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複雑な気持ち

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16歳になって、学園に入学した私はミシェルが居る事に
驚いた。

そして、何か若干チャラいミシェルに懐かれて
心が揺れた。

だけど、私は己の欲望に忠実な愚か者だった
生前考えた呪文と魔法はシステム上存在しない
だから賭けだった。

そして、ミシェルは見事に女の子になった。

でも、ショックを受けるミシェルの顔を見て
自分が如何に酷い事をしたか、人としての倫理観が
どうかしていた事を今更自覚し罪悪感でいっぱいになった

ミシェルは大丈夫だと優しい言葉をくれたけど





「………」

「…全部、信じてもらえるとは思わないわ」

全てを聞いたミシェルは黙ったままで
信用出来なくて当たり前よね、と思う。

「あー、いや、信じる。エレナの言葉だから」

「ミシェル……」

引き攣った顔で言うミシェルに、エレナは深く頭を下げた。



*



エレナがまさか、ゲーム制作者かみだったとは

ミシェルとレオンハルトかぁ……
レオンハルトねえ…

レオンハルトというキャラクターはかなり俺様だ。
エレナの言う通り、ミシェルルートでは元々引きこもりだった
ミシェルの事を気にかけているしレオンハルトのお膳立てで
エレナとデートへ行くイベントもあった

まぁ、エレナしかいらねぇ!!って思いながら見てたから
ミシェルとレオンハルトのやりとりまではあんま記憶にないけど

ただ、しつこいが俺様野郎なので
エレナとレオンハルトの最初の出会いは最悪

自分の目の前で転けた男子生徒を平気で踏んで行き
それを見たエレナが最低なヤツだと思うのだ
戦地へ行くレオンハルトからすれば、ここが戦場なら
死んでいる等と言うが、エレナと意見がぶつかる
紆余曲折あって、レオンハルトルートなら当然くっつくんだけど

ミシェルって、レオンハルトと仲良いの?
まだ3日目だし、エレナしか目に入って無かったのと
レオンハルトは入学式そっちのけで魔物討伐に出てるとかで
顔合わせがまだ先なのだ。


エレナは、レオンハルトと結婚をって言ってたけど
ミシェルわたしはちょっと勘弁かなあ……



まぁ、レオンハルトも嫌でしょ
とか思って居たのに………



実家から来た手紙で、事態は早々に動き始める
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