(完結)相談女とお幸せに!(なれるものならの話ですけども。)

ちゃむふー

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23.卒業式4(クロード視点)

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今日はいよいよ卒業式だ。

卒業式の後に開催される祝賀会にてリリアンの悪事を暴こうと思っていたが…。


状況が変わった。

ガスパルが会場へ乱入し、それをきっかけにリリアンの悪事がどんどん明るみになっていく。


(私が断罪せずとも婚約破棄は可能だったようだな…。)


しかし、ことの成り行きを見守っていると、リリアンがミレイユ嬢に聞き捨てならない事を口走りかけた。


(仕方ない…)


「おい。そこまでにしろ。」


私を見たリリアンは目を丸くして驚いている。


「ク、クロード様…!な、なぜこの卒業式に…??この卒業式には卒業生の家族しか参加できないはずでは…!」


確かに、この卒業式は卒業生の親兄弟までが参加できる。

だから、家族に今年の卒業生がいなければ卒業式に参加する事はできない。

いなければ だ。


「やあ、兄さん。今日は私の晴れ姿を見に来てくれてありがとう。」

そこに弟のリュカが話しかけてきた。



「リュカ様!?リュカ様の卒業されたお兄様とはクロード様だったのですね。」


どうやらエミール嬢とリュカは知り合いのようだ。


「弟…??」

リリアンは愕然としている。
私がこの場にいるはずがないと思っていたのだろう。


15から騎士団に入っていた弟のリュカは3ヶ月間のみこの学園に入学した。


学園の情報収集のため。
リリアンを見張るため。
学園の卒業式に私が参加するため。


「学園長。以前お話させて頂いた事件の真実をここで明らかにしてもよろしいでしょうか。祝賀会の最後でと思いましたが予定が変わりましたので…。」


学園長にはリュカが入学する時に話をつけておいた。

「卒業式までに必ず証拠を見つけるので、断罪の機会をください。」

と。


タバリア侯爵家は祖父の代であげた大きな功績があり、王家も大きな恩恵を受けていて侯爵家には借りがある。

その上王家としても、貴族界の問題を放っておく事は得策ではない。

しかし、不当に卒業を取り消しなどにすると、貴族内での派閥で対立が起きてしまうかもしれない。

そのため、確かな証拠が有れば断罪の機会を与えると許しを貰っていた。



「良いだろう。」


学園長に許しを貰い、礼をする。


「事件の真実ですって…!?クロード様っどういう事ですかっ!?あの、私皆様に覚えの無い事を言われ今困惑しているのです…。クロード様…信じてください…!私は御令息方と仲良くもしていませんし、ノートも盗んでなどいませんっ…!!助けてくださいっ!」

目を潤ませて近寄るリリアン。
この期に及んでもしらを切り、男に縋る姿はなんと醜いのだ。



「近づくな。もう、全てわかっているんだ。」


「えっ…。」


「このリリアン・ダーソンは、恐ろしい陰謀を企み、タバリア侯爵家と不当に婚約関係を結んだ!!また、学園生活でも様々な問題を起こした事は明らかであるので、婚約破棄いや、初めからこの婚約は無かった事にする!!」


「そんなっっっ!!意味がわかりません!!!」


会場のあちらこちらでざわつく。

「リリアン嬢の陰謀…?」
「どういう事ですの…?不当な婚約…?」
「やはりダーソン子爵家は何かしたのだな…!偶然にしてはうまく行き過ぎていた!」



「ほう。恐ろしい陰謀とは?」

学園長が静かに問う。

(学園長もお知りであるのに…。楽しんでおられるな…)

「このリリアンは、侯爵家の私と婚約を結びたいために、父であるタバリア侯爵を罠にかけ、夜会の帰りに何者かに襲わせました。そこに偶然現れたかのように見せかけたダーソン子爵が父を助け、その見返りに私とリリアンの婚約を取り付けたのです!」

会場全体が沸く。

「なんだって!?それは大事件だ!」
「リリアン嬢がっ!?それが本当ならなんて恐ろしい…!」

リリアンは青褪めてブルブル震えている。
「そっそんなのデタラメですわ!!!証拠なんて何も無いじゃないですか!!」


立っているのもやっとのようなリリアンが声を振り絞り叫ぶ。


思わず乾いた笑いが漏れてしまう。


「私が証拠も無しに断罪するような阿呆に見えるだろうか。」



この一年長かった。
やっとここまでたどり着いた。


ふーっと深呼吸をして、

リリアンを見据えた。



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