8 / 19
カオルさん
しおりを挟む
「ただいま~」
「あおちゃんおかえり~!どうだった?」
「うん、お隣さんご夫婦が後で来てくれるって!あと、昨日行った市場でもちょっと挨拶してきたよ」
「碧、おかえり。ご苦労さん」
「とりあえずお客様ゲットだね!」
渉くん嬉しそう。
「兄ちゃんちょっと…」
そっと話しかけると、さりげなく厨房へ移動してくれた。
「どうした?何かあったのか?」
「いや、お隣さんも市場の人も好感触だったよ。そのお隣さんなんだけど…」
兄ちゃんには先に話しておいた方がいいよね
「マリエさんのご主人にもご挨拶できたんだけどね、それが薫さんにそっくりなんだよ…。名前も“カオルさん”って言うの。」
「は?え?」
兄ちゃんの困惑顔なんて珍しい。
「叔母さん夫婦にそっくりなんてただの偶然としても、渉くんになんて伝えようかと思って…」
「そ、そうだよな…。来てみてびっくりじゃあなぁ」
「やっぱり先に伝えておく方がいいよね」
渉くんにどうやって話そう…もう、正直に伝えるしかないよなぁ
「俺には言えない内緒話なの?」
タイミングよく渉くんが厨房にきた。
「あのね、落ち着いて聞いてほしいんだけど。
さっきお隣のご主人に会ったって言ったでしょ?」
「うん。ご飯食べに来てくれるんでしょ?」
「そうなんだけどね、ご主人がね薫さんそっくりなんだ」
「ん?」
「つまり、渉くんの両親にそっくりなんだよ!名前もおんなじだし…」
「は?」
「だから渉くんがまた不安定になるんじゃないか心配で、それで、あの…」
「あおちゃん、ありがと。俺の事、心配してくれたんだね。でも大丈夫!そりゃちょっとは動揺するかも知んないけどさ。別人だって解ってるから」
「渉くん…」
「渉、ちょっと大人になったな」
兄ちゃんが渉くんの頭をワシワシ撫でた。
もう!ぐちゃぐちゃになるじゃん!なんて言ってるけど
さっきの指先の震えは止まったみたい。
「よし!オープンするか!2人とも準備はバッチリか?」
「「もちろん!」」
じゃあ異世界での初オープンです!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お読みくださりありがとうございます😊
下書きが消えて泣きたくなりましたが、無事投稿できました♪
「あおちゃんおかえり~!どうだった?」
「うん、お隣さんご夫婦が後で来てくれるって!あと、昨日行った市場でもちょっと挨拶してきたよ」
「碧、おかえり。ご苦労さん」
「とりあえずお客様ゲットだね!」
渉くん嬉しそう。
「兄ちゃんちょっと…」
そっと話しかけると、さりげなく厨房へ移動してくれた。
「どうした?何かあったのか?」
「いや、お隣さんも市場の人も好感触だったよ。そのお隣さんなんだけど…」
兄ちゃんには先に話しておいた方がいいよね
「マリエさんのご主人にもご挨拶できたんだけどね、それが薫さんにそっくりなんだよ…。名前も“カオルさん”って言うの。」
「は?え?」
兄ちゃんの困惑顔なんて珍しい。
「叔母さん夫婦にそっくりなんてただの偶然としても、渉くんになんて伝えようかと思って…」
「そ、そうだよな…。来てみてびっくりじゃあなぁ」
「やっぱり先に伝えておく方がいいよね」
渉くんにどうやって話そう…もう、正直に伝えるしかないよなぁ
「俺には言えない内緒話なの?」
タイミングよく渉くんが厨房にきた。
「あのね、落ち着いて聞いてほしいんだけど。
さっきお隣のご主人に会ったって言ったでしょ?」
「うん。ご飯食べに来てくれるんでしょ?」
「そうなんだけどね、ご主人がね薫さんそっくりなんだ」
「ん?」
「つまり、渉くんの両親にそっくりなんだよ!名前もおんなじだし…」
「は?」
「だから渉くんがまた不安定になるんじゃないか心配で、それで、あの…」
「あおちゃん、ありがと。俺の事、心配してくれたんだね。でも大丈夫!そりゃちょっとは動揺するかも知んないけどさ。別人だって解ってるから」
「渉くん…」
「渉、ちょっと大人になったな」
兄ちゃんが渉くんの頭をワシワシ撫でた。
もう!ぐちゃぐちゃになるじゃん!なんて言ってるけど
さっきの指先の震えは止まったみたい。
「よし!オープンするか!2人とも準備はバッチリか?」
「「もちろん!」」
じゃあ異世界での初オープンです!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お読みくださりありがとうございます😊
下書きが消えて泣きたくなりましたが、無事投稿できました♪
0
あなたにおすすめの小説
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
何故よりにもよって恋愛ゲームの親友ルートに突入するのか
風
BL
平凡な学生だったはずの俺が転生したのは、恋愛ゲーム世界の“王子”という役割。
……けれど、攻略対象の女の子たちは次々に幸せを見つけて旅立ち、
気づけば残されたのは――幼馴染みであり、忠誠を誓った騎士アレスだけだった。
「僕は、あなたを守ると決めたのです」
いつも優しく、忠実で、完璧すぎるその親友。
けれど次第に、その視線が“友人”のそれではないことに気づき始め――?
身分差? 常識? そんなものは、もうどうでもいい。
“王子”である俺は、彼に恋をした。
だからこそ、全部受け止める。たとえ、世界がどう言おうとも。
これは転生者としての使命を終え、“ただの一人の少年”として生きると決めた王子と、
彼だけを見つめ続けた騎士の、
世界でいちばん優しくて、少しだけ不器用な、じれじれ純愛ファンタジー。
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
前世が教師だった少年は辺境で愛される
結衣可
BL
雪深い帝国北端の地で、傷つき行き倒れていた少年ミカを拾ったのは、寡黙な辺境伯ダリウスだった。妻を亡くし、幼い息子リアムと静かに暮らしていた彼は、ミカの知識と優しさに驚きつつも、次第にその穏やかな笑顔に心を癒されていく。
ミカは実は異世界からの転生者。前世の記憶を抱え、この世界でどう生きるべきか迷っていたが、リアムの教育係として過ごすうちに、“誰かに必要とされる”温もりを思い出していく。
雪の館で共に過ごす日々は、やがてお互いにとってかけがえのない時間となり、新しい日々へと続いていく――。
巻き戻りした悪役令息は最愛の人から離れて生きていく
藍沢真啓/庚あき
BL
11月にアンダルシュノベルズ様から出版されます!
婚約者ユリウスから断罪をされたアリステルは、ボロボロになった状態で廃教会で命を終えた……はずだった。
目覚めた時はユリウスと婚約したばかりの頃で、それならばとアリステルは自らユリウスと距離を置くことに決める。だが、なぜかユリウスはアリステルに構うようになり……
巻き戻りから人生をやり直す悪役令息の物語。
【感想のお返事について】
感想をくださりありがとうございます。
執筆を最優先させていただきますので、お返事についてはご容赦願います。
大切に読ませていただいてます。執筆の活力になっていますので、今後も感想いただければ幸いです。
他サイトでも公開中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる