異世界転移!? それでも、絶対に引きこもってやる~

うさぎ青

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くまさんの村1

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 くまさんの村に行くことになって、今まで自己紹介をしていなかったことに気がついた。

 つまり、お互い、名前を知らない状態で深刻な話をしていたってこと。

 くまさんは、娘さんが心配で、思い付きもしなかったのかも。そして私は、異世界shockのせいで、スコーンって常識が飛んでいたんだね。

 では、カムイは?

 「悪かったな。お主に会って浮かれていたんだ」

 成る程、なっとく。

 あれ? 私、ホワイトドラゴンの時は、自己紹介じゃないけど、名前は名乗った気がする。

 頭の中で、回想中。ういーーーん

 うん、してるね。あの時は、ホワイトドラゴンさんを見つけられなくて、騙されて誰も居ない空間にしたと思ったんだよね。

 何はともあれ、名前は基本です。

 「今更ですけど、水上 小夜(みなかみ さや)です。そして、肩に居るのは、相棒のさくらこさんです。よろしくお願いします」

 「くくぁ~ま くぅ~まぁ(まあ、ご丁寧に)くぅ~まま くくぅーま く~まくま くま くーまぁ(私の名前は、マリアといいます。この子は、息子のマァークです)」

 マリアさん、なんて素敵な笑顔でしょう。もう、もふもふなでなでしたいです。

 欲望に流されそうになって、慌てて振り払うように首を横に振ると、マリアさんが不思議そうに媚を傾げます。

 ああ。ORZ むっ胸がときめき過ぎて苦しい・・・。

 代わりに、さくらこさんを2倍もふって癒されよう・・・・・・・。

 なでなで もふもふ  なでなで もふもふ

 「みゅっ!(気持ちが余所にいっているから、触っちゃ駄目!)」

 ああ、怒ってさくらこさんが逃げてしまった。

 癒しが~~~!! 

 そんな私を尻目に、さくらこさんはマリアさんの所にとてとて走って行って、肩の上に登り、腕の中の赤ちゃんを可愛いなって見ている。

 マリアさんが、息子のマァークを抱いている手の反対左手で、さくらこさんの背中を撫でてにっこり。

 いっ・いいなぁ~。指加えて見てる心境。

 「くくぅーまぁ (私の村に案内します) くまぁま くまくま(私の後ろをついて来てください)」

 「分かりました!」

 思わず敬礼して、マリアさんに、きょとんとした顔で見られてしまいました。

 はい! 忘れましょう。私は、なにもしていません。マリアさんはなにも見ていません。


 
 マリアさんについて歩くこと数分、くまさんの村に到着。って! 幾らなんでも早すぎるでしょう!?

 「ああ、今の道に魔法が掛けてある。『隠匿』『空間結界』『精神魔法』『マリオネット』『迷宮』の五つだ。だから、我の住みかとここの距離は、実際はかなりある」

 成る程、でもそれらの魔法は、『隠匿』で隠されていると・・・・・・・・・。

 カムイから説明を聞いていると、又してもお腹が怪獣の鳴き声のような音を響かせる。

 ぎゃおおお! ぎゅるる~!!

 「くまぁ くっく くまま(まあまあ、急いでお食事を用意しますね)」

 私は、両手でお腹を擦り、泣きわめくお腹を一生懸命慰める。

 マリアさんたちは小さいから、私やカムイが入れるような大きさの家なのか心配したけれど、それは杞憂だった。

 くまさんたちの家は、どれも大きかった。

 以前の体の大きさのままの家で、作り変えていないそうだ。だから、逆に大きすぎて大変らしい。

 そんなこともあって、今回の小さくなる魔法を覚えての引っ越しが計画されたようだ。

 それも、もう大詰め。

 引っ越し先の環境が整ったら、開始されて、この地は捨てられる。

 しかし、それは勿体ないぐらい素敵な場所だ。私がここに住みたいぐらいだ。
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