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1章
10.5 sideセバスチャン ~5年前、料理改革~
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暖かい風が髪を揺らす午後、木漏れ日の中の小径を歩きながら、筆頭執事のセバスチャンは遠くを見つめて話し始めた。
「あれは5年前の事です。いつものように朝食の後、皆でサロンに集まり会議をしていました。
当時すでに旦那様は王都にいたので、奥様がその場を取り仕切っておりました。
多分、ふと会話が途切れたのでしょう。ソフィア様が言ったのです」
「ねえ、どうしてお料理の味は一定ではないの?」
ソフィア様の声にサロンの中に沈黙が通った。
「アド兄様、昨日の夜のご飯はどうでした?」
ソフィアが幼さの残る拙い声でアドライト様に聞くと
「美味しかった」
と、こちらも拙い声で可愛くお答えするアドライト様。
「では、今朝の食事はどうでした?」
答えないでくれと思う。多分皆が思っていることだ。
「味があまりしなかった」
なんとも悲しそうなアドライト様の声とお顔に、皆の心はギュッと痛んだ。
見ると料理長は顔を赤らめ、しかし口元を結んで悔しそうにしていた。
「ソフィア。シルエット邸の料理はこの国でもトップを争う一流品よ。料理人たちを貶める事は許しません」
とっさに奥様が料理長を庇い立てる。
シルエット邸の厨房を取り仕切る料理長は確かに一流だ。その彼ですら料理の味は安定しない。
料理とはそれ程難しいものなのだ。
だが、ソフィア様には奥様の牽制が効かない。
平気なお顔で「なるほど」と呟いている。
このご令嬢はそういうところがある。
異常ともいえる早さで言葉を覚え、文字を覚え、3歳の頃には邸内の書庫室の本をはじから貪り読んでいた。記憶力も人並み外れて良い。
5歳になり家庭教師をつけての勉強が始まったが、尽きる事が無い探求心に教師の方がたじたじになるくらいだ。
奥様の窘めが効かないなど、私たち使用人から見ると、もうこの世の者とは思えない胆力をお持ちだ。
そういうお子なのだ。
生まれ持った容姿を含め、知能、感性、感覚が、別次元なのだ。
「ならばお母様! 料理長はもっと美味しいお料理が作れるようになります!」
一旦はソフィア様を止めようとした奥様だったが、美味しい料理という言葉に食指が動いてしまう。
「どういうことかしら?」
申し訳なさそうに料理長を見やりながら、ソフィア様の意見を聞く。
「私、昨日、厨房を見学していて気付いたことがあるのです」
ソフィア様の提案で皆が厨房に移り、料理長のスープ作りを見学した。
料理長は食材を切り、手際よく調理していく。
そのうちに野菜の煮立つ美味しい匂いがしてくる。
「美味しくな~れ」
と料理長が言いながら鍋をかき混ぜた。
「後は程よく煮込んで完成です」
手際の良い作業に見学人たちから拍手が起こった。
「どこか問題なの?」
奥様がソフィア様に聞く。
「まず、味見をしないこと。次に全ての分量が目分量な事。正確なレシピが無い事」
拙い声ながらはっきりと物申すのに、料理長は怒りもせずなるほど、と呟いた。
「私、まだ魔道具が無い時代のレシピを過去の資料から見つけたのです。それを元にレシピを書き直せば、美味しいお料理が作れると気付いたのです。
料理長、これから一緒に倉庫へ行って、過去のお料理道具を探しましょう!
それを使えば誰でも再現出来るレシピが完成します!」
ソフィア様の明るい声に探求心をくすぐられたらしい料理長は奥様を見た。
「やってごらんなさい。レシピを考えるのはあくまで料理長よ。
ソフィアの言う通り再現度の高いレシピが出来上がれば、あなたのレシピと記録します。そうすれば盗用されてもあなたのレシピと証明できる」
料理長の権利までも見据えた奥様の言葉にソフィア様は感心しています。
「では、やりましょう!」
このソフィア様の掛け声と共にレシピ改革が行われた。
それは、倉庫の中から古い料理器具を見つけるところから始まり、その器具を修復し、何に使うものか調べ、確証を得るために実験し、魔力のない料理人たちが全員同じ料理を再現できるよう、何度も試行を重ね、レシピも何度も書き直し・・・。
そうして出来上がったのが、シルエット家門外不出のレシピ集とマル秘調理器具だ。
「最も問題なのは「おいしくな~れ」の言葉です。どうすればいいのでしょう?」
レシピのノウハウが完成し、いくつもの美味しい料理が華やかにテーブルを飾るようになった頃、ご家族だけの団欒の間でソフィア様が言った。
アレクサンドライト様が腕を組んで上を見た。
「う~ん。ソフィア、見えたの?」
アレクサンドライト様の言葉にソフィア様が頷く。
「僕も見えた」
とアドライト様。
「なら、そうだね。「美味しくな~れ」は禁句とした方がいい」
一体なんのことだか訝しむ奥様に向かってアレクサンドライト様は言った。
「料理人たちの「美味しくな~れ」は美味しい料理を召し上がってもらいたいという気持ちの表れでしょう。しかし、料理長の場合は時折呪文となってしまうようです」
「呪文!?」
その場にいた私も驚きを隠せなかった。
シルエット邸内で魔力を持つのは旦那様だけである。
使用人含め奥様も魔力を持っていない。
例外は、3人のお子様だけだ。
お子様たちはまだ魔力発現の儀式を受けていない。
「料理長の血筋は魔力が強い方だったのかもしれないね。気持ちが無意識に言葉にこもり、思いが呪文となって、時折料理を少しだけ美味しくすることがあるみたいです」
アレクサンドライト様の解釈に奥様と私は呆然とした。
呪文はいけない。この魔力枯渇の時代に、呪文が使えるなどとなったら、曲がった解釈から料理長がどんな目に合うかわからない。
危険だ。
「禁句と命じます」
奥様の言葉に私は直ぐに行動し、禁句として料理長と契約を交わした。
シルエット家の血を継ぐ3兄妹の魔力がいかなるものなのか、冷や汗を流しながら。
5年前のレシピ改革についてかいつまんで話しているうちに森が拓けた。
道の続く先には巨大な倉庫、というよりも館が5棟、広い間隔を取って並んでいる。
「ここが5年前、ソフィア嬢が使用人たちをこき使った倉庫か」
レオン様が年下のソフィア様をからかうように言った。
「こき使ったのでしょうか?」
ソフィア様が不安そうに言うので従者たちは慌ててフォローする。
「とんでもない! そのおかげで私共も今では毎日美味しい料理を頂いているのです!」
5年前、ソフィア様を倉庫まで抱っこして運んだジェレミーが声を上げる。
「そう、よかった!」
ソフィア様は安心の笑顔を従者たちに向けた。
周りにいる者を幸せにする笑顔だ。
使用人にも兵士たちにも、働いている間に必ず1回はまかないがある。
邸内で働く者たちは皆、美味しい料理の恩恵を受けているのだ。
ソフィア様は今日までに乾いた石のように膨大な知識を吸収し、はかり知れない可能性を秘めたご令嬢となったが、いつまで経っても無邪気さや謙虚さは無くならない。
家族からも使用人たちからも、これでもかという寵愛を受けている。
そのおかげか、ご自分の規格外さに気付いておられない。
無垢なのだ。
そこをこのレオン様は!
先程からちょっかいかけて来るのだ。
シルエット家の美貌とまた違った雰囲気の美しい顔で、まるでソフィア様を誘惑しているかのような態度をなさる。
2人の兄もその度に妨害を入れているのだがどこ吹く風だ。
このお方もはかり知れない方だ。
旦那様が連れて来て、わざわざ邸内に滞在させているのだから、そういう事なのだろう。
もう直ぐ10歳となられるソフィア様と14歳になられたレオン様。
年も合う。
まだ出会って1日目だというのに放っておくとあっという間にお二人の距離は縮まってしまいそうだ。
それはいけない。
何らかの正式な発表があるまでは、お二人はただのご友人としてあらなければならない。
「先ずはあちらの300年前の倉庫から見学してください。今でも5年前に発掘した料理器具は整理して保管してあります。」
私はさりげなくソフィア様とレオン様の間に入りながら、5年前に一度入った倉庫へと案内をはじめた。
「あれは5年前の事です。いつものように朝食の後、皆でサロンに集まり会議をしていました。
当時すでに旦那様は王都にいたので、奥様がその場を取り仕切っておりました。
多分、ふと会話が途切れたのでしょう。ソフィア様が言ったのです」
「ねえ、どうしてお料理の味は一定ではないの?」
ソフィア様の声にサロンの中に沈黙が通った。
「アド兄様、昨日の夜のご飯はどうでした?」
ソフィアが幼さの残る拙い声でアドライト様に聞くと
「美味しかった」
と、こちらも拙い声で可愛くお答えするアドライト様。
「では、今朝の食事はどうでした?」
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「味があまりしなかった」
なんとも悲しそうなアドライト様の声とお顔に、皆の心はギュッと痛んだ。
見ると料理長は顔を赤らめ、しかし口元を結んで悔しそうにしていた。
「ソフィア。シルエット邸の料理はこの国でもトップを争う一流品よ。料理人たちを貶める事は許しません」
とっさに奥様が料理長を庇い立てる。
シルエット邸の厨房を取り仕切る料理長は確かに一流だ。その彼ですら料理の味は安定しない。
料理とはそれ程難しいものなのだ。
だが、ソフィア様には奥様の牽制が効かない。
平気なお顔で「なるほど」と呟いている。
このご令嬢はそういうところがある。
異常ともいえる早さで言葉を覚え、文字を覚え、3歳の頃には邸内の書庫室の本をはじから貪り読んでいた。記憶力も人並み外れて良い。
5歳になり家庭教師をつけての勉強が始まったが、尽きる事が無い探求心に教師の方がたじたじになるくらいだ。
奥様の窘めが効かないなど、私たち使用人から見ると、もうこの世の者とは思えない胆力をお持ちだ。
そういうお子なのだ。
生まれ持った容姿を含め、知能、感性、感覚が、別次元なのだ。
「ならばお母様! 料理長はもっと美味しいお料理が作れるようになります!」
一旦はソフィア様を止めようとした奥様だったが、美味しい料理という言葉に食指が動いてしまう。
「どういうことかしら?」
申し訳なさそうに料理長を見やりながら、ソフィア様の意見を聞く。
「私、昨日、厨房を見学していて気付いたことがあるのです」
ソフィア様の提案で皆が厨房に移り、料理長のスープ作りを見学した。
料理長は食材を切り、手際よく調理していく。
そのうちに野菜の煮立つ美味しい匂いがしてくる。
「美味しくな~れ」
と料理長が言いながら鍋をかき混ぜた。
「後は程よく煮込んで完成です」
手際の良い作業に見学人たちから拍手が起こった。
「どこか問題なの?」
奥様がソフィア様に聞く。
「まず、味見をしないこと。次に全ての分量が目分量な事。正確なレシピが無い事」
拙い声ながらはっきりと物申すのに、料理長は怒りもせずなるほど、と呟いた。
「私、まだ魔道具が無い時代のレシピを過去の資料から見つけたのです。それを元にレシピを書き直せば、美味しいお料理が作れると気付いたのです。
料理長、これから一緒に倉庫へ行って、過去のお料理道具を探しましょう!
それを使えば誰でも再現出来るレシピが完成します!」
ソフィア様の明るい声に探求心をくすぐられたらしい料理長は奥様を見た。
「やってごらんなさい。レシピを考えるのはあくまで料理長よ。
ソフィアの言う通り再現度の高いレシピが出来上がれば、あなたのレシピと記録します。そうすれば盗用されてもあなたのレシピと証明できる」
料理長の権利までも見据えた奥様の言葉にソフィア様は感心しています。
「では、やりましょう!」
このソフィア様の掛け声と共にレシピ改革が行われた。
それは、倉庫の中から古い料理器具を見つけるところから始まり、その器具を修復し、何に使うものか調べ、確証を得るために実験し、魔力のない料理人たちが全員同じ料理を再現できるよう、何度も試行を重ね、レシピも何度も書き直し・・・。
そうして出来上がったのが、シルエット家門外不出のレシピ集とマル秘調理器具だ。
「最も問題なのは「おいしくな~れ」の言葉です。どうすればいいのでしょう?」
レシピのノウハウが完成し、いくつもの美味しい料理が華やかにテーブルを飾るようになった頃、ご家族だけの団欒の間でソフィア様が言った。
アレクサンドライト様が腕を組んで上を見た。
「う~ん。ソフィア、見えたの?」
アレクサンドライト様の言葉にソフィア様が頷く。
「僕も見えた」
とアドライト様。
「なら、そうだね。「美味しくな~れ」は禁句とした方がいい」
一体なんのことだか訝しむ奥様に向かってアレクサンドライト様は言った。
「料理人たちの「美味しくな~れ」は美味しい料理を召し上がってもらいたいという気持ちの表れでしょう。しかし、料理長の場合は時折呪文となってしまうようです」
「呪文!?」
その場にいた私も驚きを隠せなかった。
シルエット邸内で魔力を持つのは旦那様だけである。
使用人含め奥様も魔力を持っていない。
例外は、3人のお子様だけだ。
お子様たちはまだ魔力発現の儀式を受けていない。
「料理長の血筋は魔力が強い方だったのかもしれないね。気持ちが無意識に言葉にこもり、思いが呪文となって、時折料理を少しだけ美味しくすることがあるみたいです」
アレクサンドライト様の解釈に奥様と私は呆然とした。
呪文はいけない。この魔力枯渇の時代に、呪文が使えるなどとなったら、曲がった解釈から料理長がどんな目に合うかわからない。
危険だ。
「禁句と命じます」
奥様の言葉に私は直ぐに行動し、禁句として料理長と契約を交わした。
シルエット家の血を継ぐ3兄妹の魔力がいかなるものなのか、冷や汗を流しながら。
5年前のレシピ改革についてかいつまんで話しているうちに森が拓けた。
道の続く先には巨大な倉庫、というよりも館が5棟、広い間隔を取って並んでいる。
「ここが5年前、ソフィア嬢が使用人たちをこき使った倉庫か」
レオン様が年下のソフィア様をからかうように言った。
「こき使ったのでしょうか?」
ソフィア様が不安そうに言うので従者たちは慌ててフォローする。
「とんでもない! そのおかげで私共も今では毎日美味しい料理を頂いているのです!」
5年前、ソフィア様を倉庫まで抱っこして運んだジェレミーが声を上げる。
「そう、よかった!」
ソフィア様は安心の笑顔を従者たちに向けた。
周りにいる者を幸せにする笑顔だ。
使用人にも兵士たちにも、働いている間に必ず1回はまかないがある。
邸内で働く者たちは皆、美味しい料理の恩恵を受けているのだ。
ソフィア様は今日までに乾いた石のように膨大な知識を吸収し、はかり知れない可能性を秘めたご令嬢となったが、いつまで経っても無邪気さや謙虚さは無くならない。
家族からも使用人たちからも、これでもかという寵愛を受けている。
そのおかげか、ご自分の規格外さに気付いておられない。
無垢なのだ。
そこをこのレオン様は!
先程からちょっかいかけて来るのだ。
シルエット家の美貌とまた違った雰囲気の美しい顔で、まるでソフィア様を誘惑しているかのような態度をなさる。
2人の兄もその度に妨害を入れているのだがどこ吹く風だ。
このお方もはかり知れない方だ。
旦那様が連れて来て、わざわざ邸内に滞在させているのだから、そういう事なのだろう。
もう直ぐ10歳となられるソフィア様と14歳になられたレオン様。
年も合う。
まだ出会って1日目だというのに放っておくとあっという間にお二人の距離は縮まってしまいそうだ。
それはいけない。
何らかの正式な発表があるまでは、お二人はただのご友人としてあらなければならない。
「先ずはあちらの300年前の倉庫から見学してください。今でも5年前に発掘した料理器具は整理して保管してあります。」
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