ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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15章

722.

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「ピース様は友達が出来て嬉しそうだったね」

エヴァさんがポツンと一人でいた私の元に近づいて来るとニッコリと笑いかけた。

「まぁ…楽しそうならいいんですけど、私だってピースと色々話したいことあったのになぁ。まさかレオンハルト様達に取られるなんて」

後になってムカムカとしてくる。

すると私の元にピースの両親が近づいてくる。

「ミヅキさん、その節はすまなかったね、その後体の具合は大丈夫かな?」

レミオロン国王が心配そうに眉を下げて話しかけてきた。

「はい!この通り元気です。ピースも大丈夫そうでしたね…そういう話は出来ませんでしたけど」

そう言いながら唇を尖らせた。

するとレミオロン国王が私が機嫌が悪い事に戸惑ってしまった。

いけない、いけない。

人に当たるなんて…私は深呼吸してニコッと笑顔を作った。

「すみません、本当に大丈夫です。皆さんもその後は大丈夫でしたか?」

病が落ち着いたとは報告で聞いていたがやはり城下に知り合いもいるし心配だった。

「ああ、君の…くれた物のおかげで無事、病は収束したよ」

レミオロン国王が声を落として答えるとニッコリと笑う。

「よかった…」

私はその言葉を聞いて胸を撫で下ろした。

「ピースとリバーシ大会が終わるまでウエスト国にお邪魔するつもりだから今度ゆっくりとピースがいる時にでも食事でもどうかな?」

「ありがとうございます!楽しみにしてます!」

私は楽しみだとすっかり機嫌も良くなる。

「もちろん、エヴァさんも来てください。その…よかったら鳳凰様達も…」

レミオロン国王は私の肩に止まるシンクに頭を下げた。

【まぁ甘くて美味しい物が出るなら行ってもいいかな?】

【俺は肉が出ないなら許さんぞ】

「ふふ、はい!シンク達と行かせてもらいます。シンクは甘い物が、シルバはお肉が好きなのでよろしくお願いします」

「了解した。ありがとう」

レミオロン国王は必ずいい物を用意しておくと約束して離れて行った。

私は本来ならピースを案内する予定だったが必要無くなったので帰ろうかと思っていると…

「陛下!先程連絡が来ましてあと半刻程で獣人の国の皆様がご到着予定です」

「え!?獣人の国は明日の予定のはずだが?」

大臣達が予定を確認する。

「早く来て会いたい人がいると国を出たようですが、思いの外馬車が速く…到着時間が早まると…」

「馬車?」

一緒に話を聞いていた私は獣人達の馬車と聞いて、なんか思い当たる事が…いや、まさか…

考えこんでいるとギルバート王が話しかけてきた。

「ミヅキ、すまないがもう少しここにいて一緒に獣人達を迎えてくれるか?」

私は迷うことなく頷いた。

「じゃあ、少し時間もあるし…1回どうだ?」

ギルバート王はにニヤリと笑うと前に献上した神木のリバーシを取り出した。

「あっ!それ使ってくれてるんですか?」

プレゼントした物を使ってくれてるのは嬉しい!

私は駆け寄ると神木のリバーシを撫でる。

すると周りの大臣達がざわついた。

「へ、陛下…そのような大切なものを扱うのは…」

心配そうにリバーシを見つめていた。

「ミヅキに貰った物をミヅキと使って何が悪い。あーうるさい奴らだ、ミヅキ向こうの部屋で打とう」

ギルバート王は不機嫌そうに大臣達を睨むと奥の部屋へと私を促した。

「大丈夫ですよ、もし傷ついても直せますから」

私は安心させるように大臣さん達にウインクする。

するとホッとした顔で頭を下げてきた。

部屋へ入るとギルバート王と二人きりになる。
と言ってもシルバ達はもちろんいるが…

「全くあいつらは心配しすぎなんだ、神木が少しくらいの衝撃で傷つくものか…」

やれやれとため息をつく。

「普段から使ってくれてるんですか?」

「いや、これを出すとみんな嫌がって打ってくれないんだ。相手をしてくれるのはニコルとアルフノーヴァくらいだがあいつらも忙しいからな」

つまらなそうな顔をしてリバーシを打つ準備をする。

なかなか相手がいなくて寂しかったのかもしれない、仕方ない少し相手をしてあげよう。

「わかりました、獣人の国のみんなが来るまでとことん打ってあげます!そのかわり手加減はしませんよ」

「当たり前だ!勝負事に手加減なんて言語道断だ!」

それならば…

私は腕まくりして大会前の肩慣らしとばかりに相手をする事にした。
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