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  ===番外編リリー王国のその後===

  温泉療法医が見つかりそうです

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今日はお客様に喜んでいただいてよかったです。とりあえずひと仕事終わったので私も温泉に入ります。疲れもとれますから

あれ湯けむりの向こうに人が誰かしら

「これはお客様、入浴中とは知らず申し訳ありませんでした。私は失礼しますので」

「いや、構わないよ。女将も一緒で」

「そうですか、ならおじゃましますわ」

こうしてお客様と一緒に入浴します。まさか入浴中とは思いませんでした。少し気まずいですが話を聞くいい機会かもしれませんね。これからの参考にもなりますし

「お客様お仕事はお医者様と聞きました」

「そうだ軍医をしていたが怪我してな」

「それでは今はお仕事はしてないので」

「そうだ。いい機会だから療養でもと」

「そうでしたのどうですか温泉は」

「凄くいいよ。今までの疲れがとれるよ」

「それならゆっくりしていってください」

「しかし、タダで泊めてもらってこれは」

「気にしないでくださいこちらもいろいろ意見を聞くいい機会ですのでどうぞ」

「そうか、しかしいろいろ驚いたよ」

「それは異国の文化を取り入れてますわ」

「そうか手すりに料理まで行き届いてた」

「ありがとうございます。喜んでもらえたみたいでそれでこれからどこかこれから働く予定はありますの」

「いや、まだだどこか見つかるといいが」

「それなら私達の王国で働きませんか」

「しかし私なんかが務まるだろうか?」

「異国には温泉療法医というのがいまして患者さんにあった入浴法をアドバンスするんです。お客様にいかがかと思いますが」

「異国にはそんな考えがあるのか」

「そうです。温泉は体にはいいですが入浴の仕方で効果が違うんです」

「急な話だから少し考えさせてほしい」

「分かりました。無理強いはしませんわ」

こうしてお客様にはしばらく旅館に逗留してもらって考えてもらうことにしました。 

国に一人お医者様がいれば何かあった時いろいろ助かりますから出来れば受けてほしいですがこればっかりはお客様次第ですからね。
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