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第四幕 愉比拿蛇
第三五話
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二人で相手をするには無謀ともいえる数の霊魂に、だがしかし、二人は余裕を崩さずにいた。
それは何故か?
簡単な事だ。二人には余裕の数なのだから。
津波の如く押し寄せる霊魂に、天景は先程作り出した銃で応戦する。
自身の妖力を弾に変えて撃ち出す。
誠士郎達が使っていた銃と同じような原理である。
それもそのはずで、あの銃は天景のこの技を真似て作られたのだ。
今回は木製の柄杓から作り上げた為、効果もそれに準じたものとなっている。
この世界の生き物は、全て『属性』と呼ばれるものを有している。
世界を構成するとされる四大元素(地水火風)を中心に、木や氷、雷などが確認されている。
これは現在の生命体の祖先が精霊結合種と呼ばれる特殊な人類だからだと考えられている。
人間や獣人、阿薙火国で言うところのモノノケにも、必ず属性はある。
基本は一人につき一つだが、稀に二つ有する珍しいケースもあるらしい。
どの属性を有しているかは瞳の色で判断が可能だ。
例えば、赤系統ならば火、青系統ならば水、というように、それぞれを連想させる色をしている。
自身が有している属性と同種の術は習得が早く、相対する属性は習得が遅い、という研究結果も発表されている。
また属性には相性というものがあり、それによっても戦況が大きく変わる事がある。
この霊魂達には天景の木属性の銃弾も、秋の雷属性の刀も効果はあるようだ。
二人をかなりの脅威と見たのか、大群で押し寄せるも効果はなく、次々と浄化されていく。
「雷刃一閃」
最後の一団を秋の剣圧で屠る。
どうやらこれ以上は出てこないようだ。
「いこう、天景」
「ああ」
その時、閃光が冬達が向かった方向から溢れてきた。
ただ事ではないと感じ、二人は急いで走り出した。
※ ※ ※
余裕はないが、それでも宿祢は迦楼羅丸を視界に入れようと奮闘していた。
連携を考えての事でもあるが、少しでも迦楼羅丸のように戦いたいとの思いからでもあった。
今までは自分の身だけを守ればよかった。
だが、今は違う。
守りたい人がいる。
今までの戦い方では駄目だ。
そう考え、ちょうど良い機会とばかりに行動に移している。
少しでも早く、冬を守れるようになる為に。
そんな宿祢の思いを理解したのか、迦楼羅丸はほとんど防御をしなくなった。
自分を宿祢に守らせる事によって目の前の敵に集中しやすくなる。
もちろん宿祢の支援も忘れてはいない。
迦楼羅丸に注意を割きすぎて背後が疎かになりがちな宿祢を守りつつ、まるで手本を見せるかのように動く。
自分よりもはるかに広い視野を持つ迦楼羅丸に舌を巻きつつ、宿祢は錫杖を振るった。
その時だ。
背後から強烈な光が射し、辺り一帯を飲み込んだ。
それは何故か?
簡単な事だ。二人には余裕の数なのだから。
津波の如く押し寄せる霊魂に、天景は先程作り出した銃で応戦する。
自身の妖力を弾に変えて撃ち出す。
誠士郎達が使っていた銃と同じような原理である。
それもそのはずで、あの銃は天景のこの技を真似て作られたのだ。
今回は木製の柄杓から作り上げた為、効果もそれに準じたものとなっている。
この世界の生き物は、全て『属性』と呼ばれるものを有している。
世界を構成するとされる四大元素(地水火風)を中心に、木や氷、雷などが確認されている。
これは現在の生命体の祖先が精霊結合種と呼ばれる特殊な人類だからだと考えられている。
人間や獣人、阿薙火国で言うところのモノノケにも、必ず属性はある。
基本は一人につき一つだが、稀に二つ有する珍しいケースもあるらしい。
どの属性を有しているかは瞳の色で判断が可能だ。
例えば、赤系統ならば火、青系統ならば水、というように、それぞれを連想させる色をしている。
自身が有している属性と同種の術は習得が早く、相対する属性は習得が遅い、という研究結果も発表されている。
また属性には相性というものがあり、それによっても戦況が大きく変わる事がある。
この霊魂達には天景の木属性の銃弾も、秋の雷属性の刀も効果はあるようだ。
二人をかなりの脅威と見たのか、大群で押し寄せるも効果はなく、次々と浄化されていく。
「雷刃一閃」
最後の一団を秋の剣圧で屠る。
どうやらこれ以上は出てこないようだ。
「いこう、天景」
「ああ」
その時、閃光が冬達が向かった方向から溢れてきた。
ただ事ではないと感じ、二人は急いで走り出した。
※ ※ ※
余裕はないが、それでも宿祢は迦楼羅丸を視界に入れようと奮闘していた。
連携を考えての事でもあるが、少しでも迦楼羅丸のように戦いたいとの思いからでもあった。
今までは自分の身だけを守ればよかった。
だが、今は違う。
守りたい人がいる。
今までの戦い方では駄目だ。
そう考え、ちょうど良い機会とばかりに行動に移している。
少しでも早く、冬を守れるようになる為に。
そんな宿祢の思いを理解したのか、迦楼羅丸はほとんど防御をしなくなった。
自分を宿祢に守らせる事によって目の前の敵に集中しやすくなる。
もちろん宿祢の支援も忘れてはいない。
迦楼羅丸に注意を割きすぎて背後が疎かになりがちな宿祢を守りつつ、まるで手本を見せるかのように動く。
自分よりもはるかに広い視野を持つ迦楼羅丸に舌を巻きつつ、宿祢は錫杖を振るった。
その時だ。
背後から強烈な光が射し、辺り一帯を飲み込んだ。
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