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ケントはパソコンで某チェーン店のハンバーガーを見つけた。
なんか見てたら無性に食べたくなる。
でもイブにはあんまり良くないかな?
チラッとイブを見るとキョトンとこちらを見つめていた。
いや、イブは恩人みたいなもんだ。これからも俺が買ってやればいいだけの事。
ケントはそう思ってハンバーガーのセットをカートに入れた。
早速カバンに手を入れると熱々の袋が手に触れる。
「これこれ!わーここでも食えるなんて…」
ジーンとなりながら袋を開けた。
「ほら、イブ」
賢人はハンバーガーとポテトをイブの前に置いてやる。
そしてジュースにストローを挿してイブに渡した。
「これは?」
「ハンバーガーとポテトとジュースだ、ちなみにオレンジジュースにしたぞ」
「おれんじ?」
賢人が自分の分のジュースを飲んでみせる。
ちなみに賢人はコーラを選んだ。
イブはケントの真似をしてゴクッとオレンジジュースを飲んだ。
「ん!ん!」
すると驚いて口を塞ぐ。
「どうだ?」
「なんか…酸っぱい…」
イブにはジュースは濃かったのかちょびちょびと飲んでいた。
「ハンバーガーはこうやって豪快にかぶりつくんだ」
賢人は袋を開いてバーガーにかぶりつく。
「んー!美味い!」
なんか食べたくなるんだよなー
ポテトも口に含むとコーラで流し込む。
この不健康な感じがたまなかった。
イブも小さい口でガブッと噛んだ。
「おいしー!これ…お肉?」
イブは中身をみて目を見開いた。
「そうだよ、牛肉って言うんだ。そういやここは肉とは食わないの?」
「お肉は…おいしくないから、でも賢人のはなんでもおいしい!」
イブは夢中でバーガーをほうばってる。
「ポテトも美味いぞ」
賢人に言われてポテトを一本掴むとリスのように口に入れた。
「これもおいしー!」
イブはハンバーガーとポテトをかなり気に入ったようだった。
「それとイブにはおもちゃも付いてたぞ」
子供用のセットに付いていたおもちゃをイブに渡した。
女の子用のおもちゃを適当に選んでしまった…
イブは中身の見えない袋を渡されて何かと戸惑っている。
「中を開けるんだよ」
袋を破る仕草をするとイブは歯で噛みちぎった。
「おお、ワイルドだな…」
女の子だしこれからは少し教えていかないといけないかも…なんて思っていると袋の中身をみてイブの顔が輝いた。
「ケ、ケント!これ!」
「ん?あーそれはジュエリーセットみたいだな。イブのは指輪だな」
ランダムで何が出るのかわからないものでイブが開けたものには指輪のおもちゃが入っていた。
「すごい…宝石だー」
「これは指にするんだよ」
賢人は指輪を貸してと手を出すとイブはケントに渡した。
それを受け取ってイブの小さな手を掴んで指にさしてやる。
彼女にやりたかった事をイブにやってしまった。
まぁおもちゃだしな。
賢人は喜んで何度も何度もあかりの下で指輪を見るイブを見つめてなんだか自分の方が嬉しくなった。
「ケント!ありがとう!」
イブはハンバーガーを食べる間も嬉しそうに何度も何度も指輪を見ていた。
なんか見てたら無性に食べたくなる。
でもイブにはあんまり良くないかな?
チラッとイブを見るとキョトンとこちらを見つめていた。
いや、イブは恩人みたいなもんだ。これからも俺が買ってやればいいだけの事。
ケントはそう思ってハンバーガーのセットをカートに入れた。
早速カバンに手を入れると熱々の袋が手に触れる。
「これこれ!わーここでも食えるなんて…」
ジーンとなりながら袋を開けた。
「ほら、イブ」
賢人はハンバーガーとポテトをイブの前に置いてやる。
そしてジュースにストローを挿してイブに渡した。
「これは?」
「ハンバーガーとポテトとジュースだ、ちなみにオレンジジュースにしたぞ」
「おれんじ?」
賢人が自分の分のジュースを飲んでみせる。
ちなみに賢人はコーラを選んだ。
イブはケントの真似をしてゴクッとオレンジジュースを飲んだ。
「ん!ん!」
すると驚いて口を塞ぐ。
「どうだ?」
「なんか…酸っぱい…」
イブにはジュースは濃かったのかちょびちょびと飲んでいた。
「ハンバーガーはこうやって豪快にかぶりつくんだ」
賢人は袋を開いてバーガーにかぶりつく。
「んー!美味い!」
なんか食べたくなるんだよなー
ポテトも口に含むとコーラで流し込む。
この不健康な感じがたまなかった。
イブも小さい口でガブッと噛んだ。
「おいしー!これ…お肉?」
イブは中身をみて目を見開いた。
「そうだよ、牛肉って言うんだ。そういやここは肉とは食わないの?」
「お肉は…おいしくないから、でも賢人のはなんでもおいしい!」
イブは夢中でバーガーをほうばってる。
「ポテトも美味いぞ」
賢人に言われてポテトを一本掴むとリスのように口に入れた。
「これもおいしー!」
イブはハンバーガーとポテトをかなり気に入ったようだった。
「それとイブにはおもちゃも付いてたぞ」
子供用のセットに付いていたおもちゃをイブに渡した。
女の子用のおもちゃを適当に選んでしまった…
イブは中身の見えない袋を渡されて何かと戸惑っている。
「中を開けるんだよ」
袋を破る仕草をするとイブは歯で噛みちぎった。
「おお、ワイルドだな…」
女の子だしこれからは少し教えていかないといけないかも…なんて思っていると袋の中身をみてイブの顔が輝いた。
「ケ、ケント!これ!」
「ん?あーそれはジュエリーセットみたいだな。イブのは指輪だな」
ランダムで何が出るのかわからないものでイブが開けたものには指輪のおもちゃが入っていた。
「すごい…宝石だー」
「これは指にするんだよ」
賢人は指輪を貸してと手を出すとイブはケントに渡した。
それを受け取ってイブの小さな手を掴んで指にさしてやる。
彼女にやりたかった事をイブにやってしまった。
まぁおもちゃだしな。
賢人は喜んで何度も何度もあかりの下で指輪を見るイブを見つめてなんだか自分の方が嬉しくなった。
「ケント!ありがとう!」
イブはハンバーガーを食べる間も嬉しそうに何度も何度も指輪を見ていた。
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