお姉ちゃん程度にしか思ってないことよ…うわーーん!」



そこへ、後を追ってきたオズワルドが現れた。彼はリシアの姿を見て、少し戸惑いながらも話しかける。

「あの…」

リシアは顔を上げ、涙を拭ってオズワルドを睨んだ。

「なによ…グリンディアの従者が、私を馬鹿にしにきたの…?」

「いえ、違います。僕は学園で魔力値が一番低くて悩んでいて…。でも、グリンディア様から教えてもらったんです。『魔法はイマジネーションだ』って。アナタのお言葉ですよね?グリンディア様が尊敬する魔法使いの言葉だそうです。」


リシアは驚きつつも、目をそらして冷静を装った。

「ふん、あいつ、分かってるじゃない…」

オズワルドは微笑み、頭を下げる。

「その言葉に僕は何度も救われました。だから、アナタにお礼を言いたかったんです。あなたの言葉が、僕の心の支えです。ありがとうございます」



そこへレオンが現れ、リシアの肩に手を置いた。

「リシア、まだまだこれからだぜ」

リシアが驚いて顔を上げると、レオンは微笑みながら続けた。

「俺は今まで、魔力の高さが魔法使いの全てだと思ってた。でも、違うんだって、リシアが気づかせてくれた。これからも一緒に修行を続けようぜ」


その言葉に続くように、会場でリシアの戦いを見ていた女性生徒が駆け寄ってきた。

「リシアさん、私もリシアさんの魔法に感動しました!これからは一緒に修行させてください!」



リシアはその言葉を受け、すっと顔を上げて毅然とした表情を浮かべた。

「いいわ。これからもっと修行を積むわよ。ついてきなさい!」

リシア、レオン、女性生徒たちは手を突き上げて声を合わせた。

「エイエイオー!」

オズワルドも遅れて拳を上げたが、リシアに冷たく一蹴された。


「あんたはグリンディアの従者だから駄目!」

「こ…この流れでも僕は入れてもらえないのか…(泣)」
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