【完結】二度目の子育て~我が子を可愛がったら溺愛されました

三園 七詩

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屋敷に着くとウィリアムがユウリを抱き上げてくれそのままベッドへと寝かせた。

起こそうかと考えたが、ユウリがあまりにも気持ちよさそうに寝ているので起こさずこのまま寝かせてあげることにした。

外で食事も済ませたので私も湯浴みを終えて今日は休むことにした。

ウィリアムは少し仕事が残っているようで帰った後、自室にこもってしまう。

馬車でのやり取りもあったので、今顔を合わせたら恥ずかしかったのでありがたい。

私はユウリの隣に横になると目を閉じた。

しかしドキドキしてなかなか寝付けない。目を閉じていればそのうち眠くなるだろうとジッとしているとウィリアムが部屋に入ってきた。

そしてベッドに近づいてくる気配がする。

目を開ければ良かったが、私はそのまま寝たフリをした。

「ふふ」

ウィリアムは私達の寝顔をみて笑っている。そして手を伸ばす気配にユウリの頭を撫でたようだ。

そしてその手は私の方にも向かってくる。

ユウリと同じように髪を撫でられた。
宝物のように大切に扱われているようで気持ちがいい。

そしてその手は頬を通り唇へと向かってきた。
ウィリアムの長い指が私の唇をなぞると顔が近づいてくる気配がする。

キスされる。

そう思った瞬間、唇に熱い物が触れた。

ウィリアムは少し間を置いたあと指を滑らせ、顎に触れる。
徐々に下に行き、首筋、鎖骨を撫でたあとさらに下へと向かった。

胸を触られる!

そう思うとピタリと手が止まり、クスクスと笑っている。

私はうっすら目を開けると、ウィリアムが楽しそうに私を見て笑っていた。

「も、もしかして起きているのに気がついてました?」

私はジロっとウィリアムを軽く睨んだ。

「すまない、我慢する君が可愛くて」

「か、可愛い?」

ウィリアムの言葉にびっくりして声を出してしまった。

「しっ、ユウリが起きてしまうよ」

ハッとして横を見るが、ユウリは起きた感じはなく、スヤスヤと夢の中にいた。

「来て」

すっかり目が覚めてしまった私にウィリアムが手を差し伸べる。

私はそれを掴み立ち上がろうとすると、ウィリアムが手を引いてそのまま私を抱き上げた。

「キャッ!」

驚いて声を出してしまい慌てて口を押さえる。

「君は声が大きいからあちらの部屋に行こうか?」

ユウリを起こしてしまいそうなので私はウィリアムの提案に黙ってうなずいた。

隣部屋に入ると、ウィリアムはベッドに座り、そのまま私を膝の上に乗せ、後ろから抱きしめる。

「えっと……あなたどうしたの?」

頭を私の肩に埋めていて髪が頬に触れてくすぐったい。

何より恋人のような触れ合いにドキドキする。
まあ夫婦なのだから問題はないが……

この人私の事好きじゃないよね?

しかしここ最近の行動を見ていると勘違いしそうになる。

よく考えたらさっきもキスされたよね?

思い出したらポッと顔が熱くなった。

するとウィリアムは私の赤くなった耳をみてカプッと噛み付いてきた。

「!!?」

私は声にならないほどびっくりするが後ろからガッチリと抱きしめられ逃げることもできない。

ウィリアムはそのまま首筋にキスをして背中の方へと移動してきた。

「ま、待って……」

私はビクビクっと反応してしまい思わず声を出す。

するとウィリアムはそのまま私をベッドに倒すと私を見下ろす。

その顔は艶っぽく、とんでもなく色気を発していた。ジッと見つめる熱い瞳は自分を見つめて欲しいと言っているようだった。

その顔にこの人は私が好きなんだとはっきりと気がつく。

ゆっくりと近づく顔に私は顔をそらしてしまった。

「嫌だった?」

顔をそらされウィリアムは悲しそうな声で聞いてきた。

「ち、違うの。嫌なわけない!  そうじゃなくて」

前世の記憶がある私はプルメリアと言えるのかしら、それにウィリアムと寝るのは優里亜に対して裏切りにならない?

グルグルと色んな考えが巡りパニックになる。

「だって私、前とは違うし子供が……」

変なことを口走ってしまった。

するとウィリアムは私の髪を撫でながら頭を触る。

「確かに君は変わった。でもそれは私も同じだ、それに変わった君の事が好きになったんだ……愛してる。私を受け止めてくれないか?」

私より大きな男の人が必死な顔で私の髪にキスをしながら懇願してくる。

嬉しい……

優しくてかっこいいこの人にここまで求められて好きにならないわけがない。
私ももう否定できないくらいこの人の事を好きになっていたのだ。

でもこの気持ちをどうにか留めていたのは優里亜の存在だった。

その瞬間、優里亜の言葉が頭の中に浮かんだ。

(お母さんに幸せに生きて欲しい……)

「プルメリア!」

ウィリアムの顔が驚いて歪んでいる?

違った歪んでいるのは私が泣いていたからだ。

優里亜の言葉がモヤモヤしていたものを全て取り払ってくれた。

「すまない! 泣くほど嫌だったんだな……」

ウィリアムが私に覆い被さっていた体を退けようとする。

「待って!」

私は初めて自分から求めるようにウィリアムを抱き止めた。

「プルメリア?」

「この涙は嬉しいから、私もあなたが好きよ」

私はそう言うとウィリアムに自分からキスをする。

そんな事をするのは久しぶりでなんだか震えてたどたどしいキスになってしまった。

「クッ!」

すると今度はウィリアムから覆い被さり深くキスを返される。

私達はその日久しぶりに二人っきりで朝を迎えた。


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