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第1章

第20話 VSゴーレム

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このゴーレムは肩から炎が出ている……。幸運なことに水属性の攻撃が効きそうだ。
「ウォーター!」
心臓の核へ向けて攻撃を放つ。流石に1回では倒せないか。
「キュア」
魔力を回復しつつ、距離をとってもう1回攻撃する。
「ウォーター!」
少しゴーレムが怯んだ。この隙にまた距離をとる。
「シャイン!」
攻撃力の高いシャインで攻撃する。再びゴーレムが怯んだ。その隙に裏側に周り、裏側から核を攻撃する。
「ウォー……ター……。」
完全に詠唱しなくても攻撃ができるようになった……!!魔力消費が10%以下になったのか……。もう一度追撃するとゴーレムは倒れて消えた。
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ウォーターの魔力消費が2%ダウン、威力2%上昇。(魔力消費9%、威力60%)
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ゴーレムを倒し終わり、片足で森の中を駆ける。どれくらい走っただろうか、それすらわからなくなったときやっと森の外に出ることが出来た。とりあえず回復魔法をかけてもらうために組合ギルドへ向かう。
「あ!前ここへ来た少年!どうしたんだいそんなに怪我をして、もしかして魔の巣窟で負傷したのかい?早く救護室へ!」
前僕と女神様が組合ギルドを訪問した時に話を聞いた職員が僕に話しかけてきた。僕が勢いに押されているとひょいっと抱えあげられて担架で運ばれ始めた。魔の巣窟について聞きたかったのだが職員は僕を担架に乗せてほかの職員に僕を任せるとすぐどこかへ行ってしまった。組合ギルド全体が慌ただしい雰囲気だ。魔の巣窟のせいか……?
「あなたもまのそーくつにいってけがをしたの?いたそうね。」
担架の下から声が聞こえる。子供か……?横を向いてどんな子なのかを見ようとする。
「こんにちは、あたしルーナ。この組合ギルドできずをなおすのがやくめ。あなたのあしもなおしてあげるわ。はいぱーひーる、ほらこれでなおったでしょ?たんかからおりてあるいてみてよ。」
彼女が呪文を唱えると痛みがすっと無くなった。足や頭の痛み、走ってきた時の擦り傷もなくなっている。
「ホントだ……。ありがとうございます、ルーナさん。」
担架から下りると、まるで怪我をしてなかったような感じで引きつった感じなんかも全くない。
「けいごはきんし!おなじくらいのとしでしょ?あとルーナって呼んでね。」
「わかった!ありがとうルーナ!」
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