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「うわぁ!」
ユウリは揺れる場所の窓に顔を近づけて流れる景色を眺めては歓喜していた。
あれから約束通り3日後に海岸沿いの領地に向けて屋敷を出発する事になった。
馬車は数台用意され、一番大きい馬車にウィリアムと私とユウリが乗る。
後ろから着いてくる馬車にはアルバートやメイドなど使用人が乗っているようだ。
「ユウリ、座っていないと」
私はというと初めて体験する馬車に最初は興奮したがしばらくするとおしりの痛みと酔いで早々に嫌になっていた。
車がどんなに快適だったかこんな形で知ることになるとは…
ユウリが転ばないように気をつけながらもなるべく遠くを見るようにして気を紛らわしていた。
「おい、少ししたら湖がある。そこで休憩をとれ」
ウィリアムは外を馬で走っている兵士に声をかけた。
私は休憩できるとその言葉にホッと胸をなで下ろす。
少しして湖が見えてくると馬車の速度が落ちて停車する。
揺れがなくなりホッと胸をなで下ろしているとウィリアムが先に降りて手を差し出してきた。
まぁ貴族として当たり前の行動だよね?
なんかあのソファーで寝た日からウィリアムの距離感が近くなった気がして少しソワソワしていた。
こんなおばさんを相手にするわけないと思いながらも自分の容姿はプルメリアなんだと心の中で落ち着かない。
「どうしたの?」
少し手を取るのを躊躇っていると、後ろからユウリが覗き込み声をかけてきた。
「な、なんでもないよ。少し酔っちゃって」
私はウィリアムの手を取り馬車を降りるとユウリの手を取った。
「もう少しゆっくり走るように言っておこう」
私の言葉にウィリアムはアルバートに声をかけていた。
「着くのが遅くなってしまいますから、私は大丈夫です。なんなら馬車を変えて一人ゆっくりあとからでも……」
むしろそうしたいと提案してみた。
「「だめ!」」
すると私の提案にユウリとウィリアムが声を揃えて反対する。
やはり親子なんだと思うほど息がピッタリだった。
「遅くなっても大丈夫だ、時間はあるからな」
「おかーさまがいっしょじゃないのやだ…」
2人とも私と一緒がいいと言ってくれているみたいで嬉しくなった。
「それじゃあ少しだけゆっくり走ってもらってください」
「ああ、気分が悪くなったら無理しないですぐに言ってくれ。また休憩を取る」
「もしかして、この休憩も私の為に?」
ウィリアムが当たり前のようにうなずいた。
「ありがとうございます」
こんなに自分を優先してもらえるのなんて久しぶりな気がした。
母親になり子供を優先するのが当たり前になっていた。
しかしそんな中自分の事を考えてくれる人達がいるのが嬉しかった。
湖で少し休憩したあとまた馬車で走り出す。
馬車はなるべく平らな道を選んでくれているのか先ほどより揺れが少なく感じた。
「おかーさま、これをかむといいってアルバートがおしえてくれたよ」
ユウリが木の実のような物を差し出してくれる。
「ああ、これはキコの実だな。少し酸っぱいがそれがスッキリとして酔い止めになる」
ウィリアムがユウリの持っていた実をみて説明してくれた。
「おとーさまものしり!」
ユウリはウィリアムの言葉に目を輝かせている。
「植物や動物の事を本を読んで調べた事があって…」
ウィリアムが私とユウリに言い訳するように説明している。
「ふふ、ユウリの本好きはお父様に似たのかもしれないわね」
確かにユウリに読み聞かせする時ウィリアムも真剣に話を聞いていた気がする。
「おとーさま、これからいくうみのことしってますか?」
この時初めてユウリがウィリアムに声をかけた。
ウィリアムは少しびっくりした様子だったがコクリと頷くと海に棲む生物について話し出した。
ユウリはウィリアムの話を興味深く聞き入っている。
私は2人がグッと近づく様子を見てここはあまり口を出さないでおこうと目を閉じ寝たフリをする事にした。
ユウリは揺れる場所の窓に顔を近づけて流れる景色を眺めては歓喜していた。
あれから約束通り3日後に海岸沿いの領地に向けて屋敷を出発する事になった。
馬車は数台用意され、一番大きい馬車にウィリアムと私とユウリが乗る。
後ろから着いてくる馬車にはアルバートやメイドなど使用人が乗っているようだ。
「ユウリ、座っていないと」
私はというと初めて体験する馬車に最初は興奮したがしばらくするとおしりの痛みと酔いで早々に嫌になっていた。
車がどんなに快適だったかこんな形で知ることになるとは…
ユウリが転ばないように気をつけながらもなるべく遠くを見るようにして気を紛らわしていた。
「おい、少ししたら湖がある。そこで休憩をとれ」
ウィリアムは外を馬で走っている兵士に声をかけた。
私は休憩できるとその言葉にホッと胸をなで下ろす。
少しして湖が見えてくると馬車の速度が落ちて停車する。
揺れがなくなりホッと胸をなで下ろしているとウィリアムが先に降りて手を差し出してきた。
まぁ貴族として当たり前の行動だよね?
なんかあのソファーで寝た日からウィリアムの距離感が近くなった気がして少しソワソワしていた。
こんなおばさんを相手にするわけないと思いながらも自分の容姿はプルメリアなんだと心の中で落ち着かない。
「どうしたの?」
少し手を取るのを躊躇っていると、後ろからユウリが覗き込み声をかけてきた。
「な、なんでもないよ。少し酔っちゃって」
私はウィリアムの手を取り馬車を降りるとユウリの手を取った。
「もう少しゆっくり走るように言っておこう」
私の言葉にウィリアムはアルバートに声をかけていた。
「着くのが遅くなってしまいますから、私は大丈夫です。なんなら馬車を変えて一人ゆっくりあとからでも……」
むしろそうしたいと提案してみた。
「「だめ!」」
すると私の提案にユウリとウィリアムが声を揃えて反対する。
やはり親子なんだと思うほど息がピッタリだった。
「遅くなっても大丈夫だ、時間はあるからな」
「おかーさまがいっしょじゃないのやだ…」
2人とも私と一緒がいいと言ってくれているみたいで嬉しくなった。
「それじゃあ少しだけゆっくり走ってもらってください」
「ああ、気分が悪くなったら無理しないですぐに言ってくれ。また休憩を取る」
「もしかして、この休憩も私の為に?」
ウィリアムが当たり前のようにうなずいた。
「ありがとうございます」
こんなに自分を優先してもらえるのなんて久しぶりな気がした。
母親になり子供を優先するのが当たり前になっていた。
しかしそんな中自分の事を考えてくれる人達がいるのが嬉しかった。
湖で少し休憩したあとまた馬車で走り出す。
馬車はなるべく平らな道を選んでくれているのか先ほどより揺れが少なく感じた。
「おかーさま、これをかむといいってアルバートがおしえてくれたよ」
ユウリが木の実のような物を差し出してくれる。
「ああ、これはキコの実だな。少し酸っぱいがそれがスッキリとして酔い止めになる」
ウィリアムがユウリの持っていた実をみて説明してくれた。
「おとーさまものしり!」
ユウリはウィリアムの言葉に目を輝かせている。
「植物や動物の事を本を読んで調べた事があって…」
ウィリアムが私とユウリに言い訳するように説明している。
「ふふ、ユウリの本好きはお父様に似たのかもしれないわね」
確かにユウリに読み聞かせする時ウィリアムも真剣に話を聞いていた気がする。
「おとーさま、これからいくうみのことしってますか?」
この時初めてユウリがウィリアムに声をかけた。
ウィリアムは少しびっくりした様子だったがコクリと頷くと海に棲む生物について話し出した。
ユウリはウィリアムの話を興味深く聞き入っている。
私は2人がグッと近づく様子を見てここはあまり口を出さないでおこうと目を閉じ寝たフリをする事にした。
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