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奇跡の救助劇 2
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名も無き男達side
「あいつすげぇな、、あのモンスターの大群相手に渡り合えてるぞ」
「ああ、、このままなら本当に助かるんじゃないのか?」
俺たちの目の前にはあまりにも異常な光景が広がっていた。
突然現れて俺たちを助けに来た男、後ろには配信用のカメラらしきものが浮いていることから配信者だとわかるが今まで見たことがない男だった。
その男は全身に白い鎧を身にまといながらモンスターの大群に向かって突き進んでいく。
剣から斬撃らしきものを飛ばし遠距離から斬り裂いては近付いてきたモンスターをそのまま剣で斬り裂いていく。
まだ生きている遠距離のモンスターに駆け出したと思ったら一瞬にして近付き蹴りを打ち込んで止めを刺し、近くの敵を斬り裂く。モンスターの攻撃が打ち込まれても鎧の前になんのダメージも通っていないのか気にした様子もなくそのまま戦闘を続行している。
空中に飛び上がって斬撃らしきものをモンスター相手に放ちそのまま足の裏からなにかを噴出し、急加速をして相手に近付いて止めを刺す。
そんなことを繰り返している男に頼るしかなかった。
俺たちとはまるでレベルが違う戦闘に俺も相方も言葉を失い黙って見ていることしか出来ない。
俺たちのレベルでは加勢に入ることすらおこがましいためそれで良かったのだと思う。
最初は軽い気持ちでダンジョンにやってきた。ここのダンジョンは人気がなく人もほとんどいないため狩場で困ることはないが稼ぐとなるとイマイチだ。
だからこそ配信者がやっていた虫集めのお香を使い効率よく稼ぐ手段を真似してみた。
その結果、俺は満身創痍でいつ倒れてもおかしくない状況、相方は喚いて戦えずモンスターを呼び寄せるだけになってしまった。
最初は上手くいっていたが途中から2人だと対処がきつくなり始めた。まだ前のモンスターを倒してない内に次のモンスターがきてそのうち囲まれてしまった。
それでも必死に抗って戦ったが数の暴力には勝てずに段々と攻撃を受けてしまいそれを見た相方は恐怖に飲まれたのか戦うことができなくなり騒ぎ始めた。
虫系統のモンスターは音に敏感で大声など発してしまえば直ぐに寄ってくる。
その事は俺も相方も理解していてお互いに注意していたはずだったが、それでも恐怖に飲まれた相方はそんなこと頭から抜け落ちてしまったのだろう。
虫寄せのお香と大声、最悪のコンビネーションでモンスターはこれまで見たことない大群にまで増え始めてしまった。
もはや俺だけで対処は無理だと諦めていた時に突然Gの大群にどこからか攻撃がやってきた。
Gの大半は倒されてモンスター達も攻撃がやってきた方向を向いた。
その瞬間俺たちの目の前のモンスターが切り裂かれたと思うと白い鎧を身につけて手には神々しい剣を持った男が現れた。
男は俺たちを助けに来てくれたらしく既に救助要請もしてくれたらしい。
そんな男に相方は罵倒を始める。元はと言えば俺たちの自業自得なのでわざわざ助けに来てくれた男を責めることなんて出来るはずもないのだが恐怖に飲まれ正気を失っている相方には関係ないらしい。
だが男はそんな相方に怒ることもなく優しく注意をするだけで加盟ギルドについて聞いてきた。
恐らくこの男も救助など期待が出来ないことに気付いているのだろう。
ただでさえ冒険者は自己責任なのにここは人気のないダンジョン、俺たち両方ともギルドには加盟してないのでギルドからの助けもない。
そのことを伝えると男は自分がモンスターの大群を倒して数が減ったら俺たちに逃げるように伝えてきた。
とても正気とは思えないその提案に相方は相も変わらずな大声で怒鳴り散らす。
そんな相方の様子にゲンナリしながら咎めようとするがそれより早く男が先程と同じように優しく窘める。
たしかに男の言うとおり助けが期待できない今その方法しかないのだが一人で大丈夫なのかと思うがそんな心配は無用だった。
男は俺たちの想像よりも遥かに上の力を持っていたらしくどんどんモンスターの数は減っていく。
遠距離から攻撃をしたかと思えば一瞬の内に近付いてモンスターを切り伏せる。
そんな光景を黙って見ていたが正気に戻った相方が呼びかけてきた。
「おい!モンスターの数が減ってきたぞ、今なら俺たちだけでも逃げれる、早く行こう!」
その言葉に少し戸惑ったが相方の言うとおりここは大人しく逃げた方がいいのだろう。明らかに俺たちは男の邪魔になっている。
「ああ、そうだな、俺たちがいてもなにも出来ない、邪魔をするだけだからな」
モンスターの注意が全て男に向いている隙に音を立てないように慎重にその場を離脱する。
もはやモンスターは全て男にターゲットを絞っていたため俺たちはまったく見向きもされずに逃げることができた。
「なんとか逃げれたな、、、」
「だな、あの男は大丈夫なのか?」
「俺たちが気にしても仕方ねえよ、向こうから逃げるように言ってきたんだから大丈夫だろ」
そうは言うがやっぱり罪悪感が心に残る。
だがあそこに残った所でなにも出来ることはない。なら俺たちがやれることをやるだけだ。
「このままダンジョンからでてダンジョン管理団体に事情を説明して早く来てくれるように頼もう。それぐらいしないとさすがにダメだろ!」
「まあ、そうだな。ならさっさとここから出ようぜ」
今いる4階層からダンジョンに出るまで今の俺の体なら時間がかかってしまうだろう。それでもなにもやらないよりはマシだ。助けがくるまでの間、男の無事を祈りながら相方とダンジョンの入口までかけていく。
「あいつすげぇな、、あのモンスターの大群相手に渡り合えてるぞ」
「ああ、、このままなら本当に助かるんじゃないのか?」
俺たちの目の前にはあまりにも異常な光景が広がっていた。
突然現れて俺たちを助けに来た男、後ろには配信用のカメラらしきものが浮いていることから配信者だとわかるが今まで見たことがない男だった。
その男は全身に白い鎧を身にまといながらモンスターの大群に向かって突き進んでいく。
剣から斬撃らしきものを飛ばし遠距離から斬り裂いては近付いてきたモンスターをそのまま剣で斬り裂いていく。
まだ生きている遠距離のモンスターに駆け出したと思ったら一瞬にして近付き蹴りを打ち込んで止めを刺し、近くの敵を斬り裂く。モンスターの攻撃が打ち込まれても鎧の前になんのダメージも通っていないのか気にした様子もなくそのまま戦闘を続行している。
空中に飛び上がって斬撃らしきものをモンスター相手に放ちそのまま足の裏からなにかを噴出し、急加速をして相手に近付いて止めを刺す。
そんなことを繰り返している男に頼るしかなかった。
俺たちとはまるでレベルが違う戦闘に俺も相方も言葉を失い黙って見ていることしか出来ない。
俺たちのレベルでは加勢に入ることすらおこがましいためそれで良かったのだと思う。
最初は軽い気持ちでダンジョンにやってきた。ここのダンジョンは人気がなく人もほとんどいないため狩場で困ることはないが稼ぐとなるとイマイチだ。
だからこそ配信者がやっていた虫集めのお香を使い効率よく稼ぐ手段を真似してみた。
その結果、俺は満身創痍でいつ倒れてもおかしくない状況、相方は喚いて戦えずモンスターを呼び寄せるだけになってしまった。
最初は上手くいっていたが途中から2人だと対処がきつくなり始めた。まだ前のモンスターを倒してない内に次のモンスターがきてそのうち囲まれてしまった。
それでも必死に抗って戦ったが数の暴力には勝てずに段々と攻撃を受けてしまいそれを見た相方は恐怖に飲まれたのか戦うことができなくなり騒ぎ始めた。
虫系統のモンスターは音に敏感で大声など発してしまえば直ぐに寄ってくる。
その事は俺も相方も理解していてお互いに注意していたはずだったが、それでも恐怖に飲まれた相方はそんなこと頭から抜け落ちてしまったのだろう。
虫寄せのお香と大声、最悪のコンビネーションでモンスターはこれまで見たことない大群にまで増え始めてしまった。
もはや俺だけで対処は無理だと諦めていた時に突然Gの大群にどこからか攻撃がやってきた。
Gの大半は倒されてモンスター達も攻撃がやってきた方向を向いた。
その瞬間俺たちの目の前のモンスターが切り裂かれたと思うと白い鎧を身につけて手には神々しい剣を持った男が現れた。
男は俺たちを助けに来てくれたらしく既に救助要請もしてくれたらしい。
そんな男に相方は罵倒を始める。元はと言えば俺たちの自業自得なのでわざわざ助けに来てくれた男を責めることなんて出来るはずもないのだが恐怖に飲まれ正気を失っている相方には関係ないらしい。
だが男はそんな相方に怒ることもなく優しく注意をするだけで加盟ギルドについて聞いてきた。
恐らくこの男も救助など期待が出来ないことに気付いているのだろう。
ただでさえ冒険者は自己責任なのにここは人気のないダンジョン、俺たち両方ともギルドには加盟してないのでギルドからの助けもない。
そのことを伝えると男は自分がモンスターの大群を倒して数が減ったら俺たちに逃げるように伝えてきた。
とても正気とは思えないその提案に相方は相も変わらずな大声で怒鳴り散らす。
そんな相方の様子にゲンナリしながら咎めようとするがそれより早く男が先程と同じように優しく窘める。
たしかに男の言うとおり助けが期待できない今その方法しかないのだが一人で大丈夫なのかと思うがそんな心配は無用だった。
男は俺たちの想像よりも遥かに上の力を持っていたらしくどんどんモンスターの数は減っていく。
遠距離から攻撃をしたかと思えば一瞬の内に近付いてモンスターを切り伏せる。
そんな光景を黙って見ていたが正気に戻った相方が呼びかけてきた。
「おい!モンスターの数が減ってきたぞ、今なら俺たちだけでも逃げれる、早く行こう!」
その言葉に少し戸惑ったが相方の言うとおりここは大人しく逃げた方がいいのだろう。明らかに俺たちは男の邪魔になっている。
「ああ、そうだな、俺たちがいてもなにも出来ない、邪魔をするだけだからな」
モンスターの注意が全て男に向いている隙に音を立てないように慎重にその場を離脱する。
もはやモンスターは全て男にターゲットを絞っていたため俺たちはまったく見向きもされずに逃げることができた。
「なんとか逃げれたな、、、」
「だな、あの男は大丈夫なのか?」
「俺たちが気にしても仕方ねえよ、向こうから逃げるように言ってきたんだから大丈夫だろ」
そうは言うがやっぱり罪悪感が心に残る。
だがあそこに残った所でなにも出来ることはない。なら俺たちがやれることをやるだけだ。
「このままダンジョンからでてダンジョン管理団体に事情を説明して早く来てくれるように頼もう。それぐらいしないとさすがにダメだろ!」
「まあ、そうだな。ならさっさとここから出ようぜ」
今いる4階層からダンジョンに出るまで今の俺の体なら時間がかかってしまうだろう。それでもなにもやらないよりはマシだ。助けがくるまでの間、男の無事を祈りながら相方とダンジョンの入口までかけていく。
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