あの日出会った君は僕が知っている君じゃなかった

カリン

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あの日出会った君は僕の知っている君じゃなかった

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「ここに帰ってくるのも久しぶりだな」電車に揺られながらそんなことを考えていた。両親の反対を押し切り東京に上京させてもらったのも、もう2年も前の事だ。俺は今東京で美容師をしている。まだまだ新人で毎日忙しい日々を送っているが、この仕事はやりがいがあり案外楽しんでいる。ちなみに今日ここに帰ってきたのには理由がある。両親に仕事のことなどをちゃんと説明するためっていうのもあるがもうひとつ、幼なじみで元恋人の桜にプロポーズをするためだ。2年前に別れているのにいまだ諦められないのもなかなかだと思うがやはり諦めきれない。俺もこんなに立派になったし桜だってきっと認めてくれるはずだ。そんなこんなで着いたここは過疎が進んでいるが綺麗な自然に囲まれ観光地として人気な虹々南島(ここなとう)だ。虹々南島はコンビニも0だしカラオケは最近できたらしいが流行りの曲も全くないらしい。と、まあ本当に何も無い島だ。だけど俺はこの島が大好きだ。治安も良く、島の人はみんな優しい。何かあれば必ず助けてくれるし、東京に行くとを猛反対していた両親を説得してくれたのも島の人だ。そしてなんと言ってもこの島1番の名物のけ自然だ。透き通った海に綺麗な緑。生き物も沢山いて、この島で捕れた魚などは街で高く売られている。この島は俺…だけではなくこの島の皆が大好きだった
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