旦那様の不倫相手は幼馴染

ちゃむふー

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6あの日のこと2




「あの日、ジルと城下町近くの領地へ視察に行った後、城下町にも行ったんだ。その…エリーゼがアンボヤーゼの焼き菓子が好きだと侍女のマリアに聞いて、お土産に買おうと思ってね。
でもあの日、ジルと2人で道を歩いていたら、脇道から突然カレンが飛び出てきて…あ、勿論私は避けたのだけど、ジルがぶつかって…というか突き飛ばされてしまってね。」



(た、確かに私はアンボヤーゼの焼き菓子には目がない…。
というか、ジル様…突き飛ばされたって…。カレン様、仮にも未来の公爵夫人よね…?)




「ぶつかってきたのは明らかにカレンだけど、身分的にジルが悪いからジルが謝罪したのだけど、"足を怪我してしまったから、宝石店に行けない!今日新作発売なのにどうしてくれるんだ!"とかなんだか言われて、ジルが、"買ってきます!それか、馬車を呼びましょうか?"とか言ったのだけど、、。」



(詰め寄られているジル様が想像できる…。)



「"もう近くだから、腕を貸してくださいな?"と言われ、ジルが腕を差し出したら、カレンが怒り狂ってね…。"貴方なんかじゃ無い!!ウィルよ!!"ってね…。」


(ジル様、、。)



「私にはエリーゼがいるから嫌だと断ったんだけど、カレンが、"公爵令息夫人に怪我をさせたとして、ジルを訴える!"と騒ぎ出して…。人も集まってきてしまったし、顔面蒼白なジルがあまりにも不憫になってしまって…。渋々、宝石店までエスコートしたんだよ。ジルには焼き菓子を買いに行って貰ってね。」



カレン様の行動に唖然とします…。
普通なら信じられない話ですが、今日のカレン様の様子を見ると………うん。やりかねない…。


「で、でもそうだったらその日にそう言ってくださったら良かったのに…。」


「うん、言ったよ?」


「え?」


「エリーゼが"今日何してた?"って聞いてくれた後、言ったよ。
"今日、ジルと突然現れたカレンがぶつかって本当に色々大変だったんだよー"って
 エリーゼ、なんだかボーッとしてたけど…。やっぱり聞いてなかったんだね。」


(確かにショックすぎて、あの後何も耳に入ってこなかった…。)


「あの、すいません…。」


すると、旦那様が少し笑って、
「そっか。ふふっ。」


「ど、どうなされました?」



「嬉しいなって。エリーゼが、その、ヤキモチ妬いてくれたって事だよね?
私の事を信じてくれていなかった事はちょっと悲しいけどね。
でも、どんな理由があっても異性に触れるようなことがあった事、エリーゼを不安にさせた事、謝るよ。ごめんね?」



「こちらこそ、すいません…。旦那様の事を信じなければとは思ったのですが、
 今日カレン様が来て、、、」
そう答えた時、



『ぐぅぅぅぅ~』


こ の タ イ ミ ン グ、、!!


まさかのこのタイミングで私のお腹の虫が鳴いてしまったのです!!


旦那様を見ると、笑いを堪えきれていません…。


「そろそろ夕食もできた頃だ。向かおうか。
 夕食を食べながら話そう。」
旦那様が手を差し伸べてくださった。




(まだまだ色々と確かめたい事、聞きたい事はあるし正直に言うと、まだ旦那様を信じ切れていない…。でも、とりあえずは腕を組んで歩いていたのが誤解で良かった…。)




私は旦那様の手を取り、夕食のお部屋に向かいました。











※次回、ウィル目線です。
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