せっかく異世界に来たんだから楽しまないと!ポジティブ女子の異世界生活

三園 七詩

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20.メイド

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「つまり…アヤカは我の事を好いてはいない…という事か?」

リムドが眉を下げて悲しそうに聞くと…

「なんだと!リムド様を好きでも無いのにその背に身を預けたのか!」

クランプが憤怒の表情でアヤカを睨みつける!

「クランプ!黙れ!今はアヤカと我が話している、お前は少し黙っていろ…」

リムドがクランプを黙らせると…アヤカは唖然とリムドを見つめた…

「あっ…すまぬ、アヤカを怖がらせる気は…」

リムドが申し訳なさそうにアヤカを見ると…

「リムド凄いね…本当に魔王様なんだ…あんな偉そうなクランプさんを叱りつけるなんて…」

アヤカの発言にクランプのこめかみがピクっと反応する。

「アヤカ…もう一度聞く、お前は我が好きでは無いのか?」

リムドが寂しそうな顔でアヤカを見つめる…そのなりは大人で身分も魔王で…申し分ないのに寂しそうな顔は捨てられた子犬の様に不安そうだった…

そんな顔しないでよ…

アヤカは苦笑する。

その面影はずっと一緒にいたあの小さいドラゴンのリムドだった…

「す…きだよ、でもそれはまだ恋愛じゃなければ恋でも無いの…そんなのリムドに失礼でしょ?」

アヤカはそっとリムドから離れると

「それに私ここの世界の人間じゃないもん。リムドみたいな魔王様と一緒にならない方がいいよ」

アヤカの答えに

「よく言った!自分の立場をわきまえているようだな!リムド様アヤカ本人がこう言っているのです!アヤカは人の世界に返してやりましょう。リムド様にはもっとふさわしい方が沢山いらっしゃいます」

クランプがうんうんと頷くと

「黙れ…と言うのがわからんのか…」

リムドはギロっとクランプを睨みつけると

「クランプのが言うのは気に入らんが…アヤカの気持ちを無視して己の気持ちを押し付けるつもりはない…」

リムドはアヤカの頬をそっと撫でると…

「我の元から去りたいか?人の国がいいと言うなら連れて行ってやる…」

「人が魔族なら…魔族の方がいいかな?でも…リムドのそばにいる訳にもいかないし…」

アヤカが悩むと

「何故だ?ずっとそばに居ればよい」

「いや、自分を振った相手がそばにいるなんて嫌でしょ?」

「なんだ…そんな事か、アヤカお前別に我が嫌いではないのだな?」

「う、うん…友達…としては好きだよ」

「魔族の国にいるのも嫌では無いのだな?」

「うん、どっちかって言うと人の国の方がいると不味いんだよね…」

「なら問題ない、アヤカはずっとここに居ればいい…そうだなぁ仕事が欲しいと言ってたな、なら我の専属のメイドにでもなってもらおうか?」

「「なっ!?メイド?」」

リムドの思いもよらない発言に思わずクランプさんと声が被ってしまった。
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