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第六章「雌雄を決する時」
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皇太子アクセル二世を擁して連合軍の盟主となったエゼキウス王の帝都奪還計画は、以前から周到に準備されていた。
ありったけの武器や兵糧を積んだ船団を洋上に並べたうえ、賊の討伐という名目で国境付近まで軍を動かし、宣戦布告なしの奇襲という形で侵攻が始まった。
エゼキウス王はまず、中つ海を越えて上陸の足がかりを築くべく、遠回りながらも海岸線に沿って次々と港を制圧していった。
降雪により行軍の中止を余儀なくされ、さらに嵐に見舞われて艦隊の大半を失いつつも、冬が終わるころには帝都エルドランドの目前まで迫っていた。
ところが、暴君ダリオンを倒すためにエゼキウス王へ味方すると思われていた聖女フローディアが、どちらの陣営にもつかず冷ややかな態度を示したことで、だんだんと雲行きが怪しくなってくる。
ありったけの武器や兵糧を積んだ船団を洋上に並べたうえ、賊の討伐という名目で国境付近まで軍を動かし、宣戦布告なしの奇襲という形で侵攻が始まった。
エゼキウス王はまず、中つ海を越えて上陸の足がかりを築くべく、遠回りながらも海岸線に沿って次々と港を制圧していった。
降雪により行軍の中止を余儀なくされ、さらに嵐に見舞われて艦隊の大半を失いつつも、冬が終わるころには帝都エルドランドの目前まで迫っていた。
ところが、暴君ダリオンを倒すためにエゼキウス王へ味方すると思われていた聖女フローディアが、どちらの陣営にもつかず冷ややかな態度を示したことで、だんだんと雲行きが怪しくなってくる。
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