ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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12章(続き)

735.

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「そんな事になっていたとは…」

「自分達の国の揉め事で外まで手が回らなかった」

「しかしなんでノース国はそんな事に?」

皆に注目されてアルファノーヴァは話を続けた。

「すみませんが国の中までは入る事は出来ませんでした。国の周りに結界が張られているのです」

「結界?」

「アルファノーヴァはこのとおりエルフだ、しかもかなりの魔力を持っていてウエスト国でも一番の実力者だ。そんな彼が破れない結界が張られているらしい」

「破ることは出来ますがそうなると相手に知られてしまいます。そんな事をすれば戦争になりかねないですからね…でもかなり強力な魔力を持っているかと」

ギルバート王の言葉にアンドロメダ王をはじめ皆驚く。

エルフの魔力量のことはよくわかっていた。

「ノース国の周りにはこの黒い魔石と同じような魔力を感じました。この魔石の元凶はあの国で間違いないと思います」

「では…あの子供は…」

アトラス王が伺うようにギルバートとアルファノーヴァを見た。

「ええ、アトラス様を襲ったあの子供はノース国の者です」

「ではミヅキも?」

「そこまではわかりませんがノース国に行けばミヅキの出生の秘密がわかるかも知れません…しかし先程言ったように国に入る事が出来ないのです」

「すまないがあの子供とは?それにミヅキとなんの関係がある?」

話が見えないサウス国のレミオロンが口を挟んだ。

「ああ、すみません。実はサウス国にも関係がある事なんです。サウス国での病気のまん延もその子供が何かしら関わっているかも知れません」

「え!?」

アルフノーヴァは各国での黒い魔石の被害を報告した。

「なんと…あんな酷いことが他の国でも起こっていたのか」

「その騒ぎで必ず現れるのがミヅキによく似たあの子供なのです、性格は真反対ですがね」

そこはしっかりと伝えておく。

「我々はミヅキさん達に国と命を救われた…何か出来ることは無いのか?」

アトラス王がギルバートに問いかける。

「魔物の活性化も報告されている…ノース国へは再三話し合いは出来ないか書状を送っているが返事が来たことはない。そこで近いうちにノース国へ行ってみたいと思っている」

「皆さんには何かありましたらお力をお貸しいただきたいのです」

「もちろんだ」

「右に同じ」

「無論協力しよう」

「私達でよければ力をかそう」

「ありがとうございます」

ギルバートとアルフノーヴァは顔を合わせて頷きあった。

その後の細かな調節の話を済ませると料理とお酒が運ばれてくる。

各国の王妃達も呼ばれて宴となった。

ギルバートはグラスを持つと立ち上がる。
皆がギルバートに注目するとニカッと笑った。

「ではミヅキ達が繋いでくれたこの出会いに感謝する。これからも助け合っていきましょう!乾杯!今宵ばかりは楽しんで下さい」

乾杯とグラスをあげると皆も同じようにグラスをあげた。

テーブルには各国の料理が並ぶ。
屋台で売られていた料理も並んでいた。

「これは今ウエスト国で話題の醤油を使った〝うどん〟です。隠れ里の皆さんが作って下さいました。他にも米などの料理がありますから楽しんで下さい」

ギルバートが自国の料理を説明する。

「私の国からはデザートの〝チョコバナナ〟に〝焼きそば〟だ。他にもチョコやソースを使った料理がありますから御所味下さい」

海の国の名産が並ぶ、他にもサウス国からはふわふわの白パンにハーブがタップリと入ったソーセージを持ってきた。

「すまない、うちの国からはこんなものばかりで…」

レミオロン王が申し訳なさそうにする。

「サウス国は病気の対応で大変だったからな、他の国の料理を味わって祖国で試せばいい」

ギルバートが笑って酒を注いだ。

「これはうちで今一番の酒なんだ、味わってくれ」

クイッと一口飲んで皆が目を丸くする。

「飲んだことない酒ですね!」

「美味い!少し度数が高いのかな」

酒をじっと見つめてアトラス王が聞いてきた。

「米で作った酒なんだ、よかったら土産に持たせるぞ」

「是非とも頼みたい!」

ギルバートは従者に各国に持たせるように声をかけた。

王達の宴が盛り上がるなか…ミヅキは眠りについていた。

「ふふふ…」

シルバ達に包まれて幸せな気分で眠っていた…
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