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11章
422.防具
「べ、ベイカーさん…何を…」
ミヅキが抱き合う二人を見ながら距離を取る。
「ご、ごめんなさい…お邪魔しました」
ミヅキが謝って部屋を出ようとすると
「ちょっと待て!何考えてる?胸のサイズ測ってもらってるだけだからな!」
ベイカーがミヅキを慌てて呼び止める。
「な~んだ!びっくりした…みてはいけないものを見てしまったのかと思ったよ~」
「みてはいけないものってなんだよ…」
ベイカーが聞く。
「まぁそれは色々とね…」
ミヅキがふふふと悪そうに笑っていると…
「お前さん見た目の割に筋肉がついてるなぁ~これなら少しピッタリより余裕がある方がいいかもしれんな…」
おじいさんがミヅキ達のおふざけに構わずぺたぺたとベイカーさんの体を触る。
「ももなんかもパンパンだな…」
「本当だー!」
ミヅキも一緒になってベイカーの体をぺたぺたと触っていると
「やめろ!くすぐったい。もう測るところはないか?」
ベイカーが服を着ようとすると
「待って!ベイカーさん!」
ミヅキが服を着ようとするベイカーを止める。
「おじいさん!あれ何?」
おじいさんの後ろに並んでいる防具が目に入った。
「これか?これはわしが今まで作ってきた防具や武器の一部だな…」
「これカッコイイ!ベイカーさん着てみて!」
ミヅキが目に付いた防具を触ると
「えぇぇ、めんどくせぇなぁ~」
「いいじゃん!ベイカーさんならかっこいいよ~素敵だと思うなぁ~惚れ直しちゃうなぁ~」
ミヅキがちらちらとベイカーを見ていると
「仕方ねぇな…じいさんここの着てもいいのか?」
ベイカーがおじいさんに確認すると
「ああ、もちろん!これはなぁ俺がまだ若い頃にA級冒険者に頼まれて作った物なんだよ」
おじいさんが防具を降ろすとベイカーに渡す。
ベイカーが上着を羽織ろうとすると…
「腕が入らん…」
ピチピチの防具を着ているベイカーに…
「あはは!ベイカーさんパツパツ!」
ミヅキが腹を抱えて笑う。
「コノヤロウ…お前が着てみてくれって言ったんだろうが!」
「お前さんには小さかったみたいだな、それならこれはどうだ?」
おじいさんが隣の鎧を渡してくる。
「あっ!それもカッコイイ!色もブルーでプルシアみたい!」
ベイカーが仕方なさそうに着ると
「わぁ!ピッタリだよ!」
ミヅキが嬉しそうに眺めながらベイカーの周りをクルクルと回る。
「ぴったりだが、俺には合わねぇな動きにくいもっと身軽な方がいいな」
「そっか…あっ!ならあれは!?似合いそう!」
ミヅキが指さす先には…
「ミヅキ…本気で言ってるわけじゃないよなぁ~お前の事だからかってるんだよな!」
ベイカーがこめかみをピクピクとさせる
「ベイカーさんが何言いたいのかわからないよ?」
ミヅキがとぼけて首をかしげる。
「なんで男の俺がこんな女物のビキニアーマー着るんだよ!」
絶対にごめんだとベイカーはさっさと服を着替えようとすると
「着てみてよー!お願い!ベイカーさん!」
ミヅキがベイカーの服を引っ張る!
「そんなに言っても嫌なものはい・や・だ!」
ベイカーがミヅキを持ち上げて椅子に座らせる。
「なんでーいいじゃん着たって減るもんじゃないし…」
「いいや!減るね!俺の中の何かが減る!」
ベイカーが服を着ると…
「着てくれたら…なんでも一個お願い聞くのになぁ~」
ミヅキがボソッと呟くとベイカーの手が止まる…
「ベイカーさんのお願い…なんでも叶えるのになぁ~」
チラッとベイカーを見ると眉間に皺を寄せて何かと真剣に葛藤していた。
「うっ…いや…でも…」
部屋の中をウロウロとしながらブツブツと何かを言っている。
「お前さん…正気か?願い事の為にこれを着る気か?」
「着たくねーよ!でもミヅキの願い事…うおー!どうする?俺!」
ベイカーが頭を抱えると…
「ご、ごめんね。ベイカーさんそこまで悩むなんて…もう着なくていいよ、意地悪しちゃったお詫びにお願い聞くよ」
ミヅキがベイカーのそばに寄ってにっこりと笑いかける。
「本当か!」
ベイカーが悩みが吹っ切れたように顔が明るくなると…
「それで…お願い事ってなぁに?」
ベイカーはミヅキをじっと見つめると…
「今日…一緒に寝ないか?」
「へ?寝る?」
「おい…目の前での犯罪は見逃せんぞ!」
おじいさんがベイカーの肩に手を乗せると
「犯罪?バカヤロウ!違うただ一緒に寝るだけだ!あのポルクスの所で寝たきりずっとシルバ達と寝てるからなぁ…親として寂しいんだよ」
「なんだーそんな事なら何時でも寝るのに、ベイカーさんシルバ達に遠慮してたの?」
「そういう訳じゃないが…」
「よかった~もっと大変なお願いされるかと思ったよ!フルコース作れとか肉料理全種類とか…」
「そ、それも捨てがたいが…たまには一緒に寝ようぜ」
ベイカーが手を差し出して誘うと、ミヅキは嬉しそうに手を握り返した。
「親子で仲良く話してるところ悪いが用が済んだら帰ってくれ」
おじいさんがイチャイチャする二人に呆れていると
「悪いな!可愛い子供を自慢しちまって」
ベイカーはミヅキを抱き上げておじいさんに見せつけた。
「ムカつく野郎だな…防具の値段ぼったくってやろうか…」
おじいさんがベイカーを睨みながら呟く。
「おじいさんプルシアの鱗余ったらあげるからベイカーさんの防具カッコイイの作って下さいね」
ミヅキが笑顔でお願いすると
「本当か?任せろ最高の防具作っておくからな!」
おじいさんはミヅキの頭をヨシヨシと撫でた。
「おい、だいぶ態度が違うじゃねーかよ」
ベイカーが突っ込むと
「そりゃそうだろ!もさい男と可愛い子を一緒にするな!なーそうだよな」
おじいさんがミヅキに笑顔を向けると
「ねー!」
ミヅキも一緒に同意するように笑った。
防具は素材が素材だけに一週間は欲しいと言うので一週間後にまた来ることにして店を出て行った。
ミヅキ達は一度リングス商会に寄ると防具の事でお礼を言って家へと戻って来た。
「ミヅキ様!おかえりなさい」
イチカが出迎えると
「あれ?イチカ達まだいたの?お店に戻らなくて大丈夫?」
ミヅキが心配そうに聞くと
「だって…ミヅキ様のあんな顔を見たら心配で…私も酷いことしてしまって…」
イチカがベイカーさんを睨みつけると
「ベイカーさんもミヅキ様の親代わりなら悲しませるような事しないで下さいね!」
「お、おうすまなかった…けどあれって俺が悪いのか?」
「ミト達にはちゃんと注意来ておきました!…もうベイカーさんには彼女は絶対に作らせませんので安心して下さいね」
イチカがミヅキにボソッと呟くと
「別にベイカーさんが好きになる人ならいいんだよ…あの人はやだなぁ…って思っただけで」
ミヅキがたどたどしく答えるとイチカは微笑ましそうに頷くだけだった。
イチカ達がお店に帰っていくとミヅキはシルバ達の元に向かった。
【シルバ~みんな!ただいま!】
ミヅキがシルバ達に抱きつくと、シルバ達はミヅキの周りに集まって体を擦り寄らせる。
【遅かったなぁ…心配したぞ】
【なんにも無かった?大丈夫?】
【いつでもよんでいいんだぞ!】
【たまには好きにさせてやろう…なぁミヅキ?】
プルシアが心配するみんなをなだめる。
【魅了魔法をかけられそうになってましたね…大丈夫でしょうか?】
レムが昼間の事を聞くと
【…!】
【どういう事だ?】
シルバの機嫌が悪くなる…
【大丈夫だよ~私には効かないみたいだからリュカ達が少しかかったけど自分達で解いてたよ】
【馬鹿な事する人がいるもんだね】
【もう二度とミヅキの前に現れる事はないだろう】
プルシアが言うと
【えっ…そうなの?】
【そりゃそうだろそんな事してこの国にいられるわけないだろ…もし見かけたら…】
シルバが爪をギラッと見せる。
【まぁそんな奴はどうでもいい疲れただろ?今日はもう寝るか?】
シルバがミヅキをベッドに連れて行こうとすると
【あっごめんね、今日ベイカーさんと寝るからそれを言いにきたの】
【【【【えっ…】】】】
固まる従魔達に
【ベイカーさんの部屋で寝るからおやすみ!みんなもゆっくり休んでね】
ミヅキはみんなを撫でると部屋を出ていってしまった…。
ミヅキが抱き合う二人を見ながら距離を取る。
「ご、ごめんなさい…お邪魔しました」
ミヅキが謝って部屋を出ようとすると
「ちょっと待て!何考えてる?胸のサイズ測ってもらってるだけだからな!」
ベイカーがミヅキを慌てて呼び止める。
「な~んだ!びっくりした…みてはいけないものを見てしまったのかと思ったよ~」
「みてはいけないものってなんだよ…」
ベイカーが聞く。
「まぁそれは色々とね…」
ミヅキがふふふと悪そうに笑っていると…
「お前さん見た目の割に筋肉がついてるなぁ~これなら少しピッタリより余裕がある方がいいかもしれんな…」
おじいさんがミヅキ達のおふざけに構わずぺたぺたとベイカーさんの体を触る。
「ももなんかもパンパンだな…」
「本当だー!」
ミヅキも一緒になってベイカーの体をぺたぺたと触っていると
「やめろ!くすぐったい。もう測るところはないか?」
ベイカーが服を着ようとすると
「待って!ベイカーさん!」
ミヅキが服を着ようとするベイカーを止める。
「おじいさん!あれ何?」
おじいさんの後ろに並んでいる防具が目に入った。
「これか?これはわしが今まで作ってきた防具や武器の一部だな…」
「これカッコイイ!ベイカーさん着てみて!」
ミヅキが目に付いた防具を触ると
「えぇぇ、めんどくせぇなぁ~」
「いいじゃん!ベイカーさんならかっこいいよ~素敵だと思うなぁ~惚れ直しちゃうなぁ~」
ミヅキがちらちらとベイカーを見ていると
「仕方ねぇな…じいさんここの着てもいいのか?」
ベイカーがおじいさんに確認すると
「ああ、もちろん!これはなぁ俺がまだ若い頃にA級冒険者に頼まれて作った物なんだよ」
おじいさんが防具を降ろすとベイカーに渡す。
ベイカーが上着を羽織ろうとすると…
「腕が入らん…」
ピチピチの防具を着ているベイカーに…
「あはは!ベイカーさんパツパツ!」
ミヅキが腹を抱えて笑う。
「コノヤロウ…お前が着てみてくれって言ったんだろうが!」
「お前さんには小さかったみたいだな、それならこれはどうだ?」
おじいさんが隣の鎧を渡してくる。
「あっ!それもカッコイイ!色もブルーでプルシアみたい!」
ベイカーが仕方なさそうに着ると
「わぁ!ピッタリだよ!」
ミヅキが嬉しそうに眺めながらベイカーの周りをクルクルと回る。
「ぴったりだが、俺には合わねぇな動きにくいもっと身軽な方がいいな」
「そっか…あっ!ならあれは!?似合いそう!」
ミヅキが指さす先には…
「ミヅキ…本気で言ってるわけじゃないよなぁ~お前の事だからかってるんだよな!」
ベイカーがこめかみをピクピクとさせる
「ベイカーさんが何言いたいのかわからないよ?」
ミヅキがとぼけて首をかしげる。
「なんで男の俺がこんな女物のビキニアーマー着るんだよ!」
絶対にごめんだとベイカーはさっさと服を着替えようとすると
「着てみてよー!お願い!ベイカーさん!」
ミヅキがベイカーの服を引っ張る!
「そんなに言っても嫌なものはい・や・だ!」
ベイカーがミヅキを持ち上げて椅子に座らせる。
「なんでーいいじゃん着たって減るもんじゃないし…」
「いいや!減るね!俺の中の何かが減る!」
ベイカーが服を着ると…
「着てくれたら…なんでも一個お願い聞くのになぁ~」
ミヅキがボソッと呟くとベイカーの手が止まる…
「ベイカーさんのお願い…なんでも叶えるのになぁ~」
チラッとベイカーを見ると眉間に皺を寄せて何かと真剣に葛藤していた。
「うっ…いや…でも…」
部屋の中をウロウロとしながらブツブツと何かを言っている。
「お前さん…正気か?願い事の為にこれを着る気か?」
「着たくねーよ!でもミヅキの願い事…うおー!どうする?俺!」
ベイカーが頭を抱えると…
「ご、ごめんね。ベイカーさんそこまで悩むなんて…もう着なくていいよ、意地悪しちゃったお詫びにお願い聞くよ」
ミヅキがベイカーのそばに寄ってにっこりと笑いかける。
「本当か!」
ベイカーが悩みが吹っ切れたように顔が明るくなると…
「それで…お願い事ってなぁに?」
ベイカーはミヅキをじっと見つめると…
「今日…一緒に寝ないか?」
「へ?寝る?」
「おい…目の前での犯罪は見逃せんぞ!」
おじいさんがベイカーの肩に手を乗せると
「犯罪?バカヤロウ!違うただ一緒に寝るだけだ!あのポルクスの所で寝たきりずっとシルバ達と寝てるからなぁ…親として寂しいんだよ」
「なんだーそんな事なら何時でも寝るのに、ベイカーさんシルバ達に遠慮してたの?」
「そういう訳じゃないが…」
「よかった~もっと大変なお願いされるかと思ったよ!フルコース作れとか肉料理全種類とか…」
「そ、それも捨てがたいが…たまには一緒に寝ようぜ」
ベイカーが手を差し出して誘うと、ミヅキは嬉しそうに手を握り返した。
「親子で仲良く話してるところ悪いが用が済んだら帰ってくれ」
おじいさんがイチャイチャする二人に呆れていると
「悪いな!可愛い子供を自慢しちまって」
ベイカーはミヅキを抱き上げておじいさんに見せつけた。
「ムカつく野郎だな…防具の値段ぼったくってやろうか…」
おじいさんがベイカーを睨みながら呟く。
「おじいさんプルシアの鱗余ったらあげるからベイカーさんの防具カッコイイの作って下さいね」
ミヅキが笑顔でお願いすると
「本当か?任せろ最高の防具作っておくからな!」
おじいさんはミヅキの頭をヨシヨシと撫でた。
「おい、だいぶ態度が違うじゃねーかよ」
ベイカーが突っ込むと
「そりゃそうだろ!もさい男と可愛い子を一緒にするな!なーそうだよな」
おじいさんがミヅキに笑顔を向けると
「ねー!」
ミヅキも一緒に同意するように笑った。
防具は素材が素材だけに一週間は欲しいと言うので一週間後にまた来ることにして店を出て行った。
ミヅキ達は一度リングス商会に寄ると防具の事でお礼を言って家へと戻って来た。
「ミヅキ様!おかえりなさい」
イチカが出迎えると
「あれ?イチカ達まだいたの?お店に戻らなくて大丈夫?」
ミヅキが心配そうに聞くと
「だって…ミヅキ様のあんな顔を見たら心配で…私も酷いことしてしまって…」
イチカがベイカーさんを睨みつけると
「ベイカーさんもミヅキ様の親代わりなら悲しませるような事しないで下さいね!」
「お、おうすまなかった…けどあれって俺が悪いのか?」
「ミト達にはちゃんと注意来ておきました!…もうベイカーさんには彼女は絶対に作らせませんので安心して下さいね」
イチカがミヅキにボソッと呟くと
「別にベイカーさんが好きになる人ならいいんだよ…あの人はやだなぁ…って思っただけで」
ミヅキがたどたどしく答えるとイチカは微笑ましそうに頷くだけだった。
イチカ達がお店に帰っていくとミヅキはシルバ達の元に向かった。
【シルバ~みんな!ただいま!】
ミヅキがシルバ達に抱きつくと、シルバ達はミヅキの周りに集まって体を擦り寄らせる。
【遅かったなぁ…心配したぞ】
【なんにも無かった?大丈夫?】
【いつでもよんでいいんだぞ!】
【たまには好きにさせてやろう…なぁミヅキ?】
プルシアが心配するみんなをなだめる。
【魅了魔法をかけられそうになってましたね…大丈夫でしょうか?】
レムが昼間の事を聞くと
【…!】
【どういう事だ?】
シルバの機嫌が悪くなる…
【大丈夫だよ~私には効かないみたいだからリュカ達が少しかかったけど自分達で解いてたよ】
【馬鹿な事する人がいるもんだね】
【もう二度とミヅキの前に現れる事はないだろう】
プルシアが言うと
【えっ…そうなの?】
【そりゃそうだろそんな事してこの国にいられるわけないだろ…もし見かけたら…】
シルバが爪をギラッと見せる。
【まぁそんな奴はどうでもいい疲れただろ?今日はもう寝るか?】
シルバがミヅキをベッドに連れて行こうとすると
【あっごめんね、今日ベイカーさんと寝るからそれを言いにきたの】
【【【【えっ…】】】】
固まる従魔達に
【ベイカーさんの部屋で寝るからおやすみ!みんなもゆっくり休んでね】
ミヅキはみんなを撫でると部屋を出ていってしまった…。
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