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再会 ~エピローグ~

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    ~社(やしろ)~

 目の前に表れた淡く光る玉。

 それにそっと手を差し伸べる白雪様。

 「おかえり・・・」

 光の玉は、白雪様にすり寄った。

 「・・・ただいま、おかあさん」

 「幸せだったかえ?」

 「うん」

 「そうかえ・・・」

 
 淡く光る玉は、そのままゆっくり消え、その代わりに小さな狐が白雪様の両手の中ですやすやと眠っていた。その背中を撫でながら、白雪様は頬笑むのだった。

 

 
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