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ありがとう

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忘れたいことがあっても、他の人に何か隠したいことがあっても、そのことはどんなことなのかもう多人が知っているはず。

部屋の中で勉強するだけ勉強している僕は、またもう一度そういう疲れる日々が明日にも僕を待っているということ…もういいんだ。「眠りながら死ねばいいのにな」という考えでベッドに横になる。

今度もまったくいつもとの違って日になるかなと思いながら祈りはじめる。

16歳の頃からずっと一人暮らしている僕はお金持ちな家族に甘やかされて育っていた子供で…今、自分は世界に置かれていた気がする。息している限りずっと、レベルの学校で勉強した。完璧な人間のフリをしても、マスクしていない時もマスクしている.

次の日

いつも自転車で学校まで漕いでいく。どれぐらい遅くなってもこの先に待っていることは変えられないこだから希望なんかもう
無くなってくる。うちから出る前に、ベッドの上に最後の言葉を書いてあるメモを置いとった。

放課後の帰り道、団子が売られるお店の側の近くに赤くて小さい箱を通り過ぎた。今から知らない世界へ行っていた自分、急にいつもとの違う何か感じた。自転車を止まってまたあの箱の場所に戻るのは正しいことだ。「どうして?」と聞かれたら、僕さえ知らない。

近づいながら、その箱が移動するのに気づいていて開けることにした。箱の中にいたものは子犬だった。可愛くて小さくて黒い子犬。「僕に助けてほしい」とでも言いそうなあどけない顔していた。うちに帰ると、細くて長い間に何も食べなかったに見えた子犬には冷蔵庫の中で食べられるものを見つかりはじめた。チョコレートやってはダメ…だっけ。

食べ物を探していたところ、部屋から犬が吠えるのが聞こえた。結局普通の食べ物よりメモのほうが美味しそうだった。
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