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第38回 深夜の鏡
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都市伝説レポート 第38回
「深夜の鏡」
取材・文: 野々宮圭介
都市伝説には様々な形がある。それは時に古くから伝わる言い伝えであり、また時に現代社会を映し出す不安の結晶でもある。しかし中でも、私が特に警戒するのは「試してはいけない儀式」と呼ばれるものだ。今月は、東京都内の大学生から寄せられた不可解な体験をもとに、「深夜の鏡」と呼ばれる都市伝説を調査した。
事の発端は、本誌読者からのメール相談だった。東京都内の大学3年生・佐藤氏(仮名・21歳)からの連絡である。
「友人の声が、ある日突然変わってしまいました。彼は『鏡の儀式』というものをやったと言っています。最初は冗談かと思いましたが、明らかに別人の声なのです。何か情報はありませんか」
通常、このような相談は霊能者や心理カウンセラーに回すところだが、「鏡の儀式」という言葉に引っかかりを覚えた私は、直接会って話を聞くことにした。
新宿の喫茶店で佐藤氏と待ち合わせた日は、生憎の雨だった。窓の外では傘を差した人々が足早に行き交い、店内には雨の匂いと共に湿った空気が漂っていた。
佐藤氏は時間通りに現れ、彼の隣には無表情の青年がいた。山口氏(仮名・21歳)である。彼こそが「声が変わった」という当事者だった。
「ど、どうも...」
山口氏が口を開いた瞬間、私は思わず身を引いた。彼の口から発せられたのは、確かに若い男性の声ではあるのだが、どこか「他者」の気配を感じさせる奇妙な声だった。抑揚が不自然で、まるで誰かが彼の声帯を借りて話しているかのようだ。
「変わったのは、先月の15日からです」と佐藤氏が説明する。
「最初は風邪かと思ったんですが...」
山口氏は黙ってうなずき、おもむろにスマートフォンを取り出した。そこには先月14日以前の彼自身の声が録音されていた。聞き比べれば一目瞭然。全く別人の声だった。
「SNSで見つけたんです」と山口氏は、ぎこちない声で説明し始めた。
彼が実行したという儀式は、以下の通りだという。
1. 深夜4時44分ちょうどに、自分の名前を鏡に向かって三回つぶやく
2. スマートフォンのフラッシュライトを点け、その光を鏡に向ける
3. 鏡をじっと見つめ続ける
「すると...鏡の中の自分の口が、勝手に動き始めたんです」
山口氏の表情が暗くなる。
「最初は友達と冗談でやったんです。でも、本当に口が歪んで...何かを囁いてきた。怖くなって逃げようとしたんですが、声が聞こえてしまって...」
翌朝、山口氏は自分の声が変わっていることに気づいたという。病院で検査を受けたが、声帯に異常はなく、心療内科では「心因性の発声障害」と診断されただけだった。
彼の語る「深夜の鏡」の話を聞きながら、私はメモ帳に書き込みを続けた。4時44分という時間—「死」を連想させる数字。鏡—古来より霊界との境界とされるもの。スマホのフラッシュ—現代的な要素の混入。これらが組み合わさった現代の儀式。
調査は次の段階へ進んだ。SNSを遡ると、確かに「深夜の鏡」の投稿は複数見つかった。多くは「怖い」「やってみた」という軽いノリのものだが、中には「声が変わった」「友達が変わってしまった」という不穏な報告も混じっている。
次に私は、民俗学に詳しい乙羽教授を訪ねた。教授は都市伝説研究の第一人者である。
「鏡を使った儀式は世界中にありますね」と乙羽教授は穏やかな口調で語った。
「日本でも、古くから鏡は神聖なものとされ、神の依り代や異界への入り口と考えられてきました。時間も重要です。午前4時44分—これは『丑三つ時』の現代版でしょう。昔から霊的な力が最も強まるとされる時間帯です」
教授によれば、SNSで広まる儀式の多くは古い民間信仰と現代のテクノロジーが混ざり合ったものだという。人間の恐怖心の対象が変わっても、その本質は変わらないのだ。
調査を進めるうち、もう一つの重要な証言にたどり着いた。「声が戻った」という女性の存在だ。
「Kさん」(30代・女性)は匿名を条件に取材に応じてくれた。彼女もまた「深夜の鏡」の儀式を行い、声が変わったという。しかし、彼女の場合は約1ヶ月後に元の声に戻ったのだ。
「どうして戻ったのか」という質問に、彼女は意外な答えを返した。
「同じ儀式を、再び行ったんです。でも今度は最後に『鏡を布で覆う』という行為を加えました。するとその日の夜、高熱を出して寝込み、熱が下がった朝には元の声に戻っていたんです」
彼女の証言は儀式の「逆転」「解除」の可能性を示唆していた。しかし、彼女も付け加えた。
「二度と試す気はありません。あの鏡の中の...何かは、まだ私を覚えているかもしれませんから」
取材の最終段階として、私は自ら実験を行うことを決めた。もちろん、儀式そのものではない。深夜4時44分に鏡の前に立ち、その空間がどのような感覚をもたらすのかを確かめるためだ。
自宅のアパートで、私は目覚まし時計をセットし、わずかな仮眠を取った。目覚めたのは4時30分。洗面所に向かい、鏡の前に立った。
外は静まり返り、時折聞こえる風の音だけが室内の静寂を破っていた。スマートフォンの時計で4時44分を待つ間、私はメモと録音機器を準備した。
4時43分。心拍数が上がるのを感じる。
4時44分。
この瞬間、奇妙な感覚に襲われた。鏡に映る自分の顔が、わずかに「ずれて」見えたのだ。照明の角度によるものか、睡眠不足の影響か。しかし、確かに一瞬、自分の顔が自分のものではないように感じられた。
念のため、名前を唱えることも、フラッシュライトを使うこともしなかった。5分間、ただ鏡を見つめ続けた後、私は実験を終了した。
翌朝、私の声に変化はなかった。しかし、あの一瞬の違和感は、何かの「気配」を感じさせるには十分だった。
「深夜の鏡」の儀式は、古来からの鏡への畏怖と、デジタル時代の新たな不安が融合した現代の都市伝説と言える。
科学的に説明するならば、深夜の疲労状態で強いフラッシュライトを浴びた後に鏡を見つめれば、視覚の残像効果や自己認識の一時的混乱が生じる可能性がある。また、強い暗示にかかった状態では、自己暗示による発声障害も起こりうる。
しかし、山口氏の声の変化は医学的に説明できないほど顕著であり、Kさんの「回復」も単なる自然治癒とは言い難い部分がある。
都市伝説の真偽を完全に証明することはできない。しかし、この「深夜の鏡」の伝承が多くの人々の間で共有され、実際に「試す」人がいる限り、その伝説は生き続ける。そして、もしかすると—その背後には私たちの理解を超えた「何か」が存在しているのかもしれない。
取材を終えた今も、山口氏の声は元に戻っていない。彼は「Kさんの方法」を試すべきか悩んでいるという。
読者の皆さんには、好奇心から「試してみよう」という衝動に駆られるかもしれないが、深夜4時44分に鏡の前で自分の名を三度唱えることを、私はお勧めしない。
都市伝説は、信じるか信じないかは個人の自由である。しかし、時に「信じない」という選択肢だけが、私たちを守る盾となる場合があることも忘れてはならない。
(了)
*本誌では読者の皆様からの都市伝説情報を募集しています。身近な不思議体験がありましたら、編集部までお寄せください。
「深夜の鏡」
取材・文: 野々宮圭介
都市伝説には様々な形がある。それは時に古くから伝わる言い伝えであり、また時に現代社会を映し出す不安の結晶でもある。しかし中でも、私が特に警戒するのは「試してはいけない儀式」と呼ばれるものだ。今月は、東京都内の大学生から寄せられた不可解な体験をもとに、「深夜の鏡」と呼ばれる都市伝説を調査した。
事の発端は、本誌読者からのメール相談だった。東京都内の大学3年生・佐藤氏(仮名・21歳)からの連絡である。
「友人の声が、ある日突然変わってしまいました。彼は『鏡の儀式』というものをやったと言っています。最初は冗談かと思いましたが、明らかに別人の声なのです。何か情報はありませんか」
通常、このような相談は霊能者や心理カウンセラーに回すところだが、「鏡の儀式」という言葉に引っかかりを覚えた私は、直接会って話を聞くことにした。
新宿の喫茶店で佐藤氏と待ち合わせた日は、生憎の雨だった。窓の外では傘を差した人々が足早に行き交い、店内には雨の匂いと共に湿った空気が漂っていた。
佐藤氏は時間通りに現れ、彼の隣には無表情の青年がいた。山口氏(仮名・21歳)である。彼こそが「声が変わった」という当事者だった。
「ど、どうも...」
山口氏が口を開いた瞬間、私は思わず身を引いた。彼の口から発せられたのは、確かに若い男性の声ではあるのだが、どこか「他者」の気配を感じさせる奇妙な声だった。抑揚が不自然で、まるで誰かが彼の声帯を借りて話しているかのようだ。
「変わったのは、先月の15日からです」と佐藤氏が説明する。
「最初は風邪かと思ったんですが...」
山口氏は黙ってうなずき、おもむろにスマートフォンを取り出した。そこには先月14日以前の彼自身の声が録音されていた。聞き比べれば一目瞭然。全く別人の声だった。
「SNSで見つけたんです」と山口氏は、ぎこちない声で説明し始めた。
彼が実行したという儀式は、以下の通りだという。
1. 深夜4時44分ちょうどに、自分の名前を鏡に向かって三回つぶやく
2. スマートフォンのフラッシュライトを点け、その光を鏡に向ける
3. 鏡をじっと見つめ続ける
「すると...鏡の中の自分の口が、勝手に動き始めたんです」
山口氏の表情が暗くなる。
「最初は友達と冗談でやったんです。でも、本当に口が歪んで...何かを囁いてきた。怖くなって逃げようとしたんですが、声が聞こえてしまって...」
翌朝、山口氏は自分の声が変わっていることに気づいたという。病院で検査を受けたが、声帯に異常はなく、心療内科では「心因性の発声障害」と診断されただけだった。
彼の語る「深夜の鏡」の話を聞きながら、私はメモ帳に書き込みを続けた。4時44分という時間—「死」を連想させる数字。鏡—古来より霊界との境界とされるもの。スマホのフラッシュ—現代的な要素の混入。これらが組み合わさった現代の儀式。
調査は次の段階へ進んだ。SNSを遡ると、確かに「深夜の鏡」の投稿は複数見つかった。多くは「怖い」「やってみた」という軽いノリのものだが、中には「声が変わった」「友達が変わってしまった」という不穏な報告も混じっている。
次に私は、民俗学に詳しい乙羽教授を訪ねた。教授は都市伝説研究の第一人者である。
「鏡を使った儀式は世界中にありますね」と乙羽教授は穏やかな口調で語った。
「日本でも、古くから鏡は神聖なものとされ、神の依り代や異界への入り口と考えられてきました。時間も重要です。午前4時44分—これは『丑三つ時』の現代版でしょう。昔から霊的な力が最も強まるとされる時間帯です」
教授によれば、SNSで広まる儀式の多くは古い民間信仰と現代のテクノロジーが混ざり合ったものだという。人間の恐怖心の対象が変わっても、その本質は変わらないのだ。
調査を進めるうち、もう一つの重要な証言にたどり着いた。「声が戻った」という女性の存在だ。
「Kさん」(30代・女性)は匿名を条件に取材に応じてくれた。彼女もまた「深夜の鏡」の儀式を行い、声が変わったという。しかし、彼女の場合は約1ヶ月後に元の声に戻ったのだ。
「どうして戻ったのか」という質問に、彼女は意外な答えを返した。
「同じ儀式を、再び行ったんです。でも今度は最後に『鏡を布で覆う』という行為を加えました。するとその日の夜、高熱を出して寝込み、熱が下がった朝には元の声に戻っていたんです」
彼女の証言は儀式の「逆転」「解除」の可能性を示唆していた。しかし、彼女も付け加えた。
「二度と試す気はありません。あの鏡の中の...何かは、まだ私を覚えているかもしれませんから」
取材の最終段階として、私は自ら実験を行うことを決めた。もちろん、儀式そのものではない。深夜4時44分に鏡の前に立ち、その空間がどのような感覚をもたらすのかを確かめるためだ。
自宅のアパートで、私は目覚まし時計をセットし、わずかな仮眠を取った。目覚めたのは4時30分。洗面所に向かい、鏡の前に立った。
外は静まり返り、時折聞こえる風の音だけが室内の静寂を破っていた。スマートフォンの時計で4時44分を待つ間、私はメモと録音機器を準備した。
4時43分。心拍数が上がるのを感じる。
4時44分。
この瞬間、奇妙な感覚に襲われた。鏡に映る自分の顔が、わずかに「ずれて」見えたのだ。照明の角度によるものか、睡眠不足の影響か。しかし、確かに一瞬、自分の顔が自分のものではないように感じられた。
念のため、名前を唱えることも、フラッシュライトを使うこともしなかった。5分間、ただ鏡を見つめ続けた後、私は実験を終了した。
翌朝、私の声に変化はなかった。しかし、あの一瞬の違和感は、何かの「気配」を感じさせるには十分だった。
「深夜の鏡」の儀式は、古来からの鏡への畏怖と、デジタル時代の新たな不安が融合した現代の都市伝説と言える。
科学的に説明するならば、深夜の疲労状態で強いフラッシュライトを浴びた後に鏡を見つめれば、視覚の残像効果や自己認識の一時的混乱が生じる可能性がある。また、強い暗示にかかった状態では、自己暗示による発声障害も起こりうる。
しかし、山口氏の声の変化は医学的に説明できないほど顕著であり、Kさんの「回復」も単なる自然治癒とは言い難い部分がある。
都市伝説の真偽を完全に証明することはできない。しかし、この「深夜の鏡」の伝承が多くの人々の間で共有され、実際に「試す」人がいる限り、その伝説は生き続ける。そして、もしかすると—その背後には私たちの理解を超えた「何か」が存在しているのかもしれない。
取材を終えた今も、山口氏の声は元に戻っていない。彼は「Kさんの方法」を試すべきか悩んでいるという。
読者の皆さんには、好奇心から「試してみよう」という衝動に駆られるかもしれないが、深夜4時44分に鏡の前で自分の名を三度唱えることを、私はお勧めしない。
都市伝説は、信じるか信じないかは個人の自由である。しかし、時に「信じない」という選択肢だけが、私たちを守る盾となる場合があることも忘れてはならない。
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