煌めくルビーに魅せられて

相沢蒼依

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煌めくルビーに魅せられて番外編 吸血鬼の執愛

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「マサさんがお願い事を言うと、ルビー色の瞳が淡く光って、目が離せなくなるんです。そしたら頭の中がほわほわして、そのお願い事を聞かなきゃってなるんですけど」

「そんな感じなんだ、実におもしろい」

 催眠の体験談を、内心ワクワクしながら聞き入る。

「はい。だけどほわほわを妙に意識したら、聞いていたお願い事が、どこかにいっちゃうんです」

 そのせいで瑞稀は、俺の催眠にかからなかったというわけなんだな。本当に不思議なコだ。

「俺の瞳に催眠の作用があることがわかって、なんだかおもしろいな」

「マサさんの瞳もですけど、声も影響している気がします。いつもより耳に声が残っているんですよ」

「なるほど。ちょっと実験してみてもいいかい?」

 言いながら吸血鬼に変身して、瑞稀の顔の前に自分の顔を近づけた。

「変なお願い事をしないでくださいね」

「瑞稀好きだ」

「ぶっ! いきなりなにを言って」

 瑞稀の顔が、耳まで朱に染まる。相当照れているらしい。

「瑞稀がほしい」

「ほほほっほしがっても、あげることはできません」

「少しでいいから」

「少しって、なにをねだってるんですか?」

 からかいがいのある瑞稀をもっと翻弄すべく、もっと卑猥な言葉を頭の中で考えた。

「先っぽだけでガマンしてあげる」

「ちょっ、それっていったい」

「ふふっ、わかってるクセに」

「本当にわかりませんって」

「全部はねだらない、本当だよ。痛くしないように、丁寧にしてあげる」

 そう言って、舌先で首筋をつーっとなぞった。

「ひっ!」

 細身の躰がビクつき、瑞稀の下半身のカタチが変わっているのを知らせる。

「おかしいな。俺はまだ血を吸っていないのに、瑞稀ジュニアが大きくなっているみたいだが」

「やっ、あの…これはその……」

 体を縮こませて必死に腰を引き、言いわけを考える瑞稀が、かわいくて仕方ない。

「吸血鬼の俺は、いつも深く牙を突き立てて相手の血を吸うが、今夜は先っぽだけ使って、一瞬だけで終わらせようと思っていたのに」

「え?」

「瑞稀ジュニアが大きくなったことについて、俺が全力で責任を持たなければならないね。小さくなるまで搾り取ってあげよう!」

「わっ、まっ待ってマサさんっ! そんな~」

 こうして自分の都合のいいように瑞稀を思う存分に貪り、あとから叱られてしまったのである。
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