ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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14章

634.十一階

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【そこがラストだよ!その先には嫌な感じがないから魔石がないと思う!】

私最後の足場をシルバに教えるとシルバがタタンッ!と軽く足を鳴らして着地した。

⦅チッ…⦆

無事に爆破石エリアを抜けた途端舌打ちのような声が聞こえた…

「えっ?」

私はキョロキョロと周りを確認するが私達以外のものは見えない。

【どうした?】

シルバが声をかけてきたがなんでもないと首を振った。

少し先に進んでシルバから降りると後ろを振り返る。

「ここまで来れば終わりだよー!」

シルバの足跡を辿ながらついてきていたベイカーさん達に振り返って声をかけて応援する。

「もう少し!頑張れー」

次々に到着して最後のロバートさんが到着すると…

「すげぇな…本当に一回も踏まずに来たぞ」

ロバートさんが驚いていると

「魔石なんて本当にそんなにいっぱいあったのか?」

アランが聞くと

「結構ひしめいて埋められてたと思うよ」

私が答えると

「どれどれ…」

アランさんが試しにと石を遠くに投げつけた。

すると石はちょうど魔石がある場所に当たると…

ドッカーン!!

大きな音と共に砂埃が高く上がった!

「すごっ…」

私は唖然として衝撃に驚いていると

「あれで足の怪我だけですむかな?私なら大怪我する自信あるけど…」

「ありゃあ威力が想像の倍以上だぞ…」

じいちゃんが衝撃でえぐられた地面を見つめると

「あれなら真上であの衝撃を受けたら…足どころか全身に大怪我ですね…下手したら死んでたかも…」

コジローが草原を見つめると

「本当によく無事に何にも当たらずにここに来れたな…」

みんなの視線がこっちに集まった。

「ありがとうなミヅキ、助かった」

ベイカーさんがよくやったと頭を撫でて褒めてくれる。

「ミヅキのおかげで誰も怪我せずにすみましたね」

コジローさんも凄いと笑って褒めてくれる。

「こりゃミヅキがいなかったら通過するのにかなり時間と犠牲が出ただろうな…」

ロブさんとじいちゃんも頷くがそんなに褒められても何も出ないよ!

私は嬉しくなりながら今日のご飯は豪勢にしようかと考えていた。

砂漠のダンジョンを抜けると階段が見えてきた。

「ミヅキのおかげで早く地下十階に付けたな。体力も余裕があるしもう少し進もうと思うがどうだ?」

ロブさんがみんなに聞くと

「ああ、俺達は問題ない。ミヅキはどうだ?疲れてないか?」

「ううん!さっきちょっと寝たしずっとシルバの上にいるから疲れてないよ」

私も大丈夫だと言うとここで少しだけ休んで先に進むことになった。

私は前に作ったことのあるレモネードを作ってみんなに差し入れる。

レモンと蜂蜜で気分もスッキリだ!

飲んだ事のあるベイカーさん達は喜んで初めて飲むロブさんとロバートさんは美味しさに目を丸くしていた。

「人の国の食は進んどるのぉ…こんなに美味しい物が出てるのか…」

ロブさんがしみじみしていると

「人の国…って言うかミヅキの周りだけだけどな…」

アランさんがボソッとつっこんでいた。

でも私の作った料理はポルクスさんや里のみんなが広めている。

だから人の国…って事で間違ってない、私は聞こえないふりをしてレモネードをシルバ達と堪能した。

小休憩を終えていよいよ下の階に進む。

「ここからは今までよりも厳しいダンジョンになるから気をつけるんだぞ。魔物の強さも数もぐんと上がるからな」

「はい!」

私が緊張して答えると

「ミヅキのエリクサーが重要だ。お前は何があっても守るからな!」

ロブさんが私の頭に手を置くと

「エリクサーが無くてもミヅキの命が最優先だ!」

ベイカーさんが訂正させる。

「それもそうか!」

ロブさんが違いないと笑うが、私の顔は曇ってしまった。

「みんな…自分の命を最優先にしてよ…」

悲しくなってそう言うがそれは無理だとみんな首を振る。

「ミヅキだけじゃない、まだ先のある子供の命を優先するのは当たり前だ」

「そうとも、それにわしらはもう十分だからな」

じいちゃんがロブさんの肩を叩いて笑うと

「ちげぇねぇな!ジジイ共は最優先で壁になれよ」

アランさんが笑うと

「お前は年寄りをいたわれ!」

じいちゃんにポカっ!と頭を叩かれていた。

「ふふ…ありがとうございます。でも私だって冒険者だよ!しっかりと自分の身は守れるからみんなあんまり気にしすぎないでね!」

「わかってる」

ベイカーさんが苦笑しながら頷いた。

「よし!じゃあ行くぞ。前に来た時は普通の魔物の巣窟の森だった」

「それって…普通って言うのかな?」

私が首を傾げると

「先頭はわしと…アランでいいな、右がベイカーで左がコジロー。後ろにディムロスとロバートの陣営で行くがどうだ?」

「問題ない」

みんなが頷くので私は大きく手を上げた!

「すみません!私の名前がありませんでした!」

はい!自分が居ます!とアピールすると

「ミヅキはシルバと真ん中だ」

「あっ…真ん中なんだ…」

見慣れた陣営にガックリとする。いつもの護衛スタイルだ…

しゅんとする私に構わずにロブさんは地下十一階の扉を開いた。

ピリッ…

上の階とは違う空気感を肌で感じる。

「やはり魔物のレベルが違うな…ロバートとコジローは無理するなよ!」

ロブさんが声をかけるとコジローさんはコクっと頷く余裕があるがロバートさんは額に汗が浮かび緊張していた。

【シンク、ロバートさんの補助出来る?】

少し心配になってシンクに聞くと

【僕?うーんいいけどあの獣人とは僕相性良くないと思うよ】

シルクがロバートを見つめる。

【シンクは火を使うからな、ロバートは接近型だろ?シンクが足止めしてもロバートが次の攻撃しにくいだろ】

シルバが説明してくれて私はなるほどと頷く。

【シンクよりコハクがいいんじゃないか?】

【ぼく?】

コハクがコテンと首を傾げると

【コハクなら木魔法があるからな魔物の動きを封じてやるだけでいいんじゃないか?】

【そのくらいおやすいごよーだ!】

コハクがピンッ!と耳と尻尾を立てると

【じゃあお願いできるかな?でも無理はしちゃ駄目だよ】

私はコハクのふわふわな頭を撫でるとコハクが頷く。

「ベイカーさん、コハクをロバートさんの補助に付けてもいいかな?」

私はベイカーさんに聞くと

「助かる!そうしてやってくれ!」

私は頷いて後ろから付いてくるロバートさんを見ると

「ロバートさん!コハクを貸してあげる!木魔法が得意な子だから魔物の動きを止めてくれるよ!」

私はコハクに合図するとシルバの上から飛び出してロバートさんの頭に着地した。

「うおっ!」

ロバートさんが驚いていると

「来るぞ!」

ロブさんの合図にベイカーさんたちが武器を構えた!
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