(完結)相談女とお幸せに!(なれるものならの話ですけども。)

ちゃむふー

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32.侯爵家のお茶会にて(ミレイユ視点)

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「あなたには一生かけて償って頂きますわ。そして少しでも反省の色が見えないような事があれば、すぐ様この侯爵家から貴方を追い出しクロードに跡を継がせますわね!」


侯爵夫人の声は穏やかで笑顔だが、目が笑っていない……。


「母上…。流石に当主である父上を追い出す事は不可能なのでは…。」


リュカ様がそう言うと、


「あら?可能ですわ。リュカも知っているでしょう?爵位が継承できるのは、爵位保持者が亡くなるか、失踪して見つからなかった時です。もし侯爵であるアナタが失踪して見つからなかったらクロードが跡を継ぐしかありませんね。」


そう侯爵夫人が返すと、更に侯爵は青褪める。


「ふふ、冗談ですわ…。反省が見えなければの話ですから。ね、あなた?」


「………はい…。」


その場にいた全員が、

(絶対冗談じゃない…。この人にだけは逆らってはいけない…。)


そう思ったに違いなかった…。



「で…では私はハーブス伯爵家に送る書面を書いてこよう……。」


そそくさと侯爵が部屋から出て行った。


「ミレイユ、クロード、ごめんなさいね。あの人があのようになってしまったのは私の責任でもあるの。」


「どういう事ですか?」


「私達が学園に通っていた時、私は成績が常に首位だった。しかしそれをよく思わない公爵令嬢がいたの。取り巻きと一緒に覚えの無い罪をなすりつけて来て…。当時生徒の中ではその公爵令嬢が1番高位だった事もあり他の生徒は誰も庇ってくれなかったわ。でもあの人だけは私を信じて庇ってくれた。」


「父上らしいですね。」


「私は嬉しくて、"貴方が私を信じてくださり嬉しかった。その人を信じる強さが誰よりも素敵"とか何とか言ってしまったの…。それからどんどんレベルアップしてあのようになってしまったの…。」


「父上は母上の事を誰よりも愛していますからね…。」


「ふふ、どうかしら。さあ、あとは若い者で楽しみなさいな。久しぶりで積もる話もあるでしょうから。」

そう言って侯爵夫人が部屋から退出し、お茶を入れ直してもらい美味しいお茶菓子を頂き4人久しぶりの再会で積もる話に花を咲かせるのだった。



クロード様が、ふと思い出したように話始める。


「そういえば…。リリアンのその後は知っているかな…?」


「知りません。クロード様とリュカ様はご存知なのですか?」


父も私に気を遣ってなのか、それとも気にも留めていないのか誰も私に教えてくれなかった。

「私も知りませんわ。」

エミール様も同じようだ。


「母親と2人で城下町に罪状の書かれた札の前で1週間見せしめとして立たされ、ダーソン子爵家の爵位は返上となり財産は没収。そこから迷惑をかけた家への慰謝料は支払われたそうだ。」


「そうだったのですね…。」

子爵家は無くなり、財産も没収され元子爵夫人やリリアンだけではどうやってこの先生きていくのか…。
自業自得とはいえ、この先2人が幸せになる事は難しいだろう。


「そして…。リリアンは企み自体は恐ろしいものではあったものの、被害がそれ程大きくならなかった事もあり死刑は免れ国外追放となったようだ。その後は私達も知らない…。まあ、きっともう会う事は二度と無いだろう。」


「そうなのですね…。」

正直に言うと、勿論人を傷付ける事は良くないが、リリアンの行動力や人の懐へ入る巧みさは嫌いでは無かった。

しかも私もクロード様と出逢い人を愛する事を知った。

リリアンも初めは純粋にクロード様が好きで仕方なかったのだろう…。しかし、クロード様が私の事を慕ってくださっていた事を知り…リリアンはおかしくなってしまった。

私だってもしクロード様が他の令嬢の元へ行ってしまったら私もおかしくなってしまうかもしれない…。

それは、なってみないと分からない。


「ミレイユ嬢。」

名前を呼ばれハッとする。

「言わない方が良かったかな…?」

「いいえ。色々ありましたが、リリアン様には他国で自分の幸せを見つけて頑張って欲しいと思ったのです。」


「ミレイユ嬢は…強い女性だ。私もリリアンには感謝をしている部分があるんだ。ミレイユ嬢とこうして共にいる事ができるのだから…。」


私の髪を少しすくいあげ、髪の毛に優しくキスをするクロード様に頬を赤らめずにはいられない。


「兄様~。私たちの事忘れていませんか~?」


リュカ様がそう言って皆で笑い合うのだった。











次回リリアン視点予定です。
少し、閲覧注意かもしれません。
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