堕神剣 神剣と名乗る少女が住み着いて戦わせようとしてくるんだが

ペロロンチーノ

文字の大きさ
35 / 44

事後処理と現状

しおりを挟む
身体の感覚がない、だが全身にはしる激痛がこれが現実であることを実感させる。目を覚ました俺が思ったのはそんな事だ。辺りを見渡すとどうやら病院の様だが誰がここまで運んでくれたのか、あのボスモンスターは倒せたのか、気になることだらけだが確かめようにも身体は動かせずに何も出来ない。ダンちゃんを呼ぼうにもどういう訳か呼びかけても返事がなく手元に呼び出すことも出来ない。だがしばらくしてその疑問は解消されることになった。



俺は無事にボスモンスターを倒すことには成功したみたいだ。
それから病院に運ばれ今は倒してから3日経ったらしい。
教えてくれたのは見舞いに来てくれた愛だった。
あの配信を見ていてくれたらしく、ボスモンスターが現れたのを見て直ぐにギルドメンバーと共に救出に動いてくれたらしい。4階層に辿り着いた愛が見たのは荒れ果てた森階層、そこら中に散らばる魔石や魔道具、そしてそんな中見つけたのが中心地に置かれた巨大な魔石とその横に横たわる俺の姿だったようだ。

俺の身体は想像以上に酷かったらしく、いろいろな血管が切れていて、骨なども折れていたらしい。
愛が連れてきてくれた回復のスキルを持つメンバーがいなかったら病院まで持たなかったと医者は言っていた。


ある程度はギルドメンバーのスキルで治ったが今回身体に蓄積したダメージはしばらく残るらしく激しい激痛や他にも細かい傷などは時間とか共に自然に治していくしかないようだ。

ダンジョンに落ちていた魔石や魔道具、ボスモンスターから出た巨大魔石などは愛がギルドの方で管理しているらしく、退院したら取りに来てくれればいいとの事だ。
肝心のダンちゃんの事だが愛がいうには単純にオーラを使いすぎて負荷がかかったこと、俺が瀕死になり呼び出す力が足りなかったことが原因しているらしい。


「私も聖剣のオーラを限界を超えて使ったらしばらく使えなかったし多分それと一緒よ、聖剣や神剣にも限度があって、それを超える力を使うとその分を回復するまで使えなくなるのかもね」

「私の聖剣もしばらくしたらまた使えるようになったしダンちゃんもきっとそうだと思うわ、オーラの限界値も所有者と一緒に強くなることで増えるみたいだしきっと大丈夫よ」


愛が言うにはそういうことらしい。
限度を超えた力は持ち主の力で回復するのだが俺の場合は自分の身体を回復することに使っていたため完治してからしばらくしたらまたダンちゃんも回復するとのことだ。


「愛にまた助けられたな、ありがとうな…」

「いいわよそんな事、私が心配して勝手に行動しただけなんだし、それよりも今白夜の動画がきっかけでいろいろと大変なことになってるのよ」

「ん?どういう事だ?」


確かに今回の配信はいろいろあったが問題になることはないと思っていたのだが何かあったのだろうか?
愛は気まずそうに話し出す。

「ほら…あなたが助けた2人の冒険者いたでしょ?あの二人の特に若い方の男性の態度が問題視されてね、、しかも虫集めのお香まで使ってたから余計に批判が集まって」


確かにお世辞にもあの男性の態度は良かったとも言えない、お香まで使っていたのだから自業自得なのだがそれだけで何かあるとは思えない。

「でもお香使うぐらいは割としてるしそんな問題になることか?」

「問題はそこじゃないのよ、その後にダンジョン管理団体が動いてその2人を捕まえたのよ」

「は?なんで捕まえることになるんだ?」

「あれよ、あそこって基本的に冒険者は自己責任て事で今回みたいな事で動かないじゃない?でも今回白夜が倒したあのボスモンスターはあそこのダンジョンがあまりにも冒険者がこないせいで、独自の進化を遂げたことであのボスモンスターが生まれたのよ、それが公開されたことでなにも管理されてないって事で批判が集まって…」


確かにダンジョン管理団体は動かないことでいろいろと噂にはなっている。
冒険者自体は別にダンジョンに行かなくてもペナルティとかはないため行くのも行かないのも自由だ。それにあやかって自己責任と称して動かないのがダンジョン管理団体だ。
それが今回本来の責任であるダンジョンの管理が出来てなく、あのようなモンスターが生まれたことが配信で世間にバレて批判が集まったのだろう。

「でもそれが2人の逮捕となんの関係もなくないか?」

「要は2人を捕まえて今回の責任は2人にあるって押し付けようとしたのよ、でもさすがにそんなことで解決するわけもないし、今逆に何の関係もない2人に責任を押し付けて自分たちは逃れようとしてることで更に批判が集まって連日大騒ぎになってるのよ」


ボスモンスターが生まれたことに対してあの二人は全く関係ないしその2人に責任を押し付けたことが批判されるのは当然の結果だ。
そもそもが管理をサボっていた管理団体が悪いのだから


「それで今全国にある人気がなくてほとんど誰も行かないようなダンジョンの調査が政府主導で行われようとしてるのよ、私のギルドにも通達があったしダンジョン管理団体はこれで完全に信用をなくしてそのまま取り潰しになるんじゃないかって話よ」


元々冒険者の救助には行かない、ダンジョンの管理も実際何もしてなかったことが判明して存在する意味もないし取り壊しになるのも無理はないか、、

「まあ元々評判もよくなかったし今回そんなことが露呈したら無理もないだろ、」

「そうね、実際に今回も救助に動いてなかったしあんなところ早く潰れて欲しいわ」


3日間寝てる間に世間は予想以上に大事になっていたことにも驚いたがそのきっかけが俺の配信なんて夢にも思わなかった。
これから大きく変わりそうな環境に戸惑っていると扉が開く。
そこにはスーツをきた男が酷く疲れた顔をしてこちらを見ていた。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜

まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、 専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活   現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。   しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。   彼は大陸一の富を誇る名門貴族―― ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。   カイルに与えられたのは ・世界一とも言える圧倒的な財力 ・財力に比例して増大する規格外の魔力   そして何より彼を驚かせたのは――   彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。   献身的なエルフのメイド長リリア。 護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。   さらに個性豊かな巨乳メイドたち。   カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。   すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――   「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」   領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、 時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、   最強の御曹司カイルは 世界一幸せなハーレムを築いていく。 最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。

入れ替わり夫婦

廣瀬純七
ファンタジー
モニターで送られてきた性別交換クリームで入れ替わった新婚夫婦の話

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】

皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」 「っ――――!!」 「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」 クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。 ****** ・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

処理中です...