旦那様の不倫相手は幼馴染

ちゃむふー

文字の大きさ
12 / 25

12.デート当日





「今日は特におめかしして行きましょうね!」
侍女のマリアが張り切ってお化粧や髪結をしてくれました。


大広間へ行くと、旦那様が待ってくださいました。なんだかちょっぴり照れてしまいます。

「エリーゼ。とっても綺麗だよ。」


差し伸べてくださる手を取り、
馬車に乗り込んでいきます。

その私達の後ろ姿に刺さるような視線を感じ、ゾクリとしましたが振り返らず出発する事にしました。





-------





アンボヤーゼのお店で新作を頂いた私は天にも昇る気持ちでした…。


旦那様は甘いものがそこまでお好きでは無いようで、私の食べる様子ばかり微笑みながらごらんになっています…。

「でも!屋敷のお食事も最高に美味しいですよね!毎日好きなものばかりで美味しすぎて、私太ってしまいそうですわ。」


「そうだね。1年前の日から、行ける時はなるべく厨房へ行って変わった事が無いか目を光らせておくついでに、ついついエリーゼが好きなモノにしてもらえるように頼んでしまっていたよ。」


(私の好きなものばかり出てくるのは偶然では無かったのですね…。)


(それにしても…旦那様の愛情表現の仕方が分からなさすぎますわ…。)



「では、贈り物を選びに行こう。」

「えぇ。」

お土産をたくさん買いこみ、お店を後にしました。

すぐ近くに、カレン様と旦那様が入って行く所を目撃してしまった宝石店がありました。
ショーウィンドウの、あのリボンのアメジストをあしらったネックレスは無くなっていました。


「何を見ているの?」


「先日、旦那様とカレン様の後をつけた時、ここのショーウィンドウに飾ってあったリボンのアメジストをあしらったネックレスが素敵だなと思っていたのです。」


「もう無くなってしまったのかい?」


「はい。先日カレン様が乗り込んでこられた際、着けていらっしゃいました。」



「えっ…。」


「私が、素敵だなと見惚れていた所を見られたのかもしれません。
大切な人にいただいたとおっしゃってましたわ。
私、旦那様がカレン様にご自身の瞳の色と同じアメジストをあしらったネックレスを贈られたかと思って…。
とても辛かったのです…。」




「見惚れていた所を…?そうか、やはりな。
というか、カレンはマジューの妻であるし、贈り物をするなんてあり得ないよ。いや、私が贈り物をするのは、エリーゼだけにだよ。誓うよ。」


「ふふ、ありがとうございます。」


「どこか行きたいお店はある?」


「いえ、特には…。」


「それなら、私の行きたい場所に行っても良いかな?」


「もちろんですわ。」
旦那様が行きたい所なんて気になります!



少し馬車を走らせ、可愛らしい小さな木の教会に着きました。

「ここは…?お店でしょうか…?」
どう見てもお店には見えません。
でも、とても可愛らしくて、木の香りも素敵な教会です。

旦那様にエスコートされ、教会の中に足を踏み入れました。
女神像の前まで来ると、急に旦那様が跪き私の手にキスをされました。


「旦那様!?」


「エリーゼ…。今まで、本当に愚かで情けない夫だった。これからもきっとたくさん困難に当たる事があるだろうけど、どうかずっと共にいてほしい。
私は、生涯エリーゼだけを愛し続ける事を誓います。どうか、もう1度結婚の申し込みをさせて欲しい。」

そう言って、アメジストとトパーズの宝石をあしらった指輪を差し出されました。

「…ありがとうございます!私こそ、不甲斐ない妻ですがよろしくお願い致します。」
そう言って指を差し出しました。

旦那様の瞳の色のアメジストと、
私の瞳の色のトパーズが2つ寄り添っている指輪を、はめてもらい教会を後にし、昼食の有名レストランへと移動しました。




カレン様や、内通者の動きがあるならば、
ここしかありません。

感想 175

あなたにおすすめの小説

【完結】私よりも、病気(睡眠不足)になった幼馴染のことを大事にしている旦那が、嘘をついてまで居候させたいと言い出してきた件

よどら文鳥
恋愛
※あらすじにややネタバレ含みます 「ジューリア。そろそろ我が家にも執事が必要だと思うんだが」 旦那のダルムはそのように言っているが、本当の目的は執事を雇いたいわけではなかった。 彼の幼馴染のフェンフェンを家に招き入れたかっただけだったのだ。 しかし、ダルムのズル賢い喋りによって、『幼馴染は病気にかかってしまい助けてあげたい』という意味で捉えてしまう。 フェンフェンが家にやってきた時は確かに顔色が悪くてすぐにでも倒れそうな状態だった。 だが、彼女がこのような状況になってしまっていたのは理由があって……。 私は全てを知ったので、ダメな旦那とついに離婚をしたいと思うようになってしまった。 さて……誰に相談したら良いだろうか。

最後に一つだけ。あなたの未来を壊す方法を教えてあげる

椿谷あずる
恋愛
婚約者カインの口から、一方的に別れを告げられたルーミア。 その隣では、彼が庇う女、アメリが怯える素振りを見せながら、こっそりと勝者の微笑みを浮かべていた。 ──ああ、なるほど。私は、最初から負ける役だったのね。 全てを悟ったルーミアは、静かに微笑み、淡々と婚約破棄を受け入れる。 だが、その背中を向ける間際、彼女はふと立ち止まり、振り返った。 「……ねえ、最後に一つだけ。教えてあげるわ」 その一言が、すべての運命を覆すとも知らずに。 裏切られた彼女は、微笑みながらすべてを奪い返す──これは、華麗なる逆転劇の始まり。

なくなって気付く愛

戒月冷音
恋愛
生まれて死ぬまで…意味があるのかしら?

貴方の事なんて大嫌い!

柊 月
恋愛
ティリアーナには想い人がいる。 しかし彼が彼女に向けた言葉は残酷だった。 これは不器用で素直じゃない2人の物語。

片思いの貴方に何度も告白したけど断られ続けてきた

アリス
恋愛
幼馴染で学生の頃から、ずっと好きだった人。 高校生くらいから何十回も告白した。 全て「好きなの」 「ごめん、断る」 その繰り返しだった。 だけど彼は優しいから、時々、ご飯を食べに行ったり、デートはしてくれる。 紛らわしいと思う。 彼に好きな人がいるわけではない。 まだそれなら諦めがつく。 彼はカイル=クレシア23歳 イケメンでモテる。 私はアリア=ナターシャ20歳 普通で人には可愛い方だと言われた。 そんなある日 私が20歳になった時だった。 両親が見合い話を持ってきた。 最後の告白をしようと思った。 ダメなら見合いをすると言った。 その見合い相手に溺愛される。

【完結】少年の懺悔、少女の願い

干野ワニ
恋愛
伯爵家の嫡男に生まれたフェルナンには、ロズリーヌという幼い頃からの『親友』がいた。「気取ったご令嬢なんかと結婚するくらいならロズがいい」というフェルナンの希望で、二人は一年後に婚約することになったのだが……伯爵夫人となるべく王都での行儀見習いを終えた『親友』は、すっかり別人の『ご令嬢』となっていた。 そんな彼女に置いて行かれたと感じたフェルナンは、思わず「奔放な義妹の方が良い」などと言ってしまい―― なぜあの時、本当の気持ちを伝えておかなかったのか。 後悔しても、もう遅いのだ。 ※本編が全7話で悲恋、後日談が全2話でハッピーエンド予定です。 ※長編のスピンオフですが、単体で読めます。

【完結】他の人が好きな人を好きになる姉に愛する夫を奪われてしまいました。

山葵
恋愛
私の愛する旦那様。私は貴方と結婚して幸せでした。 姉は「協力するよ!」と言いながら友達や私の好きな人に近づき「彼、私の事を好きだって!私も話しているうちに好きになっちゃったかも♡」と言うのです。 そんな姉が離縁され実家に戻ってきました。

【完結】私の事は気にせずに、そのままイチャイチャお続け下さいませ ~私も婚約解消を目指して頑張りますから~

山葵
恋愛
ガルス侯爵家の令嬢である わたくしミモルザには、婚約者がいる。 この国の宰相である父を持つ、リブルート侯爵家嫡男レイライン様。 父同様、優秀…と期待されたが、顔は良いが頭はイマイチだった。 顔が良いから、女性にモテる。 わたくしはと言えば、頭は、まぁ優秀な方になるけれど、顔は中の上位!? 自分に釣り合わないと思っているレイラインは、ミモルザの見ているのを知っていて今日も美しい顔の令嬢とイチャイチャする。 *沢山の方に読んで頂き、ありがとうございます。m(_ _)m